
9月30日(火)、6年生を対象に黒田レオン氏による平和について学ぶ講演会を開催しました。

黒田氏は当時まだ6歳で、家族で住んでいた広島で被爆しました。幸い家族に負傷者は出ませんでしたが、幼いときに目にした爆心地から避難してくる大勢の人や原子爆弾によって破壊された街。また、比較的被害が少なかった自宅が近隣住民のための救護所になった時の様子などを静かな口調で話されました。

また、被爆後の被爆者に対する誤った認識と差別。広島平和記念公園の慰霊碑に刻まれている碑文「安らかに眠ってください過ちは繰り返しませぬから」についても触れられました。この碑文について「広島市民が謝っているようだ」と世間で話題になったとき、考案者から子どもだった黒田氏に碑文をどう思うか問われた際「広島市民が謝っているのではなく、全人類が誓っている」と答えたそうです。

最後の質疑応答の時間には、生徒たちが次々に手を挙げ「亡くなった人はどうなったのか」や「放射性物質の影響で、体調を崩した人はいたのか」など多くの質問が寄せられました。

児童たちは、今の自分の年齢よりも下の男の子の体験談を自分事のように感じたようです。