5月11日(土)、椙山女学園大学外国語学部の安藤優子教授による講演会を開催しました。
これは、中高PTA定例総会後に本校保護者向けに行われたもので、「テレビ報道で女性が働くということ」と題した講演では、安藤教授の報道の世界での経験やそこで得た学びなど、興味深いエピソードを語っていただきました。
安藤教授は、報道の世界でアシスタントとしてキャリアをスタート。その後、女性であることを理由に、男性と対等に扱ってもらえないという現実に直面する中、戦地に赴くなど多くの取材を通して、「性別や肌の色などによる優劣はなく、それは単なる『違い』にすぎない」ということを身をもって教えられたと話しました。
また、「自己肯定感は、他者との比較や、他者より優位に立つことで得られるものではなく、ましてや他者を攻撃して得られるものでもない」など、保護者が子どもとの関わりの中で参考になる考え方はもちろんのこと、一人の人間として誰しもが大切にしたい生き方や物事の捉え方のヒントも伝えました。
最後は、保護者からの質疑に一つひとつに丁寧にお答えいただくなど、非常に貴重な機会となりました。保育園から大学・大学院までを有する総合学園の環境を生かし、今後も学校間の連携を大切にした取り組みを推進していきます。
【講演を聞いた保護者・教員の感想】
・安藤先生の経験されたことだけでなく、生活スタイルも含め、同じ女性として尊敬する。
・報道の第一線で活躍していらした先生だが、親しみやすい雰囲気でお話してくださった。
・自己肯定感の本当の意味を理解することができた。他者との関係を意識した上で、自分の存在を振り返ることが必要だと感じた。
・ありとあらゆる戦場に取材にいらしたとのことだが、その厳しい現場で得たものが先生の現在に生きていることが分かった。
・まだまだ続きが聞きたいお話で、これから社会に出て行く娘たちにも語っていただきたいと思った。
・これから毎年、安藤先生にお越しいただき、お話を伺いたいと思った。