レールのない人生をどう歩む?生涯を通して大切にしたい「自分で選択する」ということ

「私の選択は、これでよかったのだろうか」人生の岐路に立つとき、多くの人がこの言葉を自身に問いかけるのではないでしょうか。 ここでは、常に変化し「揺れ」続ける人生の中で自らレールを築きながら生きている先輩と、これからレールのない人生を歩み始めようとしている学生が、「成功」や「失敗」を軸にしない選択のあり方について言葉を交わしました。

この交換ノートのグループ

諸岡 若葉

フリーライター・イラストレーター・企画

1993年宮崎県出身。お茶の水女子大学生活科学部卒業後、2016年に岡山県西粟倉村のローカルベンチャー企業に就職。2018年〜2024年5月まで鳥取県八頭町の公民連携複合施設「隼Lab.」の運営に携わる。2024年6月より独立し、現在は九州を拠点にフリーランスのライター・イラストレーターの他、企画・プロジェクトに関わる。熊本県玉名市のコワーキングスペース「HOME」では、マネージャーとして施設運営やコミュニティづくりに取り組む。

ゆっちゃん

文化情報学部 文化情報学科 3年

みょんちゃん

現代マネジメント学部 現代マネジメント学科 3年

もっちー

生活科学部 生活環境デザイン学科 4年

  1. ゆっちゃん

    はじめまして!文化情報学部文化情報学科(現:情報社会学部)の3年生です。ゆっちゃんと呼んでください!
     
    趣味はお笑い鑑賞と旅行です。実は、高校時代に漫才コンビを組んでいたほどお笑いが好きで、最近もいろんなジャンルの漫才を楽しんで観ています(笑)旅行も大好きで、新しい場所を訪れるたびに心が躍ります。
     
    この学科を選んだ理由は、地域まちづくりに興味があったからです。中学時代に地元のPR大使を務め、地域の活性化に関わる楽しさを知りました。将来は地域に貢献できる仕事に就きたいと思い、大学では地域のまちづくりについて学んでいます!最近では、授業で愛知県にある有松、白壁を訪れ、町並みの美しさに感動しました。そして、つい先日その町並みのPR動画を制作したのですが、町の魅力を発見して動画にするのが難しく苦戦しました。
     
    先日ゼミの選考が行われ、まちづくりに関する研究を進めることになりましたが、不安もあります。皆さんはどのように研究内容を決定しましたか?
     
    初回顔合わせの際、地域活性化のスペシャリストである諸岡さんと交換ノートができると聞いて驚きました。そして、他学部の方々と交流できるのも楽しみです!顔合わせの際に、諸岡さんが「地域を活性化するために人を集める方法として、地域住民のニーズや幸福度を中心に考えることが重要」とおっしゃっていて、その言葉に共感しました。
     
    私は、三重県のとある町に住んでいるのですが高齢化、過疎化で観光客が来ないのが課題です。そのため、ついつい観光客を集客することだけが目標になりがちですが、そうではなく、その地域に住む人のことを考えることが重要だと気づかされました。
     
    交換ノートでは、地域活性化の秘訣やどんな活動をするのかなどに興味があります!
     
    皆さんはどのようにしてゼミの研究内容を決定しましたか?
     
    交換ノートの1発目、ドキドキしましたが、とても楽しみです!
    よろしくお願いします。

  2. みょんちゃん

    はじめまして。現代マネジメント学部現代マネジメント学科の3年生です。あいみょんに似ているとよく言われるので、みょんちゃんと呼んでください!
     
    高校1年生から洋菓子店で働き始めました。6年目になり、ケーキ作りの腕も上がってきたと思っています。最近はカフェチェーン店でも働いており、洗い物がとにかく早いという小さな特技を見つけました。
    また、私もゆっちゃんと同じくお笑いと旅行が好きで、お笑い芸人のラジオを聞いたり、長期休みには国内や韓国を旅行しています。モーニング巡りや漫画(ワンピースや僕のヒーローアカデミア)も好きです。
     
    現代マネジメント学部を選んだ理由は、オープンキャンパスで「将来の夢が決まっていない人でも、入学後に見つけられる」と聞いたからです。高校時代に将来やりたいことが決まっておらず、そのまま地元で就職しようかと思っていましたが、やりたいことが明確になっていなくても、入学後に将来を考えてもよいんだと知り、この学部に決めました。現在はゼミで租税法や公共政策を学ぶ中で、地方公務員や税務署の職員として働きたいと考えるようになりました。
     
    実は、第一希望のゼミには入れず、第二回の選考で今のゼミに入ることになりました。第一希望だったのは経営学のゼミで、商品開発などができる点に魅力を感じましたが、正直な話、就職活動でアピールできる「ガクチカ」が作りやすそうだと思って希望していました。
    第一希望のゼミに落ちた際に、自分が何をしたいのか答えの出ないまま今のゼミの先生と面談をしたところ、「どこのゼミでもやっていることはほとんど一緒だよ」と言われ、その時に感じた「この先生のはっきりした所が好きだな」「先生の下でやりたいことを見つけたいな」という単純な理由で決めました。
     
    研究内容は租税法と地方創生ですが、最初はあまり関心がありませんでした。しかし、2年生の時にゼミ生全員で租税法のディベート大会に参加したことや、3年生で静岡県の商店街活性化や中山間地域のまちづくりに関わる研究をしていくうちに、税金や地域活性化という今まで見ていなかった分野に興味が湧いて面白さを感じるようになりました。今のゼミに入ったことで視野が広がり、とても満足しています。
     
    交換ノートの顔合わせの際に、諸岡さんから「沢山人が集まることが、住人にとって必ずしもいいことではない」という話を聞き、自分自身が住んでいる地域も田舎で過疎が進行しているものの、もし活性化のために多くの人が集まったら少し困るなと気づきました。これからゼミで地方活性化の施策を考えるにあたって、その地で暮らす人々の立場になって住み良いまちづくりを目指していきたいと思っています。現在、地方活性化の具体案を考えていますが、実現が難しい部分もあり、皆さんの意見もぜひお聞きしたいです。
     
    まだ将来の目標が明確に決まっていない私ですが、皆さんの将来の目標ややりたいことについてお聞きしたいです。大学生活のうちに成し遂げたいことでも、10年後や20年後の目標でも、何でも構いません。
     
    今までは大学やゼミの選び方について、格好をつけて話していたので、包み隠さず本音で話すのは少し恥ずかしいですが、正直な気持ちをお話しできたらいいなと思っています。
    皆さんの日常や考え方について知ることができる交換ノートには、とてもわくわくしています。どうぞよろしくお願いします。
     
    今取り組んでいる地方活性化活動の一つとして、商店街にある老舗茶舗のポスターを作りました!

  3. もっちー

    はじめまして!生活科学部生活環境デザイン学科の4年生です。
    お餅が好きなので、もっちーと呼んでください!
     
    趣味は作ることと建築物巡りです。お菓子やパン、消しゴムはんこ、手芸など、とにかく作ることが好きです。
    建築物巡りは、この学科に入学してから趣味になりました。特に、有名建築物を巡りながら設計者がどんな意図でこの空間にしたのかを考えることが好きです。
     
    子どもが大好きだったので、高校生の頃の将来の夢は保育士になることでした。しかし、椙山のオープンキャンパスを訪れた際に模型を作っているお姉さんを見て、「私もこれが作りたい!これで、子どもたちのための空間を作りたい!」と思い、文系でも建築やインテリアのことを学べる点に惹かれて生活環境デザイン学科への入学を決めました。現在は卒業研究として、来年春に開園予定のこども園のインテリア提案や、子どものための居場所となる空間作りの計画を立てています。まさに今、入学を決めた時にやりたいと思ったことを実行中です!
     
    私は、「とにかく子どものために何かをしたい!」と言い続けていたら、今の研究に携わらせていただけることになりました。
    たくさん協力してくださる人がいるので、非常に責任感を感じ不安もありますが、「子どもたちに喜んでもらいたい!」という一心で頑張っています。だから、ゆっちゃんも不安かもしれないけど、せっかくだから一緒に楽しみながら取り組んでみようよー!
     
    私の将来の目標は、自分の母親みたいになることです。正社員として働き続けながら、家族からも職場の人からも信頼される人になりたいです。そのためには仕事選びが重要だと思い、早いうちから就職活動を始めましたが、順調には決まりませんでした。その原因は、将来の目標に近づくための手段(職業選び)ができていなかったからだと思います。なんとか就職先は決まりましたが、未だ心残りがあります。
     
    個人的に、仕事選びの方法は2つあると思います。
    「好き」を仕事にする方法と、「得意」を仕事にする方法です。最も良いのは、両方を仕事にすることだと思いますが、実際に私が選んだのは「得意」のみでした。その方が、私の将来の目標を実現するためにも、私の性格的にも合っていると思ったからです。就職先は決まったものの心残りがあるのは、「好き」を仕事にすることを諦めたからだと思います。現段階では、「好き」を仕事にはせず、趣味として続けていけたらと思っています。だから、諸岡さん!「好き」を仕事にできることが羨ましいです。
     
    みょんちゃんとゆっちゃんは、これからかな?
    2人ともやりたいことや、好きなことがしっかりしているから大丈夫だと思うけど、納得のいく就職活動ができることを願っています!
    大学では、「大学生でしかできないことをやる!」をモットーに生活してきました。課題や学外のプロジェクトなどに、自分が納得のいくまで取り組んだことで、たくさんの思い出とたくさんの人に出会うことができました。
    だから、まずは今目の前にあることを頑張る精神で取り組んでいたら、いつか将来の目標に繋がるかも!?
     
    交換ノートの顔合わせの際に、諸岡さんが行っている取り組みを伺い、新たな世界を知ることができました。
    今まで建築やインテリアを学んできたので、地域活性化に視点をあてたプロジェクトを行う際にも、学んだことから解決の糸口を見つけ、そこから地域を活性化させていくことだけを考えていました。
    この交換ノートを通して、皆さんの地域活性化にかける想いを知ることができるのが楽しみです。そして、私も新たな学びを得られるようにもっと勉強したいと思います。
     
    諸岡さんがどんな思いで今の仕事を選んだのか詳しくお聞きしたいです。
    また、諸岡さんにとって仕事の「好き」と「得意」の比重はどのくらいですか?
     
    最近、子ども向けのイベントを企画しました。
    子どもたちの感性によって作られたものを1つの作品にしたいという私自身の思いがあり、ちょうど七夕の季節だったので「天の川」を作りました。

  4. 諸岡 若葉

    ひとからの便りを待つって、とてもわくわくしますね!今は、仕事以外でのやり取りはLINEやSNSなどが主なので、すぐに既読マークがついたり、一言で返事ができてしまいます。こうやって交換ノートが回ってくるのを待つ時間は新鮮で、さっそく楽しんでいます。
     
    さて、1巡目の最後に書かせてもらいます、諸岡若葉です。
    皆さんとの共通点は、女子大卒業だということ。宮崎県で生まれ育ち、東京都内の女子大学に進学して民俗学を専攻しました。卒業後は岡山で2年、鳥取で6年、それぞれ地域の活性化に関する小さなローカルベンチャー企業で働き、今年5月からは独立して個人事業主になりました。今住んでいるのは熊本県です。
     
    皆さんの中で「地域活性化」のイメージが強かったのだな、と交換ノートを見て気づいたのですが、現在取り組んでいる仕事は「言葉づくり」を軸とした、プロジェクトの企画・運営・広報とライティングの大きく2つです。企画・運営・広報では、イラストやロゴ、フライヤーをデザインすることもあります。ライターとしては、雑誌やwebメディアで取材記事の執筆を担当したり、エッセイやコラムを書いたりしています。
    今後はエッセイやコラムも仕事につながるように続けたいです。まだ試行錯誤の途中ですが、その過程も楽しみながら仕事をしています!
    仕事の合間の息抜きは、ビール、美味しいご飯、ドラマ鑑賞、読書です。
     
    皆さんのノートをそれぞれ読んで、みんな「選択」について考えたり悩んだりしているんだなと思いました。ゆっちゃんは「研究内容」、みょんちゃんは「ゼミの選び方」、もっちーは「仕事の選び方」について質問してくれていましたね。皆さんより10年ほど長く人生を経験した私が一つ言えることは、今どんな選択をしたとしても、「成功」でも「失敗」でもないということです。「人生は選択の連続」なんて言葉もありますが、まさにその通り。今の選択だけで人生が決まるわけではないですし、いろんな選択が重なって振り返ったら人生がある、そんな感じです。だから、一つの選択肢だけをとって、これが成功か失敗かは、誰にも判断できるものではありません。ただ、考えて悩んで、あるいは自分の直感に従って、「自分が選んだ」ということが大事だと思います。
     
    もっちーが質問してくれた、仕事における「好き」と「得意」の比重。考えてみたのですが、私の場合は、「自分が飽きないための壁」を仕事として選んでいます。私は、呆れるほど飽き性なのです。「好き!」って思ったらとことんのめり込むのですが、やり尽くしてしまうとすぐに熱が冷めてしまいます。得意なことがもっと得意になる過程は楽しいのですが、自分の中で「もう十分」と思ってしまったら一気にやる気を失います。だから私は、自分を飽きさせないように、「もっと知りたい」「もっとできるようになりたい」と思える「自分が飽きないための壁」として、仕事を選んでいます。周りからはイキイキと楽しく働いている部分しか見えないので、好きや得意を仕事にしていると思われがちですが、実際は「自分が自分の人生に飽きないため」に奮闘する日々です。
     
    次のノートは、ゆっちゃんですね。「高校時代に漫才コンビを組んでいた」というエピソードにびっくりでした!ただ見て楽しむだけでなく、自分でもやってみるという精神が素敵です。皆さんの「最近、やってみたこと」をぜひ聞いてみたいです。日常の中の小さなことでも、勇気を出してやってみたことでも。
    私は最近、かぎ針編みに挑戦しています。まだコースターしか作れませんが、同じパターンをもう10個以上作りました。無心で向き合えるので、ストレス解消の時間になっています。
    それでは、2巡目も楽しみにしています!

  5. ゆっちゃん

    ゆっちゃんです!
     
    ついに交換ノートも2巡目に突入!私も小学生時代の交換ノートのワクワク感を思い出しながら楽しく書いています。最近の暑さはとんでもなく、40℃超えもザラで外に出るたびに溶けそうです(笑)皆さんも水分補給をしっかりして、熱中症にはくれぐれも注意してくださいね♪
     
    みょんちゃん、もっちー、ゼミのアドバイスありがとうございました。おかげで「自分のしたい研究」を考えることができ、ゼミも無事に決定しました!
     
    さて、諸岡さんからの質問「最近、やってみたこと」ですが、私はピアノを独学で始めました!子どもの頃から音楽が好きだったのですが、ピアノを習う機会がなかったのです……そんな中、「街角ピアノ」というテレビ番組(街角にある一台のピアノから生まれるストーリーを描いたドキュメンタリー番組です)で、独学でピアノを弾いている方がいて、そのかっこよさに憧れました。「自分も独学でできるかもしれない、やってみよう!」と思い、押し入れから電子ピアノを引っ張り出したわけです。しかし、実際に弾いてみると片手だけの演奏は簡単ですが、両手での演奏ができないのです。何事も、見る分には簡単そうに見えますが、実際にやってみないと難しさはわからないものです。
    これは、地域活性化にも通じると思うんです。外からの俯瞰した意見ももちろん大事だと思いますが、実際の体験が重要なのかなと思います。例えば、その地域に住んでいる人と関わりを持ったり、そこに住んでみたりしないと分からないことがたくさんあると感じるからです。ピアノはまだまだ始めたばかりなので、とりあえず一曲弾くことを目標に頑張っていきたいです!そして、私も独学で始めた方のように「街角ピアノ」に出演するのも最近の夢です。
     
    みょんちゃんからの「将来」についての質問ですが、私も10年後、20年後の具体的な夢は決まっていません。ただ、老後の漠然とした夢として、将来田舎で自給自足の生活をしながらのんびり過ごしたいな〜と思っています。山で羊を飼ってゆったりと、というイメージです(笑)私は、将来について友人にも質問をしてみました。皆それぞれ将来の夢があり、話をしていて楽しかったです。みんなの夢を聞いていて、夢というのはその人の好きなことや、幸せと感じることに繋がっているのかなと思いました。例えば、世界一周の夢がある人は旅行をするのが好きで、それを幸せと感じる。また、私であれば自然や田舎が好きで、それに触れていると幸せだと感じる。
    個人の見解ですが、このように、夢は自分の好きなことや、幸せだと感じることにつながっているのだと思います。なので、まずは「幸せ」や「好き」と感じることを見つけて、そこから夢を探してみるのも一つの手だと思います。そしてその夢から逆算して、今やりたいことややるべきことを探していくといいのかなと思いました。また、地域活性化についての質問なのですが、私は地元の住民を対象にしたマルシェなどのイベント開催は楽しそうで良いな〜と思います!みょんちゃんが地域活性化の活動で具体的に今どんなことをしているのか気になります!
     
    実は、大学の公式のInstagramを運営し、学生目線で日常生活や大学の魅力を発信しています。再生回数も伸びて楽しくやっているのですが、どうしても他と比べて落ち込んでしまうことがあって……こういう挫折や悩みを乗り越えるとき、皆さんはどうやって気持ちを切り替えていますか?上手くいってるのにモヤモヤしてしまう自分に困っています。ぜひアドバイスをください!

  6. みょんちゃん

    お疲れ様です!みょんちゃんです。
    私の好きな漫画がついに完結し、涙を流しながらの夏休みが始まりました。
     
    私は将来に対して、特に仕事に対する不安を感じていましたが、もっちーの仕事に対する「好き」と「得意」の比重や、諸岡さんの「自分が飽きないための壁」、ゆっちゃんの将来の幸せや好きをもとに、今やることを導くという考え方はとても参考になりました。
    これまでは、将来の不安を解消するために今やるべきことは何かを考えていましたが、自分が好きなことや熱中できることに目を向けることで、将来の可能性が広がると考え直しました。仕事でも仕事以外でも、自分が好きだと言えることを大切にしていきたいと思います!
     
    私が「最近やってみたこと」は、今年の2月から始めた、新しいアルバイトです。高校生から同じ店で働いていましたが、残りの大学生活で新しいことをしようと思い、カフェチェーン店での仕事を選びました。チェーン店の忙しさは予想以上で、効率的な働き方が求められ、与えられたポジション以外の動きにも気を配る必要があり、気疲れすることもありました。それでも、これまでの接客経験が役立ち、指導を受けることで自分の未熟さを知る機会となりました。約半年が経ち、お客様から感謝の言葉をいただくことが増えたことと、他の仲間の働き方に気づく余裕もできて、楽しみながらアルバイトを続けています。
     
    ゼミの活動では、アクセスが悪い場所にあるお店をもっと身近に感じてもらうために、駅近くの商店街でワークショップを開催することを考えています。まだ具体的な形にはなっていませんが、店主の方が前向きに協力してくださるので、お店の魅力をより伝えていきたいです!
     
    私自身も気持ちの切り替えは下手くそですが、自分なりに実践している方法を3つ紹介します。
     
    1つ目は 「悩むことをやめる」ことです。
    私は、悩みや不安は結果が出るまでまとわりつくものだと考えています。考えても仕方ないことはあまり深く考えず、悩むことをやめるようにしています。このアプローチが最良だとは言えませんが、答えが出ない不安には向き合わない選択肢もあるのかなと考えています。 
     
    2つ目は 「並ばない」ことです。
    比べる対象があると落ち込みやすくなりますが、ポジティブに「凄いな」「見習いたいな」と考えるか、自分には合わないから別の道を選ぶか、など同じ土俵に立たないようにしています。無理をせず、自分のペースを大切にすることで気持ちの切り替えをしています。
     
    3つ目 「頼る」ことです。
    私は、一つの悩みを長引かせないために、周りにアドバイスを求めるようにしています。自分の中で出た結論以外にも、距離は近くないけど信頼できる人(アルバイト先の方や先生など)に答えを導いてもらうのも解決策の一つと考えています。私の場合は、距離が近い母に頼ると、自分の結論を優先してしまいがちです。
     
    マイナス思考に陥ったときは「逃げる」ことや「頼る」ことで気持ちを切り替えています。あまり参考にならないかもしれませんが、私なりの方法です。また、私自身、挫折や悩みが少ないことは課題であり、挑戦が不足しているからだと気付きました。ゆっちゃんが挑戦の結果として悩みや不安を抱えている姿を見て、自分ももっと前向きに挑戦していきたいと思いました。
     
    皆さんへの質問です。
    私は新しいアルバイトやゼミの活動を通じて、「せかせかしている」という短所に気づきました。頼まれた仕事を1人で勝手に終わらせてしまったり、そうした急ぎ足な行動で周りに気を遣わせたり急かしたりしているのではないかと感じるようになりました。
    皆さんも自分の短所に気づいたことはありますか?それを乗り越えたり、改善するために行ったことがあれば、教えていただけると嬉しいです。
     
    実は私も、冬休みに母と一緒にかぎ編みにハマり、巾着やマフラーを編んでいました。私が一作品に気合いを入れすぎて燃え尽きてしまい、母は同じもの(色違いのマフラー4本)を作りすぎたため、もうやめようということになりました。次の趣味を探し中です。

  7. もっちー

    もっちーです。
     
    諸岡さんの「自分が選んだ」ということが大事だ、という考えがとても心に響きました。
    私は、今まで親の顔色ばかりうかがって生きてきました。
    親が良い反応をしたらやっていいことで、悪い反応をしたら、良くないこと。
    今までの就職活動も、自分なりに考えて選択してきたつもりだけど、結局は親の顔色をうかがって選択していました。
    かと言って、誰にも相談せずに物事を決めることは難しい……
    もう少し自分の意思で選択していけるようになりたいと思いました。
     
    諸岡さんがおっしゃっていたように、どんな選択をしたとしても「成功」でも「失敗」でもないのだから、これからはいろいろなことに挑戦しつつ、選択肢をたくさん持てる人になりたいです。
     
    気持ちの切り替えは難しいですよね。ゆっちゃんの気持ちとても分かります!
    私も他人と比べてよく落ち込んでます。
     
    私はとりあえず寝て一旦忘れるか、ポジティブに考えることを心がけています!
    他に良い方法があれば、私も教えて欲しいです。
     
    みょんちゃんは、せかせかしていることが短所ですか……
    意外と自分がそう思っているだけということもあるかも!アルバイト先の人やゼミの子たちに「自分ってどんな人?」って聞いてみるのもいいのでは!
     
    私の実体験として、就職活動のほとんどの面接で長所と短所について聞かれ、エピソードトークとともに話しました。
     
    ちなみに、私の短所は心配性なところです。
    心配しすぎて緊張して、汗をかいて……そんな自分が嫌でどうにかしたいと思い、大学2年生の夏から1人で旅行することを始めました。
    あえて自分を緊張状態にさせる場面をつくることで、完全には心配性を治せないとは思うけど、少しは慣れるかなと。
    この学科に入ってから建築物巡りが好きになったので、自分の好きなことと重ね合わせれば頑張れると思いました。
    最初はもう悲惨なほど汗をかいていましたが、だんだん慣れて、今では1人でいろいろなことに挑戦できるようになりました。
    今の目標は、1人で海外旅行をすることです。心配性の私にとっては、道のりはまだまだ長そうです……
    でも、「あの時頑張って良かったな」と思えるように、いつかクリアしたいです!
     
    私は最近、卒業研究に追われていまして……やりたい研究ができているので、楽しいといえば楽しいんですけどね!
    でも、やっとひと息つけるかと思いきや、そんなことしている暇がなくて……
    やらなきゃ、やらなきゃの連続です。
     
    そこで、皆さんの息抜き方法を教えてください!今のところドラマを見たりお菓子を作ったりして、一旦忘れることをしているのですが、他にも何かあれば参考にしたいと思っています。

  8. 諸岡 若葉

    こんにちは。あっという間に2巡目が回ってきましたね。
    私がこの交換ノートを書いている今日は、ちょうどお盆です。私は普段、熊本県玉名市のJR玉名駅前にある「HOME」というコワーキングスペースで仕事をしているのですが、今朝は早くから、大きな荷物を持った人たちや、きっと帰省してくる家族を待っているのだな、という様子の人をちらほら見かけます。都会の雑踏の中ではあまりそう思えないのですが、田舎の駅は、ここに暮らす人や帰ってくる人の営みが交差する場所であることが感じられて、とても好きです。このノートを他の3人が見る時や大学のWebサイトに公開される時には、もう2024年のお盆は過ぎ去った日々の中にありますが、それもまた交換ノートならではの良さだなとも思います。
     
    2巡目の話題は、気持ちの切り替え方、短所との向き合い方、息抜きの方法、などでしたね。みんなそれぞれに悩んでいるんだな〜と、自分の10歳ほど下の年代で、オンラインでしかお会いしたことのない3人に親しみを感じた2巡目でした。そんな私も、最近とても落ち込んだことがありました。「絶対に成功させるぞ」と意気込んで臨んだ仕事で空回りしてしまって、自分の力の無さにがっかりしてしまったんです。その仕事は自分にとって大きなチャンスに感じられることだったので、かなり時間をかけて準備をしていました。しかし、実際にはそれが自分に対してのプレッシャーになり、必要以上に緊張してしまって、準備の成果を発揮するべき時に頭が思うように働かず、言葉が出なくなってしまいました。同席していた、自分より経験のある先輩が助けてくれたのですが、それさえも「きっと今、私は“できないやつ”だと思われている」と周りからの評価ばかり気にしてしまって、その仕事に集中することができませんでした。自分の力や経験の無さ以上に、周りの評価をまだ気にしてしまっている自分がいることに、ひどく落ち込みました。今振り返ると、その時は、「もっと落ち込み続けるのは簡単だけど、そんなことしている暇はない!」と自分を奮い立たせて、「今からでも巻き返せることでその仕事をいいものにしよう」と強制的に気持ちを方向転換させていました。そして、気持ちが切り替わった後に、その仕事とは関係のない友達やなんでも話せる母親に「こんなことがあって、悔しくて、とても落ち込んだ。でも、ここから踏ん張っていい仕事にしたいんだ!」ということを素直に話して聞いてもらいました。最終的に良い形でその仕事を終えられ、その後に飲んだビールは格別でした!
    「息抜き」で言えば、私は毎日の日課である「働いた後の一杯」ですね。
     
    前回、私から質問させていただいた「最近やってみたこと」について、みんなの日常の様子も垣間見えてとても楽しく読ませてもらいました。今回は、「最近食べて美味しかったもの」を教えてください。新しいものでも、身近なもので改めて美味しいと感じたものでも。私は、「モーレ」というメキシコ料理を先日初めて食べて、とても美味しかったです!最近ついつい素麺ばかり食べていたので、身体にエネルギーをもらった感じがしました。
     
    それでは、健康第一で、皆さんもそれぞれに頑張ってくださいね!

  9. ゆっちゃん

    こんにちは、ゆっちゃんです!
    いよいよ3巡目で、みなさんとは最後の交換ノートになりますね。まだまだ続いてほしい思いでいっぱいです。
     
    今週は、大好きなお笑い芸人の単独ライブに行ってきました。最高に笑えて、心からリフレッシュできました。また、山登りもして自然を満喫しましたが、日差しが強くてしっかり日焼けしてしまいました(笑)でも、それもまた良い思い出です!
     
    諸岡さんの話を聞いて、私は長い間「落ち込むこと」はとても怖いことで、できるだけ避けたいと考えていたのだと思いました。小さい頃から、何かに失敗して落ち込むたびに、次の一歩を踏み出すのが難しく感じることが多かったです。しかし、諸岡さんの「落ち込み続けることは簡単だ」という言葉を聞いて、落ち込んで何もしないでいることは簡単ですし、そうしてしまう自分がいたことに気づきました。でも、そこで立ち止まってしまうと、自分が本当にやりたいことや挑戦したいことを逃してしまうのではないかと気づきました。
     
    みょんちゃんみたいに、自分から短所に気づける力があるのって素晴らしいなと思います。私自身は日常生活で自分の短所に気づくことがあまりないので、みょんちゃんのような経験が少し羨ましいです。私は、この機会に自分の短所について考えてみました。考えて気づいたことは、こだわりが強すぎて、その一点に時間をかけすぎてしまうことだと思います。大学のアニメーション制作の課題では、絵が苦手だったため、あえて粘土で製作することに決めました。粘土ならではの質感や動きが表現できると思ったのですが、実際には粘土が倒れやすく、撮影中に頻繁に崩れるなどの問題が発生しました。結果として、撮影に予想以上の手間がかかり、2週間の制作期間があっという間に過ぎてしまいました。その結果、他の課題の提出がギリギリになってしまいました。振り返ると、アニメーションのクオリティを追求するあまり、バランスを崩してしまったなと思います。しかし、私はこの短所をもつ自分が嫌いではありません。短所と感じつつも、そのおかげで得られる成果や学びを大切にしています。そのため、タスク帳を買って優先順位を決めるようにし、時間の使い方を見直す努力をしています。
     
    もっちー、私も今、たくさんの課題に追われていて、その気持ちがよくわかります!
    私の息抜き方法は、美味しいものを食べに行くことです。食べることが大好きなので、学校帰りにラーメンを食べに行くなどして、リフレッシュしています。最近食べた中で特に美味しかったのは、とうもろこしソースのオムライスです。これは友人と名古屋で食べたもので、今までのオムライスの概念が変わるほど美味しかったです。他の料理もとてもおいしそうでした!
     
    前回の「悩みを乗り越える方法」について、皆さんの経験をもとにしたアドバイスをありがとうございます。参考にさせていただきます!
     
    私は大学でのゼミ活動や研究プロジェクトを通じて、多くの学びや成長を実感しています。そこで、みなさんがこれまでに一番「これが自分を成長させた」と感じた経験を教えてください。その経験が、今の自分にどう影響を与えているのかも教えてほしいです。
     
    最後に、みょんちゃん、もっちー、諸岡さん、交換ノートをありがとうございました!

  10. みょんちゃん

    こんにちは、みょんちゃんです。
    今年の夏もとっても暑いですが、皆さんはいかがお過ごしですか。
    私はインターンやアルバイト以外は家に引きこもりがちですが、花火をしたり、山に行ったりして何とか夏を取り戻そうとしているところです。
     
    私が最も成長したと感じる経験はアルバイトです。学生時代の部活動も成長の機会ですが、アルバイトでは自分の行動に責任が伴い、賃金を得ることで、自分が何をすべきかを考えながら行動するようになりました。お客様や仲間から感謝の言葉をいただいたり、さまざまな機会を与えられることで、自分自身の成長を実感しています。
     
    私は寝不足がストレスになるので、1日休息日を作ってしっかり寝るようにしています。
    また、私の性格上、課題から逃げてしまいがちでそれがストレスになることが多いので、やっていなかったらすぐに取り掛かるようにしたり、うまく進んでいれば寝たり食べたりなど、好きなことをして息抜きをしています。
     
    最近食べて美味しかったものは、ゼミの友達と一緒に行った大学近くのマ・メゾンです。オムライスがとてもおいしかったです。ただし、量がとても多いので注意が必要です。
     
    私の中で印象に残った言葉は、「今からでも巻き返せることでその仕事を良いものにしよう」という諸岡さんの言葉です。私はつい逃げの姿勢が出てしまい、うまくいかなかったことを無かったことにしようとしてしまいますが、落ち込んで自分の行動を無かったことにするのはもったいないことだと気づきました。できないことでも、自分のものにするために1つ踏ん張ってみることを心に留めておきます。
    余談ですが、私の1巡目の交換ノートの内容について、「“置かれた場所で咲く”ことを体現している」というコメントをもらえたこと、本当に嬉しかったです。すぐに母親に話しましたし、その何気ない一言で自分の人生に彩りが加わったように感じました。これからの人生、自分の意見が通ることばかりではないと思いますが、「置かれた場所で咲く」ことを忘れないようにしたいと考えています。
     
    初めの交換ノートの顔合わせで、ゆっちゃんは好きなことに挑戦していて、もっちーは就活を終わらせていて、諸岡さんは好きなことを仕事にしていて、私よりも何歩も先に行っているように感じました。そんな皆さんと交換ノートをする中で、皆さんそれぞれ、うまくいっても落ち込むことがあったり、親の顔色を伺ったり、周りの評価を気にしたりすることがあり、自分と同じように悩みを抱えていることを知り、親近感が湧きました。特に、親の顔色を伺ってしまうことにすごく共感します。自分で決めたことに胸を張りたいと思いますが、就職活動では親の顔色を気にしがちです。現在参加しているインターンで、自分がやりたいことが少し見えてきたので、自分なりに選択肢を広げて、自分の意思決定で将来を作っていくことが目標です。
     
    最後になりますが、ゆっちゃん、もっちー、諸岡さん、短い期間でしたが交換ノートをしてくださり、ありがとうございました。皆さんとお話しすることで、自分が考えていることを言葉にする面白さに気づいたり、人の考え方を知って真似したくなったり、さまざまな発見がありました。
     
    今年の夏はとても暑いですが、どうかお身体を大切にしてください。またどこかでお会いできることを楽しみにしています。その時には、何か胸を張れるエピソードをお話ししたいです!

  11. もっちー

    おはようございます。もっちーです。
    最近は、卒業制作の2つ目のピークを迎えており、夏休みと考えないように過ごしています。
     
    最近食べて美味しかったものは、母親が作った三升漬(さんしょうづけ)です。北海道・東北地方の郷土料理で、しょうゆ、唐辛子、麹を合わせて漬けた物です。我が家では、何にでも三升漬をかけることにはまっていて、三升漬がない生活は考えられないくらいです。
     
    先月、旅行先で黄唐辛子を見つけたので、三升漬を作ってもらいました。漬けてから食べられるまでに時間がかかるのですが、ようやく最近食べることができるようになりました。
    食べてみると、過去最大級に辛かったですが、とてもおいしかったです!!!
     
    材料3つで作れるので、辛いものが好きな方はぜひ作ってみてください!
    アツアツのご飯に三升漬をかけて、海苔で巻いて食べるのがオススメです。
     
    自分を成長させた経験は、歳を重ねるごとにグレードアップされているように感じます。
    例えば、習い事や部活動、受験勉強、就職活動、大学の課題などです。
    何度も辛くて逃げ出したくなりました。
     
    そのときは、必ず「あの時、あんな辛いことを乗り越えられたんだから、きっとまた乗り越えられる」と自分に強く言い聞かせて、奮い立たせています。また、「今、目の前にあることを頑張れないやつが何を頑張れるんだ」という、尊敬している人の言葉を何度も自分に言い聞かせます。そうでないと、今にでも全てをなげうってしまいそうで。
     
    現在は、卒業制作の真っ最中で、来春に開園するこども園のインテリア提案や空間設計をしています。自分が大学に入学する前からずっとやりたかったことに卒業制作で携わることができて、とても充実していますが、大変なこともあります。しかし、この経験が確実に自分を成長させていると思うので、半年後、自分がどれだけ成長しているのか、とても楽しみです。
     
    この交換ノートを通して印象に残ったことは、諸岡さんの「今の選択だけで人生が決まるわけではない」という言葉です。
    今までの生活は、小学校、中学校、高校、大学というレールがあり、それに沿って生きてきました。しかし、これからはレールのない道を歩まなければなりません。
    だからこそ、就職活動は自分にとってかなりプレッシャーで、1回1回の選択がとても重く感じていましたが、諸岡さんの言葉を聞いてからは少し肩の力を抜いて考えられるようになりました。
    もし違ったらいつでも修正できるから、とりあえずは自分の選んだ道を歩んでみようと思います。
     
    最後になりましたが、みょんちゃん、ゆっちゃん、諸岡さん、ありがとうございました。
    皆さんの考えについて知ることができ、とても良い経験になりました。
    みょんちゃんやゆっちゃんは、年下なのに考えがしっかりしていて、とても驚かされました。自分が2人と同い年のときはそこまで考えられていなかったと思うし、行動にも移せていなかったので……
    諸岡さんは、私にとって、とても身に染みる考えをされていて、これからの人生のお手本にさせていただきたいと思っています。

  12. 諸岡 若葉

    いよいよ、この交換ノートも最後の投函となってしまいました。
    ゆっちゃんが最初のノートを書いてくれたのがちょうど1ヶ月前なので、1ヶ月の中で3周したことになりますね。期間としては短いですが、たった1ヶ月の間にも自分の中に「揺れ」があったな、と振り返っていて思いました。一度は「変化」と書いたのですが、「揺れ」に書き直しました。変化というと、何かをきっかけにそれまでの状態から新たな状態に変わった後のような感じがします。すでに変化した後の状態で落ち着いているようなイメージです。でも実際には、何か一つが変わった後もそれは変化の途中であって、常に「これでいいのかな?」「違う道もあるのでは?」とか「やっぱりやめようかな...」なんて、悩んでまた先を考え続けるのが、リアルな生活のような気がします。
    このノートの中で、自分だけではなく、大学生の3人もそれぞれに「揺れ」ているのだなと知ることができて、それはとても愛おしく感じました。
     
    先日、たまたまつけていたテレビで、胸がグッと熱くなる言葉と出会いました。このノートを振り返った今、感じていることにも通ずる部分があり、ぜひ、ゆっちゃん・みょんちゃん・もっちー(そしてこのノートを読んでくれている方)にも共有したいなと思うので紹介させてください。
    ある著名な俳優さんが、インタビューで「今後の目標は何ですか?」と聞かれて話されていた言葉です。その俳優さんは、「目標の達成を目指すのは苦手なので目標は立てていませんが、」と前置きした後に、次のように続けました。
    「『また会いたい』と思われる人でありたいと思っています。」
    聞き手のアナウンサーは、たとえば「こんな作品に出たい」とか「こんな役をやりたい」とか、そんな目標を想定して聞いた質問だったのだと思います。たまたま観ていた私も、無意識にアナウンサーが想定しているような回答を聞く耳でいたので、この回答を聞いて思わず画面に釘付けになりました。
    改めて#1からこのノートを見返してみると、1巡目は、それぞれが現在取り組んでいる研究の決め方や、目標の設定の仕方、仕事の選び方などの選択のこと、2巡目は短所の乗り越え方や息抜きの方法などよりパーソナルな悩み、3巡目では、みんな少しだけ緊張や「頑張らなきゃ」の糸が緩んだように感じられました。合間に、最近食べたおいしいもののことや、それぞれの趣味について聞けたことも楽しかったです。私としては、「しめしめ!」という感じです。
     
    というのも、私はこのノートを始めるときに「大学生と私の4人で、できるだけありのままの話ができたらいいな」と考えていました。他愛のない話をするには1ヶ月では時間が足りませんでしたが、その中でも「目標」や「キャリア」といったことに縛られず話ができたことがとても嬉しかったです。もちろん、目標を立てることもキャリアを考えることも大切ですが、私にはまだそれらの正解を教えることはできません。なぜなら、まだ30歳そこそこでは、私自身が揺れている最中だからです。そんなありのままを話すことで、3人にとってはまだ未来である「30代」や「社会人」を、完璧なものでなく、今の延長線上にある存在として感じてもらえたらと思っています。
    ゆっちゃん、みょんちゃん、もっちー、そしてこのノートを読んでくれた方へ。交換ノート、とても楽しかったです。偶然の出会いから、それぞれの話を聞かせてくれてありがとう。
     
    また、会いましょう!

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