本校では、自分の言葉で語ることができる国語力の育成と教科教育をこえた社会と向き合う実践的な学びを図書館教育と位置付けています。生徒の活発な読書活動と体験的な学びの効果を高める事前の「調べ学習」の徹底は本校の伝統であり、県下屈指の図書館環境がこの伝統を支えています。
 

読書活動の活性化による国語力の育成

生徒が読書習慣を通じて学びの基礎力を身に付けることを目的に、毎朝10分間全校一斉に読書を行う「朝読」を中1から高3まで実施しています。このほか、クラス内で課題図書で意見を交換する「ホームルーム読書会」や毎年1回の読書感想文の提出など、読むだけでなく、表現・発信の機会を設けて国語力を高めていきます。

「朝読」:毎朝10分間の「朝読」を6年間継続します。

「ホームルーム読書会」:クラス全員が同じ本を借りて読み、感想等を伝え合うことで考え・意見の違いを学びます。

「椙中100冊の本」:視野と知識を広げることを目的に、例年幅広い分野の本を推薦しています。

「生徒による選書会」:生徒が実際に書店に赴き、選書を行います。

「調べ学習」の徹底

本校では、学年・学期ごとに設けられたテーマに応じて生徒がフィールドワークや図書館を中心とした調べ学習などを行い、その内容をまとめ、全員が発表します。日常的な「調べ学習」と発表の経験が、より質の高い探究の学びに繋がっています。

修学旅行などイベントでは事前の「調べ学習」が効果的に行えるよう、図書館内には特設コーナーが設置されています。

通常授業のテーマに対応した書籍コーナーも紹介しています。

県下屈指の蔵書数と広さを誇る図書館

図書館教育を支える図書館は生徒の知的好奇心を育み、学びを深めて欲しいという思いから校内の中心に設置しています。蔵書数約10万冊と広さも含め県下屈指の環境です。近年、電子図書館の充実などICT環境整備にも注力しており、司書3名体制で質の良い情報提供と学習支援を行っています。