実践の学び
実習・体験を通して心理学の応用力を身に付ける
心理学科では、心理専門領域に関する数多くの「ケースメソッド」「演習」を開講。内容は児童養護施設などでの施設実習、心理検査やカウンセリングの体験、心理学実験の実施など、多岐に渡ります。具体的な実習・体験を通して、こころについての洞察を深め、社会で心理学を役立てる応用力を身に付けていきます。
ケースメソッド
アメリカ・ハーバードビジネススクールで始まり、世界中のビジネススクールで取り入れられている討議型授業。「判断」や「対処」を求められる事例を教材に、グループで討議しながら意思決定や問題解決の実践力を磨くことを目的としたアクティブラーニングです。
「観察法」を用いて、子どもの心理や保育の意図を考察

心理学の観察法の手法を用いて、附属のこども園での園児の観察を行います。座学で学んだ知識をもとに、設定されたテーマに沿って園児とともに過ごし、表情や態度、言動など園児の様子を観察・記録しながら、日常の保育に組み込まれている活動の意図や目的、その効果を考察します。
対人関係、SNS、性格など身近なテーマを科学的に検証する「心理学特殊実験」

日常生活の中で抱く身近な疑問や関心のある事象をピックアップし、テーマの設定から分析、考察まで、グループワークを通して心理学実験の一連の流を学びます。テーマは、メイク、髪型、SNSアイコンなどの対人印象への影響や、推し活の心理的影響など多岐にわたり、人の行動やこころについて科学的に検証する力を養います。
芸術療法の体験実習

絵画や箱庭制作などの心理療法を実際に体験し、言葉とそれ以外の表現方法の相補性について理解を深めます。また、活動を通して完成させた作品を見ることで、自分や他者を客観的に見つめ理解する視点を養います。
絵本を通して学ぶ児童文化の役割

子どもや子育ての現場で広く用いられている児童文化財。その中から絵本を取り上げ、児童文化について学修することを目指します。読み聞かせ実習などを通して絵本についての見識を深め、子どもの成長発達におよぼす役割について学びます。
日常生活の疑問を実験を通して解明

日常生活の中で抱く疑問を取り上げ、それを心理学研究の手法を用いて検証します。身近なテーマを通して研究を実践する中で、人の行動やこころについて科学的に検証する力を養います。
非言動的な治療技法の体験実習

絵画や箱庭制作、ゲームや運動などの心理療法を実際に体験し、言葉とそれ以外の表現方法の相補性について理解を深めます。また、活動を通して完成させた作品を見ることで、自分や他者を客観的に見つめ理解する視点を養います。
子どもや子育ての現場で広く用いられている児童文化財。その中から絵本を取り上げ、児童文化について学修することを目指します。読み聞かせ実習などを通して絵本についての見識を深め、子どもの成長発達に及ぼす役割について学びます。
「生まれ変わる」を体験 シーツ・ファンタジー

シーツの中にすっぽりと「くるまれる」感じを味わい、「生まれ変わること」を体験することで、胎内から始まった自身の人生を追体験します。その後、他者とのふれあいや言葉を使わないコミュニケーションの取り方についても考えます。
児童養護施設のケース

児童養護施設に毎週通い、ひとりの子どもと丁寧に関わります。子どもの様々な態度をどう受け止め、どんな関係に発展させていけるのか。実習後の検討会で教員からアドバイスを受け、ディスカッションしながら理解を深めることで、心理学の知識をこころと身体で吸収します。
その他のケース例
- 心理検査と心理療法
- ロールプレイングで学ぶカウンセリング法
- 精神科医療の実態と治療
- 色彩心理の研究
- ロールシャッハテストの実践と分析