
5月13日(水)、高校2年生の「総合的な探究の時間」において、地域気候政策研究の第一人者である東海学園大学教授の杉山範子先生をお招きし、環境講演会を実施しました。
「地域気候政策の実践と課題」というテーマで行われたご講演では、まず昨今の気候変動の現状についてお話しされました。ここ数年、地球の平均気温は毎年のように記録を更新しており、私たちは漠然とした異変を感じつつも、どこか遠い世界の出来事のように捉えてしまいがちです。しかし、杉山先生はこれを「気候危機」と呼び、具体的な「10の行動」について考え、一人ひとりが声を上げていくことの重要性を説かれました。
お話の内容は、先生が実際に携わってこられた国内外のプロジェクト事例に基づいた、非常に多角的なものでした。2050年のカーボンニュートラル実現に向けた自治体の動向や、再生可能エネルギーの導入がもたらす新しい仕事と地域経済の循環について、さらには「世界気候エネルギー首長誓約」に基づく緩和策と適応策の最前線など、その専門的な知見に生徒たちは深く聞き入っていました。
特に、暮らしに直結する「エネルギー貧困」が引き起こす熱中症やヒートショックといった健康リスクのお話は、今すぐに向き合い解決すべき身近な課題であることを実感させるものでした。
今回の講演を通じて、生徒たちは多くのメッセージを受け取り、「自分たちがどう考え、どう行動していくべきか」という問題意識を深く共有することができました。
本校ではこれからも、持続可能な社会づくりに向けて、生徒たちが自ら問いを立て、主体的に行動できる機会を大切にしていきます。
