作曲家の野村誠さんとセッション!

9月26日(火)、作曲家であり、ピアノや鍵盤ハーモニカ奏者でもある野村誠さんにおいでいただきました。今回のイベントは、園児との即興的な共同作曲を通して、野村さんから幼児期の音楽表現活動支援の示唆を得ることを目的として開催しました。

年少さんとの音楽遊びでは、子どもたちと太鼓を打っていた時に「歯医者さんに行く」といった子どもの言葉を拾って、「歯がいたい」「なおしてください」「だーめだめだめ」の元気なやりとりが即興でできあがりました。野村さんが、ジャンベ(太鼓)を横にして叩いているところへ、子どもがかえるのおもちゃを野村さんの背中に引っ付けると、すぐに、「せなかにかえるはいーますか」「ゲロゲロ、ゲロゲロ」という歌もできました。
年中さん、年長さんとは、自由遊びのあと、鍵盤ハーモニカでお話をするような即興演奏がはじまり、ついには、子どもたちと野村さんとのセッションになりました。子どもたちは、野村さんのピアノや鍵盤ハーモニカに注目しながら自分たちの表現もつくっていき、面白い即興演奏ができあがりました。
子どもが音素材に注目したり、子ども自身がイメージから歌、動き、言葉を演じたりすることは、新幼稚園教育要領で強調されていますが、幼児期の音楽活動は、季節や行事に向けた歌活動から、なかなか広がっていかないのが現状です。そんな中、それぞれの学年に応じて、音を遊ぶ、音に注目する、自分のイメージで音を作るといった、素晴らしい体験をすることができました。