【中学校】人道支援講演会を行いました

3/13(水)、中学全学年の生徒を対象とした「人道支援ってなんだろう?~ウクライナ、能登半島での人道支援活動を通して~」を実施しました。講師として日本赤十字愛知医療センター名古屋第二病院で放射線技師としてご活躍されている大島隆嗣先生をお迎えし、日本赤十字社の活動内容や、大島先生ご自身が携われた支援活動についてなど、とても貴重なお話をお聞きすることができました。

大島先生はこれまで日本赤十字社の国際要員としてウクライナに派遣され、紛争によって家を失ったり、困難な生活を強いられたりしている現地の人達の支援をされてきました。また、2ヶ月前に起こった能登半島地震の被災地においても、被災された方々に対し、避難所での生活を手助けするいった生活支援など、幅広い活動もされています。テレビや新聞などで報道されている紛争地や災害地で、実際に現地に赴き支援活動をされていらっしゃる先生のお話に、生徒たちは熱心に耳を傾け、映像を食い入るように見つめていました。
 
講演後の質疑応答では、生徒達からは「支援をしていて大変なことは何か」、「危険だと感じたことはないか」、「支援活動の中で、いきがいを感じるときはどんな時か」などの質問の手が次々と上がり、大島先生は1人1人の質問に対して、丁寧に答えてくださいました。大島先生から「『人道支援』とはどのような状況にあっても、人間のいのちと健康、尊厳を守ることを一番に考え、苦痛の予防、軽減に努めること」という説明をしていだき、生徒達はこうした支援の大切さを知るとともに、このような温かな手によって支えられ、守られているのだということを実感したと思います。

この講演を通して、生徒達一人ひとりが、支援を必要としている世界中の国や地域への関心を深めるとともに、今現在、自分が身近な人や周りの人にできる支援は何かを考えるきっかけとなることを願っています。