ケンブリッジ大学出版局のテキストを用いた新しい英語教育

椙山女学園中学校では、2026年度入学生より、ケンブリッジ大学出版局が発行する英語テキストを主教材として導入しています。

このテキストの最大の特徴は、生徒中心の授業スタイルにあります。主体的に学び、仲間と意見を交換し、協働するプロセスを通じて、これからの時代に不可欠な「非認知能力」を育みます。具体的には、高いコミュニケーション能力、自立した学習姿勢、そして正解のない問いに対して自ら思考を深める「批判的思考力(クリティカル・シンキング)」が身につきます。これらの力は、本学園の教育理念である「人間になろう」とも深く共鳴するものであり、国際社会でたくましく生きる人材の育成を目指しています。

授業は日本人教員と外国人講師の連携による「オールイングリッシュ」で進行し、テキストもすべて英語で表記されています。従来の英語教育とは一線を画すこのアプローチでは、最初から「100%理解すること」は求めません。「失敗を恐れずにチャレンジし、少しずつできることを増やしていく」——そんな前向きな姿勢を大切に育んでいます。

3か月で生まれた、生徒たちの変化

4月に授業が始まった当初は、生徒たちにも戸惑いが見られました。「難しそう」「わからない」「人前で話すのが緊張する」といった不安を抱えていたことと思います。

しかし、入学から3か月が経った現在、生徒たちの心境には大きな変化が生まれています。 「英語を話すのが楽しい!」 「全部は聞き取れなくても、なんとなく意味がわかるようになってきた!」

この感覚は、まさに「海外留学」そのものです。最初は不安でいっぱいでも、次第に環境に馴染み、ある時一気に語学への自信が開花する。そんな貴重な成功体験を、国内にいながらにして日々体感しています。
 

生徒たちの前向きな言葉

実は、この新しい授業スタイルへの挑戦には、私たち教員側にも不安がありました。日本の従来の授業では、どうしても「生徒にどう理解させるか」「授業内でわからないことをゼロにする」という教え方に陥りがちだからです。「すべて理解できなくても大丈夫、まずは英語を使ってみよう」というスタンスは、時に不安そうな生徒の表情を見て、教員側がハラハラしてしまうこともありました。

変化は、日を追うごとに現れました。生徒たちの表情には少しずつ自信と笑顔が増え、「もっと外国人の先生とスムーズに話せるようになりたい!」「どんどん手を挙げて発言したい!」という頼もしい声が聞こえるようになったのです。

先日、生徒たちに「中1の終わりには、どんな自分になっていたい?」と問いかけたところ、素晴らしい答えが返ってきました。
 
  • 「海外に行っても言葉に詰まらないくらい、英語を話せるようになりたい」
  • 「ゆっくりでもいいから、自分の言葉で会話を楽しみたい」
  • 「英検にも積極的に挑戦したい」

4月の時点では、きっと出てこなかった言葉たちです。わずか数か月ですが、生徒たちの英語に対する姿勢、そして世界に対する視野は、確実に広がり始めています。これからの彼女たちの成長が、今から楽しみです!