現代社会学科:名古屋まち歩きプロジェクト ー「妖怪まち歩きツアー」で〈異界〉に触れるー

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5月18日(日)、現代社会学科1年生が、名古屋市北区の尼ケ坂で妖怪・怪談をテーマにしたまち歩きに参加しました。これは、名古屋の観光まちづくり事業を行う大ナゴヤツアーズと現代社会学科のコラボ企画「名古屋まち歩きプロジェクト」の1つで、学生たちは様々なフィールドに出向いて、その道のプロから名古屋の隠された魅力を学びます。

当日は名鉄「尼ケ坂駅」からスタート。身分違いの男女の恋物語が地名の由来になった坂道(尼ケ坂・坊ケ坂)、天狗が出没したと言われる片山神社、辻斬りの被害者を弔う延命閣地蔵院など、地域に伝わる不思議な怪談に耳を傾けながら、そうした物語がなぜこの地で生まれたのかという歴史的背景にも迫ります。途中、芸術家の岡本太郎氏が制作した梵鐘「歓喜の鐘」がある久国寺も見学。たくさんの角が突き出たような不思議なフォルムの梵鐘の側面には、人や動物、妖怪など森羅万象が描かれており、妖怪というテーマが尼ケ坂の至るところに潜んでいることに驚きました。

参加した学生は、「どこまで現実の出来事だったかは分からないが、そうした物語が残っていること自体が面白いし、当時の身分格差が物語の背景にあるのも知ることができました」と、一般の寺社巡りでは体験できない不思議なまち歩きの魅力を感じとったようです。


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