卒業生の声
独立行政法人 地域医療機能推進機構 中京病院(公認心理師・臨床心理士)
名和 文香さん
在学時は、心理学科のさまざまな授業の中でもロールシャッハ・テストに熱中し、同じ目的を持つ友人と定期的に勉強会を開催。大学院修了後は、さらに知見を深めるために臨床心理士として勤務し勉強できる名古屋大学の研修に参加し、研鑽を積みました。今は総合病院で、精神科の患者さんに限らず、さまざまな症状の患者さんに対し心理師としての知識や技術を生かしています。常に客観的な視点を持つとともに、「人への思いやり」を大切にしています。互いを思いやり助け合うことで生まれる人間関係は、貴重な財産で、特に子育てとの両立を目指す私にとって、周りのサポートが不可欠です。これまで築いた人間関係に感謝しながら日々を送っています。
法務省 名古屋保護観察所
澁谷 星香さん
保護観察官とは、罪を犯した人の社会復帰への指導や援助を行う専門家。一人ひとりを取り巻く環境を考慮しながら、再犯を防ぐための面接指導などのアプローチや就労支援、住居確保といった関係機関との調整を行います。学びで特に興味を持ったのは、非行や不登校、いじめ問題を扱った授業。社会問題と個人の関係を分析し考える中で、物事をさまざまな視点で捉えることの大切さを学びました。授業の一環で刑務所や少年院を訪れた体験もきっかけの一つとなり、心理学の知識を生かすことができる仕事として、保護観察官をめざすことを決意。国家公務員試験の高いハードルを越える必要がありましたが、先生や友人たちの励ましが支えとなりました。
半田市役所
神谷 ゆいさん
半田市役所に入庁後、新美南吉記念館に配属となり施設管理とイベントの企画を担当しています。時期にあわせてさまざまなイベントを企画しています。大学では、自分の想像を超える考えに出会うことに興味を抱き、哲学のゼミに所属。答えのない問いに対して考えを深めることで、多様な意見に触れることができました。4年間を通して、私の問いに共感し導いてくれる先生と出会い、互いに理解しあえる友人を得ることができました。社会人になった今、今度は私が市民の方々の多様な気持ちに応える番です。その姿勢を公務員としてどう示すか、自分なりの答えを見つけたいと考えています。