現代社会学科・メディア情報学科:【現場のプロが教える業界特別講座5】本学OGのフリーアナウンサーを招聘し、特別講座を開催

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現代社会学科・特別講座の一環として、5月28日(火)、メディア情報学科「取材活動論」(担当:脇田泰子教授、2024年4月から現代社会学科)で本学OGのフリーアナウンサー、神取恭子氏をゲストスピーカーに取材活動の要点を実生活のコミュニケーションに生かす特別講義を開催しました。

神取氏は本学短期大学部の卒業生で、現在はフリーアナウンサーとしてテレビ番組のナレーションや映画の舞台挨拶の司会などで活躍しています。「ここまで違う!インタビューと司会の要点」と題した講義では、特に通訳にも時間を要することから分刻みとならざるを得ない洋画の日本公開の際の取材を例に、事前に取り組む内容から舞台挨拶の本番に至るまでの流れを説明し、次に著名な外国人監督のインタビューを手掛けた経験も紹介しました。過去の作品などを視聴し、オリジナリティある質問を練り上げて準備し、10分間と指定された時間内に話を聞いた結果、監督から「いい質問をありがとう」と声をかけられたエピソードを語りました。

司会とインタビューの最大の違いは観客の有無だが、目前の観客と同様、見えない視聴者や読者も大切にする姿勢に変わりはなく、常に好奇心の塊となり、質問を具体的かつ簡潔に行って本音を引き出す過程を、相手や観客を楽しませ、かつ自分も楽しむことが重要だと話しました。また、人前に出ると緊張するのは準備不足に他ならず、乗り越えるためにはとことん準備を、ピンポイントの答えがほしければピンポイントの質問を、と学生たちを見まわしながら、プロとしての要点を強調しました。

質疑応答では、神取氏が本学卒業後、企業就職を経て築いてきたアナウンサーのキャリアを振り返り、取材現場で頭が真っ白になった失敗談まで飛び出しました。常に努力し、行動することで自らの成長につなげてきた道のりを率直に、のびやかに語る姿に、学科の後輩たちは魅了され、勇気を受け取っていました。

現代社会学科では、特別講義を通して様々な業界の専門家を招き、社会とつながる実践的な学びを将来の可能性や選択肢の一環として捉える特別講義の取り組みを展開しています。