
5月14日(火)、高校2年生を対象に本校の元教員である松下哲子さんによる、平和について学ぶ講演会を開催しました。
松下さんは、満州国で生まれ、満州国で終戦を迎えた方です。講演では、戦争中、支配する側であった日本が戦後には支配される側になったこと、そして満州国での豊かな生活が、植民地の犠牲の上に成り立っていたことなどを具体的なエピソードを交えて話されました。
生徒の「平和を守っていくために、私たちができることはありますか」という質問に対し、松下さんは「身近な人と仲良くしてください。仲がいい人がいる国とは戦争をしないでしょ」と回答され、私たちができる小さな積み重ねが平和に繋がることを説明されました。日本では戦争が語られる時に被害が語られることが多いですが、戦争には被害と加害の両面があることを今回の講演会を通して改めて考える機会になりました。
平和は当たり前に与えられるものではなく、私たちがつくっていかなければいけません。戦後80年、日本では戦争が一度も行われなかった平常を、今後も続けていかなければならないという思いを強くする講演会となりました。

