現代社会学科:【地域デザインプロジェクト2】高蔵寺ニュータウンで学ぶ、少子高齢化時代のまちづくりの最前線

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6月28日(土)、現代社会学科2年生が「地域デザインプロジェクト」の一環として、春日井市にある日本三大ニュータウンの一つ・高蔵寺ニュータウンを訪問しました。
このプロジェクトでは、愛知県内のいくつかの地域をグループに分かれて訪問し、現場のリアルな声から地域課題を学び、それらの解決策を考えます。

まず、統廃合により使われなくなった旧小学校施設を活用した多世代交流拠点「グルッポふじとう(高蔵寺まなびと交流センター)」にて、現場に深く関わる3名の専門家(春日井市まちづくり推進部ニュータウン創生課、UR都市機構中部支社住宅経営部、高蔵寺まちづくり株式会社)から、高蔵寺ニュータウンの歴史や他地域との比較、人口動態(少子高齢化)や主要な課題について詳しい説明を受けました。
また、そうした課題に対して、産官学および地元住民が連携して取り組む協働の実践や、今後の構想についても具体的なお話をうかがいました。

続いて、「グルッポふじとう」を見学。旧小学校の教室や体育館が多世代交流の場として生まれ変わり、多くの地域住民に活用されている様子を実際に体験しました。
その後はニュータウン内を歩きながら、団地内の施設や住環境の工夫、大手企業とのコラボレーションによる先進的な住戸づくりなどを視察し、理解を深めました。

1960~1970年代に全国各地で建設された団地は、時代の変化とともに多くの課題に直面しています。
その中で高蔵寺ニュータウンは、統廃合後の小学校の利活用、住民参画による地域イメージの刷新、土地の集約と新たな活用(商業空間の魅力向上や公共サービスの充実)、さらには大学・企業との連携による地域活性化や自動運転技術の開発など、全国はもとより海外からも注目される先進的なまちづくりを展開しています。

今回のフィールドワークでは、少子高齢化が進む現代において、どのような住民参加の仕組みやまちづくり、情報発信が求められるのか、多くのヒントを得ることができました。
そして、現代社会の課題解決には、現場に足を運び、当事者の声に耳を傾けることの重要性を改めて実感する貴重な体験となりました。

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