三井 真衣さん
就職先:名古屋市立大学病院(管理栄養士)

周りの友人が就職を決めていく中で自身を無くし、一時期は進路を見失っていました。そんなとき、先生が「本気で目指したいなら、後悔しないように挑戦してみては」と声をかけてくださり、その言葉を励みに就職活動を続けました。また、キャリア育成センターでは言葉にならない思いを引き出していただき、高校生の頃の初心を振り返るきっかけとなりました。実験や研究の中で「相手の意見に耳を傾け、自分の考えを明確に伝える」という経験を積めたことは、就職活動にプラスに働いたと思います。今後は身に付けたスキルを生かし、チーム医療の一員として患者さんの力となれるよう努めたいと思います。

渡辺 悠衣花さん

私が好きな授業は臨床栄養学です。架空の人物の症例が提示され、その人の食生活のどこに問題があるかを考察するのですが、グループで意見交換をするため自分だけでは気づかなかった発見が常にあります。その一方で正解が一つではない難しさもあるため、緊張感を持って取り組んでいます。
ココアに含まれるカカオポリフェノールは、人の体表温や深部温を高めることが分かっています。卒業研究では、その効果について実際にデータを収集し検証。多くの若年女性が抱える問題である、冷えの改善につながるのかを研究します。身近な食材に含まれる成分について調べることで、自分や友人、家族の健康にも役立てられる結果が出せるのではと期待しています。

加藤 理央奈さん

仲間と協力してひとつの課題に取り組むグループワークを通し、コミュニケーション能力が高まりました。3年次から始まる学外実習では、実務の中で多くのことを体験。私の場合は、病院実習において嚥下障害に対する食事は、個々の症状に応じて複数の段階に分かれていることを知りました。ほかにも、企業とコラボしたお弁当の開発プロジェクトに参加。ターゲットのニーズや価格を考慮した調理方法を提案し、さまざまな条件を踏まえたレシピ作りの楽しさを体感することができました。社会との結びつきを生かした学びが多いのは、椙山ならではの特徴だと思います。

中野 菖さん

食の面から病気の方々をサポートしたいと病院の管理栄養士をめざすように。椙山の管理栄養学科は、実習や実験など実践的な授業が充実しています。「臨床栄養学」で各疾患に合わせた栄養ケアについて学んだ上で、「臨床栄養学実習」で治療食の献立づくりや調理に取り組む。座学で学んだ知識を実践的に身に付けるという体系的なカリキュラムのおかげで、臨床現場で求められる専門知識やスキルを着実に身に付けることができました。また、必要な栄養価を維持しながら美味しい食事を提供するための創意工夫を経験し修得。チーム医療の一員として患者さんに食べる楽しみを届けたいという想いがますます強くなり、学びの意欲も高まりました。