8月8日(月)、管理栄養学科の生化学研究室(担当:本山昇教授・石原美礼助手)が、椙山女学園高等学校2・3年生の選択生物受講者を対象に、PCR実験講座を実施しました。

新型コロナウイルスの感染の検査法として、PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)検査が現在、最も高精度とされる検査で、今回は、お酒の強さ、肥満になりやすさに関わる遺伝子型(一塩基多型:SNP)について、実験を通して学ぶ機会となりました。参加した生徒たちは、PCR検査を用いて、肥満関連遺伝子とアルコール感受性遺伝子の遺伝子多型を調べました。アルコールパッチテストでは、エタノールに浸した脱脂綿を使用して、アルコール感受性を調査。また、口腔内から採取した細胞よりDNAを抽出し、PCR産物をアガロースゲル電気泳動での解析を体験。電気泳動写真に基づき、いずれの遺伝子タイプを有するかを判定しました。

高校とは違う実験内容や実験器具に、専門的な学びを知る機会となりました。また、実験のサポートを担当した学生たちも、大学での専門性や経験を生かした貴重な時間となりました。