「私たちの当たり前」を問い直す。交差する視点から、地域・社会・自分をつなぐ対話

私たちが「当たり前」だと思っていることは、本当に当たり前なのだろうか。 見えないことで鈍感のままいるより、知ることで他者への想像力に繋げたい。ここでは、異なる視点を持つ人々との対話を通じて、制度と意識の両方が必要な社会課題に触れながら、想像力をもって接していくことで生まれる新たな気づきと、地域や社会とのつながり方について言葉を交わしました。

この交換ノートのグループ

古賀 詩穂子

TOUTEN BOOKSTORE 店主

愛知県出身。元・出版取次、その後上京し本屋の企画運営に携わる。独立後、名古屋/金山にコーヒーやビールも飲める新刊書店「TOUTEN BOOKSTORE」を開業。2階にはギャラリースペースとカフェの席もあり、コーヒーやビール、ヴィーガンクッキーなどが楽しめる。読書会やトークイベントも多数開催。日々の生活の中で息つぎができる場所となるようなお店づくりをしている。

あゆみ

現代マネジメント学部 現代マネジメント学科 4年

りんご

​​人間関係学部 人間共生学科 2年

ふく

文化情報学部 文化情報学科 4年

  1. あゆみ

    はじめまして!現代マネジメント学部の4年生あゆみです!
    トップバッターということで少しドキドキしていますが、これからよろしくお願いします!
     
    私の趣味は、スイーツ店巡りと愛犬と遊ぶことです。最近、東京へ行く機会があったので、LAから日本初上陸したと話題のドーナツ屋さんに行ってきました!外観も店内もすごくオシャレでかわいくて、いつか愛知にも出店してほしいな~と思っています!それから、最近は父の影響でプロ野球観戦にもハマっています!(選手の名前は詳しくないですが……(笑))
     
    大学のゼミでは、観光経済や地方創生について学んでいます。私は三重県出身で、この大学に通うまでは「愛知県=名古屋」という印象だったのですが、実際に市外の観光地や特産品に触れる中で、新たな魅力をたくさん知ることができています。現地調査で初めての土地を訪れる経験も多く、楽しみながら学んでいます!
    現在は少しずつ卒論の執筆に取りかかっていて、「観光ブランド」というテーマについて研究する予定です。
     
    そして今回、古賀さんとご一緒できることをとてもうれしく思っています。地域活性化のプロデューサーとしてご活躍されていると聞いて、私も地域活性化に関心があり今のゼミに入ったので、とても光栄です。
    また、TOUTEN BOOKSTOREさんのInstagramで愛知県の戦争について取り上げられている投稿を見ました。私自身も去年からゼミで「愛知県内におけるダークツーリズム」について研究しているため、親近感を覚えました。
     
     
    私は卒業後は広告業界で働く予定です。広告業界に興味を持ち始めたきっかけは、とあるテレビCMでした。新幹線のCMだったのですが、当時はコロナ禍で人と会うことがまだ制限されていた中、「会いに行こう」というキャッチコピーと、「会いたい顔が目的地」という挿入曲の歌詞がとても心に響きました。今までは当たり前だと思っていた"人に会えること"の価値を実感して、「人の心を動かせる仕事って素敵だなあ」と思いました。
     
    次の人へ質問です。これまで出会ってきた人・映画・ドラマ・CM・本などの中で、特に心に残っている、心が動いたシーンや言葉はありますか?
    どういう瞬間が心に響くのかについてとても興味があるので、ぜひ教えてください!
     
    改めて、皆さんこれからよろしくお願いします!

  2. りんご

    はじめまして!人間関係学部人間共生学科2年のりんごです!
    この交換ノートに参加できることを楽しみにしていました!交換ノートは小学生ぶりなので、少し緊張しながら書いています(笑)
     
    あゆみさんの趣味、素敵ですね!近々東京に行く予定があるので、話題のドーナツ屋さんに行ってみます!
    私の趣味は音楽鑑賞とフルート、そして推し活です!音楽鑑賞は推し活に通ずるものがあるのですが、邦楽はもちろん、高校で管弦楽部に所属していたのでクラシックも聴きます♪フルートは中学で吹奏楽部に入ったことがきっかけですが、最近は全く触れていないのでまずは修理に出すことから始めようと思います(笑)そして、Travis JapanとB&ZAIというグループが好きで推し活をしています。ここ最近は宝塚も気になっていて、いつか本拠地に観劇に行くことが小さな夢です!
     
    私は主に「生/性の多様性」について学んでいます。2年生でゼミに所属していないので、今までの授業で印象に残っていることを書きたいと思います。
    「ジェンダー・セクシュアリティ論A/B」という授業で、性的マイノリティ当事者の方がゲストスピーカーとして講義してくださったことが、かなり印象的でした。「普通にやればいい」とか「普通にできる」という言葉は自然に使ってしまいがちですが、お話を聞いて、自分の「普通・当たり前」が相手の「普通・当たり前」ではないことを実感しました。そして、その考え方を頭の片隅に置いておかないと、誰かを傷つけてしまう原因になることも知り、とても考えさせられました。
    最近では「選択的夫婦別姓」や「第3号被保険者制度の見直し」など、ジェンダーに関連するニュースが多く報じられています。ジェンダーを学ぶようになってそのようなトピックに敏感になったように感じています。
     
    今回、古賀さんとご一緒できてとてもうれしいです。私は地域についても興味があり、「地域社会論」という授業で、自治会や自治体の基本構想などを少し学びました。実際に地域活性化に携わっていらっしゃる古賀さんのお話を聞いて、考え方や知識などを深めたい!とワクワクしています!
     
    あゆみさんからいただいた質問の「心に残っている言葉」ですが、図書館で借りた『バトラー入門』というジェンダーに関する本の中にあった「『偏見はなくならない』からこそ、私たちは自分の思考が偏見に陥っていないかを注視し、気をつけなければならないのではないだろうか」です。人間は生きている限り、それぞれ育った環境や内輪での考え方は異なるので、偏見を持たないこと、なくすことは無理ではないかと、私も思っていました。
    でも、その考えがどこか腑に落ちない、なにかが足りないと感じていて、この言葉を聞いてスッキリしたので、今でも心に残っています。
     
    次の方へ質問です。今まで、ニュースや新聞などで気になったジェンダーに関するトピックはありますか?また、それに対してどう思ったかも教えていただけるとうれしいです!私は普段からジェンダー中心で学んでいるため、ジェンダーのメガネをかけた状態で物事を捉えがちです。他の分野を学んでいる方はどう感じているのか、どう捉えるのかが気になっています。
     
    改めて皆さま、これからよろしくお願いいたします!

  3. ふく

    はじめまして!
    文化情報学部文化情報学科(※)4年生のふくです!
     
    交換ノートは初めてで少し緊張しますが、皆さんとお話できるのを楽しみにしています。
    どうぞよろしくお願いします!
     
    りんごさんのご趣味、とっても素敵ですね!私も音楽や推し活が大好きです。
    私にとって、音楽は日常に欠かせない存在で、気分を上げたい時や集中したい時など、さまざまな場面で助けられています。最近はMrs. GREEN APPLEの曲をよく聴いていて、お気に入りは「breakfast」です。毎朝聴くのが日課になっています!
    春からの就職先が音楽関係ということもあり、つい先日、ずっと挑戦してみたかったエレキギターとドラムを始めました!毎日楽しく練習中です♪いつかミセスの曲を弾けるようになるのが夢ですが、まずは何か1曲しっかり弾けるようになることを目指しています!
     
    ライブや舞台も好きで、アーティストさんの公演や推しの出演する舞台を観に行くのが私の元気の源です!推しがいると毎日が充実して、何事も乗り越えられるような気がします(笑)
     
    ゼミでは東・東南アジアの文化事情を学んでいて、今年1月には韓国・全州での研修に行ってきました!全州は昔ながらの街並みが残る人気の観光地ですが、「伝統を守るか」「観光発展をとるか」という地域の課題にも触れることができ、とても考えさせられる時間でした。
    真冬に行ったため、研修2日目で盛大に風邪をひいてしまうというハプニングもありましたが、今ではよい思い出です(笑)
     
    今回、古賀さんとご一緒できることを心から楽しみにしています!古賀さんが本屋を営んでいらっしゃると聞いて、本を通して地域の方々とつながるお仕事はとても素敵だなと感じました。私の卒業研究は地域活性に関わるテーマなので、分野は違っても、地域との関わり方や、人と人をつなぐ場づくりについてお話を聞けたらうれしいです。古賀さんの経験やお考えから、私自身も新しい視点や学びを得られる時間にできればと思っています!
     
    りんごさんからいただいた質問ですが、今回ジェンダーに関するニュースを調べてみて、特に気になったのは「ジェンダーギャップ指数」についてです。ジェンダーギャップとは、男女の違いによって生じる格差のことで、経済活動や政治への参画度、教育水準、健康寿命などのデータから算出される指標ですが、2025年の結果では、日本は148か国中118位で、G7の中では最下位でした。以前から日本は世界的に見ても男女平等の実現が遅れていると感じていましたが、こうして数字として目の当たりにすると、現状がより明らかになりますね。管理職や政治家などで女性が活躍しにくい環境、また妊娠や出産を機に職場を離れざるを得ない状況などが影響しているのではないかと思います。今回初めて「ジェンダーギャップ指数」という言葉を知り、まだまだ自分が知らないことが多いと感じました。これからはニュースや日常の中で、ジェンダーの視点にも目を向けていきたいです!
     
    次の方へ質問です。中学生までは、休み時間に小説を読むなど、本に触れる時間がたくさんありましたが、大学生になってからは課題やアルバイトで忙しくなり、気づけばほとんど本を読まなくなってしまいました。社会人になる前に「これは読んでおいた方がいい!」と思うおすすめの本はありますか?ジャンルは問いません!また、古賀さんが最近読んで面白かった本や、心に残っている一冊があればぜひ教えていただきたいです。
     
    これからたくさんお話するのがとても楽しみでワクワクしています!改めて、よろしくお願いいたします!

    (※)2024年4月から情報社会学部へ改組しました

  4. 古賀 詩穂子

    こんにちは!TOUTEN BOOKSTOREの古賀詩穂子です。
    りんごさん同様、私も交換ノートは小学生ぶりです!ドキドキワクワクしますね。
     
    ミセスの大森さん、朝ドラ「あんぱん」でも大活躍ですね。「見上げてごらん夜の星を」、朝から沁みました。
     
    皆さん「地域活性化」というキーワードに興味があるんですね。私自身は、地域を活性化させるぞ!と思って本屋を目指したわけではなかったのですが、結果的に地域との関係は至るところで感じていて、この機会に「地域活性化」について考えたいなと思いました。
     
    まず、なぜ本屋なのかを簡単に。大学卒業後、就職したのは出版取次会社でした。本屋と出版社の間の流通を担う仕事だったのですが、仕事でもプライベートでも毎日本屋に行く中で、次第に本屋の魅力に取り憑かれていきました。
    本屋の魅力はここでは書ききれないくらいたくさんあるのですが、ここでは「場」としての魅力について。本屋ほど、多種多様な「商品」を扱っている業種はあまりないんじゃないかな、と思います。本自体が多種多様だからこそ、そこに来るお客さんも色々な人がいる。目的がなくてもふらりと入れて、社会と接続できる場所が、あればあるだけいい、と思っています。本屋になりたいなと考えていた時期に、『マイパブリックとグランドレベル』という本を読んで、本屋を作ることはまちづくりのひとつであると考えるようになりました。「グランドレベル」というのは元々建築や都市計画の文脈で、通りに面した地上階のことを指す用語だそうです。著者の田中元子さんは本の中で、”まちの一階”のあり方を考える時に人と人との関係が育まれる、パブリックとプライベートの交差点としての「グランドレベル」を唱えていました。ヒューマンスケールで見つめる街だったら1階に面していた方がいいなと思って、この物件に出会いました。グランドレベルが豊かになることが、地域の活性化ということなのかな、と考えています。皆さんの地域活性化のイメージも聞いてみたいです。(詳しくは本書を読んでみてください!)
     
    りんごさんの、「ジェンダーについて学ぶようになってからニュースに対して敏感になったように感じた」経験を読んでいて、最近読んだ『クィアのカナダ旅行記』を連想しました。社会の中で不可視化されがちなクィアの一人の視点から、カナダ(日本の同性カップルがカナダで「難民認定」されたニュースがありましたね。)で感じたことを綴った水上文さんによるエッセイです。その中に、「わたしたちは目の前に存在しているものを『見ている』と思い込んでいるけれど、実際には、私たちが何を『見る』ことができるのかは、あらかじめどんな考えを無意識に抱え込んでいるかによって、ずいぶん違う」という一節がありました。
    思い出したのは、2022年衆院選の前、政治についておしゃべりしよう、という会を開いた時のこと。参加者の中で外国にルーツのある方が2人いて、「政治のことをみんなと同じように真面目に考えているけど、私には選挙権がない」と発言してくれました。私はその発言があるまで、自分自身がここにいる人たちはみんな選挙権があると思い込みながら話していたことに気づき、その存在を不可視化してしまっていることに大きく反省しました。見えないことで鈍感のままいるより、知ることで他者への想像力に繋げたいです。
     
    ふくさんの全州での「伝統を守るか」と「観光発展をとるか」という地域課題も興味深いです。その二つは両立できないのかな、と単純に考えてしまったのですが、よければ、ふくさんの考えも含めてもう少し詳しく教えてもらえたらうれしいです!

    最後の質問ですが、『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』がベストセラーになったとおり、忙しくなると本が読めなくなりますよね。社会人になった後に、これはもっと早く読みたかったな、と思った本で印象に残っているのは『うしろめたさの人類学』です。当時(2018年!)の読書記録を見てみると、「誰になにを贈るために働いているのか。まずはそれを意識することから始める。『贈り先』が意識できない仕事であれば、たぶん立ち止まったほうがいい」というところを引用していました。今読んでも大事なことが書いてあるなと思います。
     
    あゆみさんに質問です。Instagramを見てくれてありがとうございます!当店で開催した熱田空襲展は、この土地で起きたことを知り、歴史を消し去らず考え続けるために開催しましたが、なるほど。ダークツーリズムという言葉につながるんですね。あゆみさんのゼミではどのようなことを研究されていたのか、また、どのように感じたかなど、教えてほしいです!
     
    どうぞよろしくお願いします!

  5. あゆみ

    あゆみです!
    毎日暑い日が続いていますが、体調は大丈夫ですか?
    私は金木犀の香りが大好きなこともあり、早く秋になってほしいと思いながら元気に過ごしています!
     
    りんごさんの「生/性の多様性」、ふくさんの「アジアの文化事情」、古賀さんの「グランドレベルの豊かさ」などを知り、こうしてこの交換ノートで出会っていなければ、改めて考える機会ってなかなかないテーマかもとしみじみ感じながら皆さんの交換ノートを読ませてもらいました。
     
    また、古賀さんが本屋さんを作られた背景や、経営を通じたまちづくり、地域活性化への思いに触れられてとてもうれしいです。私の地域活性化のイメージは、単に人が集まる場所を増やすだけでなく、地域の人や文化が自然に交流できる「居場所」をつくることかなと思っています。実際に私は、現在も所属している地方創生ボランティアでさまざまな世代の方と一緒に地域の活動に関わった経験があり、年齢や立場の違う人たちが一緒に関わる場の面白さや可能性のようなものを感じています。本屋さんのように、仮に目的がなかったとしても立ち寄れる場所があることで、地域全体が少しずつ豊かになる気がします。こうした偶然の出会いや交流が生まれる空間が増えることが、まちを活性化させる一歩になるのではないかなと思っています。
     
    そして古賀さんからご質問いただいた、ゼミで行っているダークツーリズムの研究について、内容と私の考えを共有させていただきます!
    一つ先輩の代から続いているテーマではあるのですが、私たちは愛知県内でのダークツーリズムについて研究しています。ダークツーリズムとは、戦争や災害が起こった場所や遺構を観光資源として訪れる観光のことです。2025年は戦後80年となり、戦争経験者が減少し続ける中で、当時のリアルな記憶をより若い世代へ繋いでいく必要があると考えています。しかし、学生(特に小中学生)に平和学習として当時の映像や、戦争がテーマになった映画を見せても「可哀想」「悲惨」というイメージだけで終わってしまうことが大半であり、課題だと捉えています。
    そこで、私たちのゼミではダークツーリズムを修学旅行や遠足などで活用してもらうために、モデルコースを作っています。コースを作る上で「戦争遺跡と観光名所を組み合わせて、訪問しやすくする」ということを意識しています。賛否両論あるテーマではあると思うのですが、「現地へ行き、空気を感じて、目で見て触れる」という学びを通して、自分事として平和について考えるきっかけ作りを私たちの世代からもっと増やしていきたいなと思って活動しています。(学校によって平和学習の内容に差があると思うので、そこも考えていきたいですが、学校の先生方の負担になってしまう可能性があるのでなかなか難しいです……)
     
    それから、りんごさんの心に残った言葉を知って、とても考えさせられるものがありました。とても印象的な言葉ですね……やはり偏見を完全になくすことは難しいけれど、自分自身を振り返りながら気づいて修正していくことが大事なんだと改めて思いました。私自身も、とあるボランティア活動で世代の違う方々と接したときに、無意識のうちに「合わないかも」と決めつけていたことがあったのですが、実際に話してみるとその先入観が間違いだったと気づかされた経験があります。そのことと重なり、さらに印象に残りました。
     
    りんごさんに質問です。「この経験は自分にとって大きかったな」と思える大学生活での出来事はありますか?
    私は、地方創生ボランティアに参加したときに、普段なら出会わない年齢や立場の違う人たちと一緒に活動することができて、自分の視野が広がったと感じました。そのボランティアはゼミの先生の紹介で参加したので、ゼミに入れたことが自分の中で大きな出来事だったのかも?と今になって思います。大学生活の中でも、“ちょっとだけ特別な出会いや経験”が、大きな成長につながる瞬間があるのではないかと思ったので、ぜひ教えていただきたいです。

  6. りんご

    こんにちは!りんごです。
    昼間は本当に暑く、自宅から自転車で10分のバイト先に行くだけで体に熱がこもってしまい気分が悪くなりかけたので、体調管理や水分補給などはしっかりしないとなと実感しました。
    先日、初めて山本屋総本家の味噌煮込みうどんを食べました!名古屋出身なのに名古屋めしを全然食べていないんです(笑)次は味仙の台湾ラーメンを食べてみたいと思っています!
     
    皆さんの交換ノート、楽しく読ませていただきました!あゆみさん同様、この交換ノートがなければ知らなかったこと、考えなかったことがたくさんあり、とてもよい機会をいただいたなと改めて思っています。
     
    古賀さんが紹介していた『クィアのカナダ旅行記』がすごく気になりました!調べてみると、説明文に私の興味にドンピシャの語句が並んでいて、授業でクィアについて学んでいたこともあり、「読んでみたい!」と思いました。
     
    先日、高校3年の時の担任の先生と会う機会がありました。大学生活や椙山、人間共生学科のことを話す中で、卒業後の進路の話になりました。その際、先生が「育休を取りやすいところに就職した方がよい」とおっしゃっていて、女性の進路には「妊娠・出産」や「育休」という言葉が切っても切り離せないのだなと感じました。
    私自身、将来的には子どもをもちたいと考えているので、育休を取りやすく、子育てしやすい仕事に就けたらいいなと考えています。
    でも、少子高齢化が騒がれている昨今、人手不足も深刻です。今、父親の勤め先でも育休を取得されている方がいて、一人減るだけで大変だと言っていました。最近は男性も育休を取得することが理想だし、推奨されるべきですが、職場にとって人員が減ることはやはり痛手で、長期間は取得しにくいように思います。
    私のアルバイト先の雑貨屋では、非正規雇用で働いているお母さんがたくさんいます。女性の社会進出が増えていると言っても、子どもがいると長い時間は働けず、結局、非正規雇用を選ぶ人も多いと思います。これには、ジェンダーなどの問題も大きく影響していると思っていて、このままでは、子どもをもちたくてももてない社会になってしまうと感じています。
    働きやすい環境と、人手不足の両方を解決するために、どういった対策を取ればいいのか考えるきっかけになりました。少し重い話ですが、皆さんはこのような問題についてどう思いますか?
     
    あゆみさん、ご質問ありがとうございます!私にとって大きな経験となった出来事は、学科で行われた高校生向けのジェンダーワークショップのお手伝いに参加したことです。高校生・大学生が混ざった4人程度でグループワークをしたのですが、私たちと高校生の視点には、ジェンダー意識について少し違いがあり、新鮮に感じる部分や、気づいていなかった点もありました。「そういう考え方もあるのか!」と自身の視野をさらに広げることのできた、貴重な経験でした。
     
    ふくさんへ質問です。ジェンダーギャップ指数について調べてくださりありがとうございます!考察もしてくださって、私も勉強になります。日本は指標となる4つの分野のうち、教育と健康ではトップレベルですが、経済と政治ではワーストです。可視化されると「やっぱりそうなんだな」と妙に納得してしまいます。
    ふくさんは、どうすれば女性が働きやすく、かつ子育てしやすい社会になると思いますか?まだまだ暑い日が続くので、ご自愛ください!

  7. ふく

    毎日暑さと戦っているふくです!
    最近の暑さには本当に参ってしまいますね……日傘をさしていても肌がじりじりと痛むほどで、外に出るたびに「溶けてしまいそう」と感じる今日この頃です(笑)そんな暑さの中、先日友人と麻辣湯を食べに行きました!私は辛いものがとても苦手なので、お店で一番控えめとされる“ピリ辛”でも食べられるか心配でしたが、思っていたよりマイルドでおいしかったです!その後はかき氷も食べて、夏らしさを満喫した一日を過ごしました!
     
    そして、交換ノートもあと1巡で終わると思うと本当にあっという間ですね!この交換ノートから自分自身の想像が広がったり、知らなかったことを調べるきっかけになったりして、学ぶことに終わりはないなと実感しています。
     
    古賀さんからの「全州での伝統を守るのか、それとも観光発展をとるのか」という質問についてですが、私自身はやはり両立できるのが一番理想的だと考えています。ただ、観光発展のために一部の伝統が観光用に演出されすぎてしまうことには、少し気になるところがありますね……
    実際に全州を訪れた際、伝統衣装(チマチョゴリ)を身にまとって散策している観光客の姿が多く見られ、街中には写真映えする撮影スポットも複数設けられていました。観光客が楽しめる工夫として魅力的だと感じる一方で、こうした「映え」重視の演出が増えることで、本来の景観や文化の見え方が変わってしまう可能性もあると感じます。
    それでも全州は、流行の発信地であるソウルとはまた違った魅力をもつ場所でした。もっと日本の方にも知ってもらえたらうれしいなと思いますし、伝統と観光のバランスを大切にしながら魅力を発信していけたら素敵だなと感じました!
     
    それから、本のご紹介もありがとうございました!
    「誰に何を贈るために働いているのか」という言葉がとても心に響きました。就職活動中に「なぜ働くのか」と考えることが多かったので、働く意味を改めて見つめ直すきっかけになりそうです。ぜひ読んでみたいです!
     
    りんごさんからの質問の育休・働き方についてですが、私は制度と周りの意識・協力が整うことがとても大切だと思います。制度としては、まず柔軟な働き方や育休・時短勤務が取りやすくなることが必要ですね!そして、周囲の人たちがそれを当たり前に受け入れ、サポートする意識を持つことも同じくらい重要だと感じます。制度だけがあっても実際に使いづらければ意味がありませんし、意識だけがあっても制度が整っていなければ支えられないと思います。仕事も子育ても大切にできる社会が整うことで、女性も男性も安心して働きながら子育てができる環境になるのではないかと考えます!
     
    次の方へ質問です。これまでの経験や日々の中で感じたことから、仕事や学び、日常の中で「これを大切にしたい」と思っていることは何ですか?古賀さんの考えやエピソードをお聞きできたらうれしいです!

  8. 古賀 詩穂子

    こんにちは!古賀です。
    毎日危険な暑さですね。ふくさんの肌がじりじりと痛むという表現、分かります!昨年も10月くらいまで暑かった記憶があります。スタミナをつけて乗り越えたいです。金山駅の近くにも麻辣湯のお店ができていました。近々行きたいなと目論んでおります。(私は辛いものが大好きです。味仙の台湾ラーメンも「辛い辛い」と言いながら食べています。)
     
    あゆみさん、ダークツーリズムについての考えを書いてくださってありがとうございます。私もそのツアーに参加してみたいです。先日、熱田空襲の展示をした際に開催した名古屋空襲の研究者・西形久司先生の講義の中でも、いかに他人事から自分事として考えることができるか、という話がありました。名古屋空襲後の焼け跡と、ガザの破壊された街が重なって見えること、日本軍と連合国軍が激突したガダルカナル島では、現在も不発弾の被害に住民が苦しんでいること。これらが、同じ地上線上で起きており、彼らが私たちと同じように暮らしを営む人々である(もしくはあった)ということの想像力を絶え間なく持っていたいなと感じます。そのためにも、「知ること」のために、本のある場所として在り続けたいと思っています。
     
    りんごさんの働くこととジェンダーの話も、とても大事な視点だなと思います。だれもが安心して選択しながら働くことができる社会になるといいですよね。少し前に読んだ韓国の翻訳本『働きたいのに働けない私たち』では、なぜ女性が働き続けることが困難なのかを労働史から論じていて、学びの連続でした。その中に、スウェーデンではフルタイムでなくても正規職なのが一般的という話があって驚きました。日本の長時間労働の問題は、産業構造に原因があるとの指摘もされています。再生産労働(家事・育児)を社会ではなく家庭に押し付けている状態で「女性活躍」を推進するのは、かなりハードモードだな、と思います。そういった状況で「育休を取りやすい会社」を選ぶしかないという選択肢に辿り着くのは自然な流れだな、と思いつつ、働くこと、そして生き方が、もっと自由に選べる社会になるといいな、とも思います。「パーソナル・イズ・ポリティカル」(個人的なことは政治的なこと)。社会の問題が個人の問題化=自己責任化されることなく、構造的な問題点をみんなで考えられる世の中に近づくにはどうすればいいのだろう、とよく考えますし、そういう話をワイワイとできる場所を作りたいなとも思っています。
    また本の話をしてしまうのですが、『ぜんぶ運命だったんかい』は読んだことがありますか?広告代理店でバリバリ働いていた筆者の笛美さんが社会の壁にぶつかり、フェミニズムを知るまでを描いたエッセイなんですが、個人的に社会人なりたての時に読みたかった!と感じた本です。小説のように一気に読めるので、未読でしたらぜひ!私は今、自己責任化を促す新自由主義的なフェミニズムについて書かれた『ネオリベラル・フェミニズムの誕生』を読んでいるのですが、ちょうど交わる話題だなと思います。皆さんはどんな社会になったらいいと考えますか。(大きな問いを投げてしまいました!)
     
    ふくさん、伝統と観光発展のバランスの具体例をありがとうございます。伝統をただ消費するのではなく、歴史の背景やその伝統を継承している人たちへの敬意を持ちながら観光としてのあり方を考える必要があるのだろうな、とふくさんのお話を聞いていて感じました。観光とは立場の異なる話ですが、私が店頭に立っていて「本屋をやっていてよかったな」と感じるのは、お客さんが本棚をじっと見つめて、それぞれがそれぞれの独りの時間を過ごしている姿を眺めている時です。その風景に、この店のことを大切にしてもらっているな、と励まされます。そしてその姿を眺めながら、私もここに来てくれる人たちに敬意をもって本を選んで並べていきたいなと思わされます。
     
    あゆみさんの話にもつながりますが、お互いが想像力をもって接していく、その積み重ねがよい関係を構築していけるんだろうなと思います。そのためには言葉で伝えてみることも必要だし、勝手に相手をジャッジしないことも重要ですよね。こういったコミュニケーションは訓練の連続で、私もまだ練習中の身ではありますが、落ち込んだ時やどうすればいいか分からない時、本はいつでも側にいてくれるので助かります。本屋に駆け込むことは、脳みその気分転換にもなるし、とってもおすすめです!(笑)
     
    次の人へ質問です。あゆみさんの心がワクワクしたりキラキラする瞬間はどんな時なのか、教えてください!

  9. あゆみ

    こんにちは!あゆみです。
    皆さんの交換ノートでそれぞれの考え方がとても勉強になるのはもちろんですが、普段は何をして過ごしているのか、どういった事が好きなのかも知ることができて、読んでいて楽しかったです♪
     
    私は最近、ゼミ活動に関連して「ドライブ観光コースを提案するコンテスト」に参加しました。学生が観光コースを企画・提案して、最優秀賞に選ばれたらそのツアーが商品として開催されるコンテストです。私たちは惜しくも優秀賞だったのですが、アイデアを実現できるレベルまでブラッシュアップする大切さを肌で感じました!
    そして、古賀さんがダークツーリズムに参加したいとのこと、とてもうれしいです。過去の出来事を"遠い歴史"で終わらせず、今の世界につながるものとして想像することはすごく大切ですよね。戦争の話題って、特に終戦記念日がある毎年8月前後ばかりメディアで発信されていることが多く、「自分の日常」と切り離して考えてしまわれがちなのかなと感じてしまいます。古賀さんの考えを受け取って、「知る」という経験を大切にして、さらに自分事として考えられる想像力を持ち続けたいなと思いました。そして、それを発信・情報共有できる場がもっともっと増えていければと感じます。
     
    古賀さんにご質問いただいた「私の心がワクワクする瞬間」は、人と会話して自分の中にはない考え方や価値観に触れた時です。つい先日も、友人と「アニメ作品の実写化は賛成か反対か」という話題で盛り上がりました。友人は「原作の世界観を壊す可能性があるから反対!」、私は「アニメでは表現できないリアルな演技や映像で、新しい魅力が出る!」と賛成で白熱しました。ただ、友人の意見の背景にある原作への愛やこだわりを聞き、新しい視点に触れられたことがとてもワクワクする時間でした。こういう、意見が二極化するような話題について話すこと自体が好きなんだと思います(笑)
     
    りんごさんは高校生向けのジェンダーワークショップでの経験で視野が広がったんですね!すごく素敵だと思います。高校生との交流を通して視野が広がったとのことですが、逆も然りで「椙山に来たら、こんな素敵な先輩と一緒に知識を深められるんだ!」と、思ってもらえたのではないでしょうか!
     
    これまでの交換ノートを少し振り返ってみたいと思います。#5の時にも少し触れていますがこの交換ノートで出会っていなければ、改めて誰かと意見を共有しながら考える機会があったのだろうかと考えさせられるトピックが多かったと、私は感じています。ここにいる全員の関心や学びが違うからこそ、違う視点からの考え方があり、読んでいてとても勉強になりました!私は来年から社会人になりますが、物事を考えるときはさまざまな視点から捉えることを大切にしたいです。自分の意見だけでなく、相手の立場や背景、別の考え方にも目を向けることで、より深く理解し、柔軟に行動できる人になりたいと、皆さんとお話して改めて感じました。
     
    最後に、交換ノートを通してはじめまして同士の方が集まって多様なトピックを語り合うという新鮮で貴重な機会に参加でき、有意義な時間になりました。短い間ではありましたが、ありがとうございました!

  10. りんご

    りんごです!
    今日も今日とて暑いですね。先日、高校時代の先輩と食事に行ってきました!約半年ぶりだったのですが、話し出すと止まらずすぐに時間が過ぎてしまいました。夏休みも終わりに近づいてきましたが、今度親友に会うために東京に行く予定です!初の遠征でB&ZAIの舞台も観に行くので今からワクワクしております♪
     
    ふくさん、育休の話題にお返事ありがとうございます!制度があってもそれが機能していなければ意味がないし、意識があってもそれが実現できなければ意味をなさないですよね。制度と意識の二つが両立してこそ、環境が整うのではないかと思います。他人の目を気にせずに短時間勤務ができるようになるだけでも、きっとよい方向に変わってくるのだろうなと思います。
     
    古賀さんもお返事ありがとうございます!大学でも労働についても学ぶので、世界で比べると日本の労働時間がこんなにも長いのかと驚いたことを思い出しました。スウェーデンの働き方、とても画期的ですね!フルタイムでなくても正規雇用で働けるなんて、日本ではまだほとんどないことだと思います(フルタイムでない=非正規雇用のイメージ)。非正規雇用の不安定さを解消するためにも、日本でもそのような働き方ができたらよいのにと感じます。
    社会では「男女平等」のために「女性活躍」を推進していますが、性別役割分業によって女性が苦しめられているのは結局変わらないなと思います。なにかと自己責任とされる世の中ですが、「個人的なことは政治的なこと」という言葉をもっといろんな人に知ってもらいたいなと思いました。
    大学に入ってからはレポートのために本を読むという感じになってしまっていましたが、古賀さんが紹介してくださる本は私の興味にドンピシャで、久しぶりに本を読みたい欲が出てきてます!『ぜんぶ運命だったんかい』はこの休み期間中に読んでみようと思います。
     
    あゆみさん、優秀賞おめでとうございます!自分たちが企画・提案したものが実現できるかもしれないなんて、夢のあるコンテストですね。来年からゼミが始まるので、自分で企画したり、コンクールに参加したりするかもしれないと思うと楽しみです。
     
    今回交換ノートに参加して、皆さんの考えや思っていることを知り、自分の視野を広げるとてもよい機会になりました。同じ分野を学ぶ友人とは考え方が似ていることが多いのですが、皆さんの考え方はまた少し違って新鮮で、勉強になりました。
    それと同時に、自身の考えを見つめ直し、文章にして可視化することで、「自分ってこんなことを考えていた、思っていたのだな」と、自身の考えを深めることもできました。自身のことを振り返るよい機会に恵まれたなと感じています。この交換ノートで知ったこと、感じたことをこれからの学びに生かしていきたいと思います。本当にありがとうございました!!

  11. ふく

    こんにちは、ふくです!
    今日は実家でゆっくり過ごしています!目覚ましをかけずに眠れる時間は、本当に幸せですね(笑)こんなに長い夏休みを過ごせるのも今年が最後になるので、友達と会ったり推し活をしたり、自分のやりたいことを思い切り楽しんでいます!あと少しですが、学生最後の夏休みを満喫したいと思います!
     
    交換ノートも今回で最後となりましたね……本当にあっという間で、名残惜しい気持ちもありますが、こうして皆さんと経験や考えを共有できたことは、とても貴重な経験になりました!
     
    最近は、1巡目でお話しした韓国・全州で出会った友達が名古屋に遊びに来てくれました!ゼミの仲間と一緒におもてなしをして、名古屋の名所を巡り、名古屋名物の手羽先を一緒に食べました。短い時間でしたが、思い出話もし、「今度は私たちが韓国に行くね!」と新しい約束もできて、とても楽しく充実したひとときになりました。異国で出会った友達とのご縁がこうして再びつながり、交流の楽しさや人との関わりの大切さを改めて感じました!
     
    古賀さん、お返事ありがとうございます!
    やはりコミュニケーションはとても重要ですよね……
    日常の中で当たり前のように行っているやりとりも、相手の立場に立って考えたり、決めつけずに向き合ったりする姿勢があってこそ成り立つものなのだと改めて感じました。
    これから社会人として多くの人と関わっていく中で、うまくいかないことや意見が食い違う場面も必ずあると思います。そんな時にこそ、いただいた言葉を思い出し、相手への敬意を忘れずに丁寧なコミュニケーションを心がけたいです。古賀さんのお話を通して、コミュニケーションは一度きりのものではなく、練習の積み重ねで少しずつ磨かれていくものだということに気づかされました。これから先、自分が壁にぶつかった時も、その積み重ねを大切にしながら人との関係を築いていきたいと思います!
     
    また、この交換ノートを通して皆さんのお話に触れる中で、自分の考えを言葉にする大切さや、新しい視点を得られるありがたさも実感しました。普段なかなか考える機会のないテーマについて深く考えたり、皆さんの経験や価値観に触れたりすることで、自分自身の視野が広がったように感じます。
    短い期間ではありましたが、このように皆さんと一緒に考え、語り合えたことが本当にうれしく、貴重な経験になりました。これまでのやりとりを振り返ると、どれも楽しく、学びに満ちた時間だったと感じています!またどこかでお会いできる日を楽しみにしています!

  12. 古賀 詩穂子

    こんにちは。古賀です。
    9月になりましたが、まだまだ暑い日が続きますね……
    皆さんの交換ノートを読んでいると、普段会えない友達に会ったり、実家でゆっくりタイムを過ごしたり、ライブに遠征したりと、私も夏休みの感覚を思い出すようで懐かしい気持ちになりました。私にとってはこの交換ノートが、今年の夏の思い出となりました。
     
    さてさて、あゆみさん、優秀賞おめでとうございます!最優秀賞だと企画が実現するんですね。すごい。それから、ワクワクキラキラする瞬間を教えてくださってありがとうございます。内側から溢れてくるようでとっても素敵!お互いを尊重しあっているからこそ、意見をぶつけ合うことを楽しめるんだろうなと、キラキラを分けてもらえるようなエピソードでした。
     
    私のここ最近の本屋の変化は、高校生が職業研修として2週間、本屋の仕事を体験しにきてくれていることです。一人だとカバーしきれない棚の細かな整理や手入れをしてもらって、棚も喜んでいるように感じます。初めての人の目を通して店内を見つめることは、慣れで見過ごしてしまいがちなことを見直すよい機会になって新鮮です。
    また、先日2巡目の時に話した空襲展でトークをしてくださった先生が先日来店してくださり、本屋とその街のお客さんが、互いに育て合える関係になるといいよね、という話をしてくれました。お客さんからの注文から、本屋側も受け取る情報は大きく、棚の品揃えにも影響することが多くあります。本が売れることで新しい本を仕入れることができる。その繰り返しで棚は耕されていきます。その棚を見て、お客さんも新しい情報を受け取っていく。棚を、その街の本屋を育てていくのはその繰り返しなのだなとつくづく感じる言葉でした。皆さんもぜひ、よい関係を築くことができる本屋が見つかるといいなと思います。(当店にもぜひ、お待ちしています!(笑))
     
    この交換ノートでも、地方創生の話から、ダークツーリズム、ジェンダーと労働のこと、国を跨いだ交流や個人的な好きなことの話まで、色々な情報や考えを交換していきましたね。
    私自身、最初は「どんな話題が飛んでくるのかな……」「私に何かお伝えできることはあるかな……」とドキドキ不安に感じることもありましたが、あゆみさん、りんごさん、ふくさんの「人の話を聞きたい!知りたい!」というような眼差しが文章から感じられて、不安がほぐれていきました。人の考えを聞くことって、やっぱりワクワクすることなんだよな、と大事なことを思い出させてもらえた感覚です。また、皆さんの根底に学ぶ姿勢とコミュニケーションを大切にする価値観があって、うれしい気持ちになりました。
    それぞれの話題をそれぞれが受け止め、考えを伝え合っていく……元気がもらえるよい時間になりましたし、私自身、今後の場づくりを考える上でよい刺激になりました。あゆみさん、りんごさん、ふくさん、ここまで読んでくれた皆さま、本当にありがとうございました!
    またどこかでお会いできる日まで!

他のエピソードを見る