5月8日(水)、高校2年生を対象に環境講演会が実施されました。
 講師は、環境政策を専門とする東海学園大学教授の杉山範子先生です。「地球沸騰化の時代、私たちの未来を考える」というテーマで、気候変動の現状とその影響、そして私たち一人ひとりが考えていくことについてお話しをしていただきました。
講演では、ここ10年ほどの間に地球の平均気温が毎年のように過去最高を更新している現実や、大人たちはこの異変を実感している一方で、生徒たちにとっては「暑いのが当たり前」の感覚になっているため、気候変動はニュースなどで見聞きしていても、どこか遠い話のように感じているようです。しかし、気温上昇が続いていくなかで、温暖化のスピードを少しでも抑えるには「今」行動を起こすことが重要であるというメッセージに、多くの生徒が耳を傾けていました。
印象的だったのは、「気候変動には明確な“答え”がない」という言葉です。何かひとつの方法ですべてが解決するわけではなく、自分たちがどう考え、どう行動していくかが問われている——そうした問題意識が共有されました。
質疑応答では、生徒から「自分たちと同世代で、実際に環境のために行動している人はいるのか」という質問も出てきました。やはり、同世代の実践には大きな共感が生まれるようです。
講演後、生徒たちからは「今の生活の中で何ができるのか考えたい」という声もあり、環境問題を「自分ごと」として捉えるきっかけになった様子でした。   
これからも、本校では持続可能な社会づくりに向けて、生徒たちが考え、行動する機会を大切にしていきます。