自分だけでは知ることのできない自分。自己や他者との対話を通じて広がる私たちの可能性

「私のことは私が一番よく知っている」。そうは思っていても、他者との会話の中で自分自身の気づかなかった視点にハッとすることは、意外と多いものです。
ここでは、年齢も環境も異なる3名が集まり、普段交わることのない視点から、他者との対話を通じて得られる学びの大切さについて言葉を交わしました。

この交換ノートのグループ

福岡 理恵

株式会社ヴィス コンサルティングディビジョン プロジェクトマネージャー マネージャー

椙山女学園大学文化情報学部文化情報学科を卒業後、2013年にオフィスデザインを手がける株式会社ヴィスに新卒入社。現在はベンチャー企業から大手企業まで幅広い企業の移転や改装などのレイアウト提案からコスト管理等のプロジェクト全体を管理。2021年6月に第一子を出産し、同年9月より在宅勤務を取り入れながら、フルタイムで復帰。2024年4月より、当社として初のママでありながら管理職に就任。ビジネスパーソンとして、母として、また一人の女性として輝けるよう模索中。

もも

人間関係学部 心理学科 4年

教育学部 子ども発達 保育・初等教育専修 3年

  1. もも

    はじめまして!人間関係学部心理学科4年生のももです。
     
    趣味は旅行で、大学生になってから行った旅先は、北海道・大阪・京都・香川など……JRの「青春18きっぷ」を使って、名古屋から兵庫・岡山・広島に行ったこともあります!車窓から見える風景や建物の雰囲気の変化にとても心を動かされ、癒されました(といいながら、移動時間はほぼ寝ていましたが…笑)。
    次は九州に行きたいなと思っています。皆さんのおすすめの都道府県や場所があれば、ぜひ教えてください!
     
    大学では心理学を学んでいます。心理学は、臨床心理学、知覚・認知心理学、発達心理学、社会心理学、神経・生理心理学、など幅広い分野があります。どれも日常生活で活かすことができるものばかりなので、学んでいてとても楽しいです!
    なかでも、私は対人印象について興味があります。卒業論文では「服装と筆跡が印象形成に及ぼす影響」というテーマで、服装と筆跡のどちらが印象形成に影響を及ぼしているのかについて研究しようと考えています。皆さんはどちらの方が影響力が強いと思いますか?
     
    ここからは、お題の「女性と社会とのこれから」について考えていこうと思います。
    私は来年、住宅業界で新築の営業職に就職することが決まりました。この業界に興味を持ったきっかけは、接客のアルバイトを通して、お客様の思いの背景をくみ取り、潜在ニーズにお応えしたいという思いが芽生えたからです。また、新築だけではなくリフォームや、学生と企業を繋ぐ人事の仕事にも興味があります。
    ライフプランとしては、福岡さんと同じように子育てをしつつも、自分らしく自分のやりたいことに挑戦して悔いのない人生を歩みたいという思いがあります。
     
    このように多方面の仕事に興味があり、こんな人生を歩みたい!と期待を膨らませているものの、実際に実現できるか想像がつかないため、とても不安を感じています。それでも、目標に向かって一歩ずつ確実に、社会人としても一個人としても成長していきたいです。
     
    そこで、皆さんが今までに新しいことや興味のあることに挑戦した時の背景や心情について聞いてみたいです。
    漠然として答えづらいと思うので、いつも日常でこんな考えや言葉を大切にしている、これからこんなことに挑戦しようと思っているなど、教えていただけるとうれしいです!

  2. こんにちは。皆さんはじめまして!教育学部3年生の綺(あや)です。
    保育や幼児教育に関する勉強をしています。
     
    ももちゃん、青春18きっぷを使っていろいろな所へ旅行されたんですね。私もそのきっぷを使ってみたいと思っていたので、とても興味があります。
    私も同じく、旅行が趣味です!日本国内では、沖縄と福岡が最高でした。沖縄の方は、みんなあたたかくて優しかったです。
    海外旅行も大好きで、ハワイ、グアム、韓国、アメリカ、オーストラリア、フランス、イギリスなどいろいろな国に行きました。英語力を高めてもっともっと世界を広げられるように、今後は英語の勉強に力を入れたいと思っています!
     
    「服装と筆跡が印象形成に及ぼす影響」というテーマの卒業論文、とっても興味深いです!どちらの影響力が強いか考えてみましたが、迷いますね。印象を決定する人の価値観によって変わりそうで面白いですね。おしゃれな人を見ると、「部屋もおしゃれなんだろうな〜、自分の世界観を持っているんだろうな〜」と思ったり、字がきれいな人を見ると「しっかりしてそう」、丸文字は「優しそう」という印象を持つなど、いろいろ考えられますね。ぜひその研究結果を知りたいです。
     
    私は、新しいことや興味のあることに挑戦するとき、自分を奮い立たせるために常に心においている言葉があります。
    ・一度きりの人生楽しんだもん勝ち!
    ・やってみないと分からないから、やる前から自分の可能性を決めつけない!
    ・私ならできる!
    ・人生、生きていればなんとかなる!
    です。
     
    私は今年の1月1日に、どんな一年にしようか考え、自分の中で今年の漢字を「挑」にしました。
    残り2年間の学生生活を無駄にすることなく、いろいろなことに挑戦して世界を広げられる一年にしようと思ったからです。
     
    2024年の上半期でたくさんの挑戦をすることができましたが、この夏、新たに挑戦するのは予備自衛官補です!
    皆さん、"予備自衛官補"という制度をご存知でしょうか?自衛官は普段は駐屯地で訓練や課業を行っていて、有事の際、自衛隊員が被災地へ出向き、"予備自衛官"が駐屯地や地域の方々を守る役割を担います。その"予備自衛官"になるための訓練生の段階が"予備自衛官補"です。
    その試験を母と受け、無事に合格することができたため、この夏は滋賀県に訓練に行きます。迷彩服を着て、猛暑のなか訓練に挑みます!
     
    私が予備自衛官補に挑戦したきっかけは、自衛官である兄の存在があります。
    1/1の能登半島の地震があった時、兄は人命救助に向かいました。目の前で人命救助に向かう兄を見て、あまりのかっこよさに涙が出てきました。
    その姿を見守って応援することしかできなかった私は、何かできることはないかと考え、誰かの力になるため、そして国を守るためにもこの試験に挑戦しました。
    このように、何かに挑戦するときは、自分が置かれている環境や家族、友達の存在もとても大きいと思います。
     
    努力している人、挑戦することが好きな人、新しいことを始めることが好きな人の周りにいると、自然と自分自身も変われると感じました。
     
    福岡さんは、自分の「好き!やりたい!」を何ひとつ諦めずに突き進んできたバイタリティー溢れる方だと感じています。
    自分の好きなことや、やりたいことに挑戦している女性は、私のなりたい像でとても憧れます。
     
    ①今までどのようなことに挑戦されてきたのですか?
    ②大学生のうちにこれはやっておくべきことはありますか?
    ③皆さんは、どんなときに幸せを感じますか?
    ④日々幸せに暮らすために意識していることは何かありますか?
     
    卒業論文の研究を兼ねて教えていただきたいです。

  3. 福岡 理恵

    この度、お二人と貴重なご縁で出会うことが出来て大変うれしいです^^
     
    私は、椙山女学園大学文化情報学部文化情報学科を2013年に卒業しました、福岡理恵と申します。
    株式会社ヴィスという「はたらく人々を幸せに。」をパーパスに掲げているオフィスデザインの会社でプロジェクトマネージャーをしています。新卒で入社して、今年からマネージャーとしてチームを持たせてもらってます!プライベートは、3歳の息子と旦那さんがいて、趣味は韓国旅行とアイドルの推し活です!
     
    質問ありがとうございます。
    ①まさに今、毎日が挑戦という感じですね。育児、仕事、自己実現、いろんな挑戦が毎日続いています。育児との兼ね合いで、どうしても仕事をする時間に制限があるため、子どもがいない時代に比べると仕事量を減らさざるを得ません。本来の自分だったらもっと仕事ができるのに、という葛藤が今はとても歯がゆいですね。
    さらに、今年の4月からチームを持たせてもらったことにより、プレイヤー兼マネジメント業も担っているので、正直毎日パニックです。それでも、自分は絶対にワーママになっても総合職でキャリアアップがしたかったので、毎日大変だなと正直思うけど、やりがいは感じています!
    自社内でもワーママで管理職の肩書を持っているのは私が初めてなので、「制限がある中でも最大限のパフォーマンスを発揮し、高付加価値な人であり続ける」とはどういう状態か、自分自身で実験しながら探しています!
     
    ②大学生のうちにやっておくべきことは、あらゆることの経験を積む!です。社会人と学生で圧倒的に違うのは、自由に使える時間が少なくなる、ということです。なので旅行も遊びも、目一杯気の済むまで経験とチャレンジをしてください。ちなみに私は卒業旅行と称して大学4年生の時に1人でアメリカ(LAとNYに3週間)とバリ島へ行きましたよ!
    ※英語は全くしゃべれませんが、現地で友達もできましたよ!
     
    ③私が幸せを感じるのは、好きな人、大事な人に囲まれているときですね。ありきたりですけど!心がほっとして、幸せが沁みてるー!と感じる瞬間は、好きな人と一緒にいるときですね。
     
    ④日々幸せに暮らすために意識していることは、「当たり前なことは何一つないので、すべてのことに感謝する」ということ。常々心がけてますが、そのおかげか日々いろいろな瞬間に幸せだなと感じることが多い気がします。そして、その思いを行動に移して、相手に言葉でしっかり伝えます!いつも小さな幸せに感謝できる状態で、いたいですね!
     
    実は私、育休産休をほぼ取らなかったんです!2021年6月1日より産休→6月中旬に出産→同年9月頭に復職という、自社でも最短の3か月復職をしています!(しかもフルタイム勤務)
    妊活開始の際、旦那さんに以下の理想をぶつけました。
    ①仕事含め、自分の「やりたい!」にセーブはしたくない
    ②自分の趣味や好きな事を疎かにしたくない
    ③育児も家事も、すべて平等に
     
    20代後半から、女子は人生が楽しくなってくるんです(笑)
    仕事に慣れてきて楽しくなり、お金にも少し余裕が出てくる頃。妊活開始が30歳でした。まさに「人生楽しい~!」と思っていたときの妊娠・出産って、それはもう大きな大きな変化なんですよね。「育休産休って1年?じゃあ、今携わっているプロジェクトはどうなるの?復職して総合職が務まる?」と、いろいろな葛藤がありましたが、ふと思いました。「誰かに制限された?勝手な思い込みでは?」と。
    自分の理想を実現することは正直簡単ではないし、周りの協力があってのことです。その協力を仰ぐのも理解を得るのも、普段の自分の努力と準備次第。自分がどうしたいかと、そのために必要な努力をしっかりすれば、自分の思い描く人生は実現できるんだと思います。自分が考える理想にはほど遠く、毎日ヘロヘロですが、「女性だから」「ママだから」といったことは関係なく、人間誰しも平等に自分の人生を謳歌する権利があると思っています!
     
    自己理解はあらゆる面ですごく大事だと思っているので、自分の好きなところ、自信があるところを、みんなもよかったら教えてください!
     
    先日、高校野球の愛知県大会決勝戦を現地で応援してきました。何かに熱中している、目標に向かって努力するという姿勢は多くの人の気持ちを動かすし、素敵なことだなぁと改めて思いました。暑い日が続きますが、ハートもメラメラ熱く燃やしていきましょう!

  4. もも

    りえぴさん、綺ちゃん、こんにちは。ももです!
     
    最近は内定先の住宅展示場のアルバイトに参加していました。アルバイトを通して、今の私はどの段階にいて、目標に辿り着くには何を勉強しなければならないのか目の当たりにして、とても遠い道のりだなあと逆に不安が大きくなってしまいました。
    でも、綺ちゃんと同じように私も「やる前から自分の可能性を決めつけない」というマインドを持って、少しずつ成長することができるように頑張ります!
     
    りえぴさんのお話を受けて、自分の好きなところや自信のあるところについて考えてみました。
    ①笑顔で気さくに誰とでも話せること
    ②興味関心が多く、気になることはすぐに調べること
    ③負けず嫌いなところ
    ④迷わず行動すること
     
    私も最初から自分のことを理解できていたわけではなく、就活で自己分析や他己分析をするうちに、自分に自信を持つことができるようになりました。アルバイト先のお客様からの「素敵な笑顔に元気をもらった」というお言葉や、友達からの「ももちゃんの〇〇なところ、よいね」といった言葉もその1つです。これらの言葉で振る舞いが変わっていき、以前より自信を持ってお客様に接したり、初対面の人に積極的に話すことができるようになりました。
     
    なんとなく、自分で「ここが自分のいいところだ!」と思うよりも、周りの人から「ここを尊敬する!すごい!」と言われた方がより一層自信につながり、自分を好きになることができる気がします。なので、私も周りの人の良いところをその都度伝えることを心掛けています。
    先日初めて小学生が参加するキャンプのボランティアに参加してきました。入学当初から興味があったのですが、なかなか勇気が出ませんでした。しかし、自己理解を通して見つけた自分の「躊躇せずに行動をすること」という長所を信じて行動しました。来年から住宅の新築営業をするにあたって、お客様は目上の方だけでなくお子様もご来場されるため、子どもとの関わり方を学び、子どもたちの笑顔や成長に立ち会ってみたいと思ったからです。
     
    実際に参加してみて、多くの学びを得ることができました。
    特に「挑戦して失敗を重ねることで学び、成長することができるから、まずはやらせてみよう」という運営の方の言葉が印象的でした。実際にこれを意識したところ、失敗から学びを得て、1日目にできなかったことが2日目、3日目にできるようになっていました。また、普段ふざけて走り回っている子が年下の子と炊事をするときに面倒を見てあげていたり、1日目に緊張していて話せなかった子がたくさん話してくれるようになったり、チームで協力するゲームを通して子どもたち同士の距離が近くなったり……いろいろな場面に立ち会うことができ、最後は涙のお別れでした。
     
    また、社会人ボランティアの方の参加経緯や動機、志にも感銘を受けました。私の社会人へのイメージは、仕事が大半を占めていて、その上で子育てがあり、自分の時間や趣味の時間はほんのわずかしかとれないと思っていました。でも、今回のボランティアを通して、自分の時間を作るのは自分次第であることや、社会人としてだけではなく人として成長できる機会を作るのも自分次第であると考えさせられました。今までは子育てと仕事の両立だけが目標でしたが、私も+αで人として成長していきたいと思いました。
     
    皆さんは、自分の理想や目標とする社会人像や人生設計はありますか?

  5. りえぴさん、ももちゃん、こんにちは。綺です!
     
    私はこの夏休みに、日常とはかけ離れた生活を体験して自然のありがたみを感じよう!という授業に参加しました。自給自足の生活を体験する2泊3日の山奥での生活でした!
    ももちゃんが体験されたボランティアと少し似ていると感じてうれしく思いました。
     
    内容としては、
    ・使った食器はSDGsを考え、食器用洗剤は使わずにお湯で綺麗に洗う
    ・竹林に行き、流しそうめん用の竹を伐採。食器やお箸も竹から作り、その村で取れた新鮮な野菜や果物も流しそうめんと一緒においしくいただく
    ・最終日には生きた鶏を捕まえ、命のありがたみを感じながら、みんなで解体する
    というような、便利な世の中で生きてきた私たちにとっては正直過酷な体験でしたが、その経験から、普段当たり前のようにいただいているお肉やお魚は、私たち人間と同じ大切な命であり、「いただきます」にはどのような意味が込められているのか、さまざまな体験からそれらのことを考えさせられました。
    りえぴさんが仰っていたように、当たり前なことは一つもないので、すべてのことに感謝をすることの大切さを改めて感じました。
    夜、みんなで寝転がって空を見上げると、満天の星空でした。星はやっぱり肉眼で見るのが1番綺麗ですよね!
     
    ももちゃん、質問ありがとうございます。
    私の理想とする社会人像は、"人のため、誰かのために頑張れる人"です。以前お話しさせていただいた、予備自衛官補の訓練に先日、母と行ってきました。暑いのが苦手な私は果たして頑張れるのかな?と不安な気持ちで向かいました。
    しかし、戦闘服を着て国のために日々最前線で頑張られている教官や自衛官の方々を見て、本当に頭が上がらない気持ちになりました。私も、この方たちを見習って、誰かのために頑張ってみたい!という気持ちが芽生え、暑さに負けず必死に頑張りました。
     
    就職について考えている私にとって、同じ「働く」でも、困っている誰かのために頑張ったり、国防のために日々の訓練に努める姿にとても胸を打たれました。
    また、やりたいことを夢で終わらせるのではなく、挑戦して叶え、輝く方も私の理想とする人物です。
     
    りえぴさんは、大学3、4年生で就活をした際、今の会社を選んだ決め手はなんですか?
    また、好きなことを仕事にする以外に、就活のアドバイスをいただきたいです。
     
    世の中にあるたくさんの職種から1つを選ぶことが悩ましく、頭がいっぱいです(笑)

  6. 福岡 理恵

    ももちゃん、綺ちゃん、こんにちは!
    夜風が心地よい季節になってきて、もうすっかり秋ですね!
     
    さて、ここ最近は「選ばれる人、の定義とはなんだろう」と振り返る機会が多くありました。
    特に仕事をしていると、自身の考えとは全く異なる考えを持つ方々と一緒に何かを成し遂げる、ということがとても多いです。そんななかで私自身、「選ばれる」立場のときもあれば「選ぶ」立場のときもありますが、「人から求められる人」ってどんな人かなぁと考え、自分なりに1つのポイントを導き出しました。
    それは、「シーン毎に、自分が何を求められているかを理解し、動ける人」ということです。
    人の心理的に、その場の空気や状況に関わらず「自身のセールスポイントはこれ!セールスポイントをどんどん推して行こう!」となる方は少なくないと思います。自分の強み、いわゆる自身の刀はもちろん大切にするべきだし、強みは活かしていくべきだと思います。ですが、その刀の使い方をその場その場で使い分けられる人が、多くの人に求められる人かなぁと思いました。
    こんなことを書くと「自身の良さを押し殺して空気を読み、調和を大事にする人が正しいのか」と思われるかもしれません。(そういうシーンも時には大事。笑)
    そうではなく、俯瞰する目を持ち、このシーンではどの刀をどのように使おうか、を考えられるといろんなことがスムーズに進みやすく、評価される機会も増えるだろうと思います。
    言いたいことは何かというと、刀は一人一本一通りの使い方を持ち合わせているだけでなく、一人複数の刀を持ち、複数の使い方を備えておくことがとても大事だということです。いろんな面を持ち合わせられる人って強いなぁと感じます。
     
    私の就職活動は、まさに、「誰と働くか」を重視して決めました!正直、何十社も受けるような真面目な学生ではなかったし、何の仕事をしたいかなんて到底分かりませんでした。だからこそ、「何をするか」よりも、「誰と働くか」を重視していましたね。
    今の会社、実は第一志望じゃなかったんです。でも、最終面接前のインターン時に、当時在籍されていた6名の先輩方全員に「この会社のどこが好きか。なんでこの会社に入ったのか。」を聞いたところ、全員が「仲間が好き。仕事も楽しい。社長の考えが好き。」と同じ理由を挙げていました。それを聞いて、この会社いいかも!と思い、今に至ります。
    私は、そういう意味で働く仲間・環境は大切だと思います!どれだけ好きな仕事でも、環境がよくないと「楽しくないな。仕事に行きたくないな。」と思いがちになってしまうから。新卒で入る会社は、社会人の基礎をつくるという意味でもとても大事だと私は思うので、ぜひ職場体験がある際は積極的に活用したり、現役の社員の方にどんどん声をかけてみてください。
     
    みんなは、「多様性について、どう思いますか?」
    私自身、なかなか消化しきれない場合がよくあるので、意見を聞かせてください!
    多様性は、今後の社会において切っても切り離せないものになってきますし、あらゆるマイノリティの人々が一人でも多く生きやすい社会にすべきだと思います。しかし、一方で多様性という言葉に便乗している人や考えも散見されると感じています。
    なかなか複雑だと思ってしまうのですが、学生のみんなは多様性に対してどんなイメージを抱いているのか、ご意見を聞きたいです。

  7. もも

    こんにちは!
     
    学生生活最後の夏休みを振り返ると、さまざまな考え方や価値観、着眼点に触れることができたとても有意義な期間でした。というのも、新しい出会いや友達との再会がたくさんあったからです。
    ボランティアで出会った学生や社会人の方、運営の方とお話したことで、地域貢献への思いや常に学び続けることの大切さについて学びました。また、内定先のアルバイトを通して、社会で生きることや、仕事は業務をこなすだけではなく人として大きく成長できることを学びました。
    この交換ノートでのりえぴさんと綺ちゃんとの出会いも、新しい考えに触れることができた機会でした!
     
    「多様性」という言葉について、普段考えているようで考えていなかったのですごく難しかったのですが、自分なりの考えを書いていこうと思います。
     私は、多様性という言葉をどのように受け取るかによって、とても意味合いが変わってくると思っています。皆さんは「多様性」という言葉を聞いて何をイメージしますか?
    障がいを持っている方、ジェンダー、人種などの「人の枠組み」を無くすために多様性のある社会にしようとすること。
    人類はみな平等であるから、考え方、価値観、個性を尊重しようなどといった「個々の考え方の枠組み」をなくして意見を取り入れていこうという意味。
     
    この表現が必ずしも合っているわけではないし、この分け方が合っているわけでもないと思いますが、私は多様性という言葉の捉え方はこの2種類に分けられるのかな、と思います。私の個人的見解ですが、前者は差別意識を持っているために生まれる考え、後者は考えを尊重しようとする姿勢を表すのかな、と思います。
    いわゆる多様性のある社会にするためには、「人の枠組み」をなくさないと「個々の考え方の枠組み」をなくすことができず、さまざまな考えを得る情報源も少なくなってしまうのかな、と思います。(言葉で表すのが難しいです……)
     
    私が最近腑に落ちた多様性についての考え方について、24時間テレビに出演していた葦原海さんのお話を挙げさせていただこうと思います。葦原さんは事故で両足を切断し、10年間車いすで生活している方です。2021年の東京パラリンピックの閉会式でパフォーマンスをしており、「エンタメの力で障がい者と健常者の壁を壊すこと」をモットーにSNSを通して発信しています。そんな葦原さんが番組内で多様性について、こんなことを仰っていました。
     
    「今は多様性という言葉がどこでも言われているけど、多様性じゃないから多様性という言葉があると思う。あえて使わなくても多様な社会になることが目指すところ。」
     
    この言葉を聞いたときに、とても心を動かされました。多様性のある社会を作ろうと取り組むことはもちろん大切だけど、目指すところは「多様性のある社会になったね」ではなく、「多様性のある社会にしようって考えはどうしてあったんだろう。何でそんな言葉ができたんだろう。みんな生まれた時から平等なのは当たり前なのにね。」という世界なのかなと思います。
     
    最後に、この交換ノートで一番心に残ったキーワードは、「環境」です。
    この夏休みを通してさまざまな考えに触れることができたのは、自分とは異なる環境で育った人と話す機会があったからだと思います。
    綺ちゃんが予備自衛官を知って興味を持ったきっかけも、お兄さんが自衛官であったこと、お兄さんとコミュニケーションをとる環境があったこと、一緒に試験を受けたお母さんがいたこと。
    りえぴさんが就職する時に重視していた「誰とどんな環境で働くか」や、選ばれる人について考える環境があったこと、育児と仕事を両立する環境があること。
     
    りえぴさんの質問にあった多様性についても、自分が育ってきた環境で無意識に自分自身で「普通」を定義づけ、それに当てはまらない人を差別したり、考えを聞かなかったりするのかなと思います。環境が悪かったから仕方がない、環境が良かったからついている、というように運として捉えることもあるかもしれません。でも、大切なのは周りの環境のせいにするのではなく、その環境を自分で選択したり、自分の置かれた環境で自分がどのような考えを持って行動するかだと思います。発見や気付きを通して、自分の普通や固定概念を壊すことで多様性のある社会になるのだと思います。
     
    この交換ノートを通して、私自身も自分を見つめ直すことができ、周りの人との出会いやご縁を大切にしないといけないと気づくことができました。

  8. 綺です。
    あっという間でなんだか少し寂しさを感じますが、この交換ノートを通して皆さんに出会えたことに喜びを感じながら、想いを込めて最後の投稿をしたいと思います。
     
    "交換ノート"という新しい世界に飛び込んでみたことで、こうしてりえぴさんとももちゃんに出会うことができました。
    家族、友達、アルバイト先の方など、特定の人としか話す機会がないなかで、この交換ノートという場を通じて得た学びや、皆さんに出会えたこの経験が宝物です。
    そして、今回の経験は、椙山女学園が掲げる「人間になろう」という教育理念(「ひとを大切にできる人間」「ひとと支えあえる人間」「自らがんばれる人間」)に一歩近づけるような経験でした。
     
    交換ノートでは、質問について考え、それを自らの考えや言葉によって発信していく。そしていろいろな考えがあることに触れ、また世界が広がっていく。皆さんの言葉によって、周りの大切な人を改めて大切にしようと思えたり、頑張っている人が身近にこんなにもたくさんいるんだと知ることができ、私も頑張ろうと思えました。
    自分の想いを言葉という形にすることで、頭の整理にもなり、自信につながりました。
    皆さんがそれぞれで頑張っているお話を聞いて、「自らがんばれる人間」になれるよう、残りの大学生活でもさまざまなことに挑戦しよう!と思いました。
     
    社会で活躍する先輩のような人になれるように、この交換ノートの企画がこれからも続いてほしいです。
     
    私も頑張ります!

  9. 福岡 理恵

    ももちゃん、綺ちゃん、交換ノートありがとうございました!
    お二人と交換ノートをやり取りしたこの1ヶ月で気づいたこと、思ったことをつらつら書いていきます。
     
    年代、環境、性格、嗜好、あらゆるものが異なる私たちがこうして交換ノートを行ったことで、普段の生活では考えもしなかったことを数日かけて考えるという、スペシャルな経験ができたと思っています。
    同時に、どうしても慣れ親しんだコミュニティに居心地の良さを感じるあまり、新しい価値観に触れる機会が少ないことも実感しました。
     
    じっくり物事を考えるために、時間をゆっくりかけながら自分と向き合う。「考える」ということは日常の様々なシーンで当たり前に行っていることですが「自分と向き合う」という時間が、私はとても少なかったんだと気づきました。
     
    私は何が好きで、何が嫌い。
    何が悲しくて、何がうれしい。
    何になりたくて、何になりたくない。
     
    自分のことは自分が一番分かっていると思っていましたが、今回の経験を通じて、新しい価値観を持った自分に気づけたことは大きな発見でした。
    また、その想いをしっかりと文章に残すことで、自分の思考を整理できる良い機会だったなと思っています!
     
    私自身、「自分の本当の目標や理想って本当はもっと違うものなのか?いや、これかな……」と手探りで模索しています。その答えは、常に自分と向き合い、自分との対話を通して私自身が私のことを理解する中で見つけていくものだと思っています。まだ自己理解ができていない部分が多いです。
     
    「自立して生きていく」ということが自己実現への一歩だと考えています。特にキャリアにおいては、この時代を生き抜くなかでもすごく大切で、しっかり向き合い、考える必要があります。
    もちろん、誰かに寄りかかることも時には大切ですが、自分が充実した人生を歩むために、キャリアプランをしっかり考えていければいいなと思っています!
     
    「人間になろう」
    改めて、深い言葉だと思います。素敵な椙山生との交流でたくさんの刺激と気づきを得ることができました。

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