「好き」に挑戦し続ける。ライフステージの変化をプラスに捉えるキャリアの考え方

専門性のある分野で学び、社会で活躍する女性はどのようにキャリアを重ねているのだろう。 結婚や出産が女性のキャリア形成の障壁になるという考え方がある一方で、これらのライフステージの変化をプラスに捉え、新しいことに挑戦し続けるという選択をする人もいます。ここでは、家族を持つことによるキャリアの変化についての実体験を伺いながら、各々が考えるこれからの働き方について言葉を交わしました。

この交換ノートのグループ

杉山 真代

(株)日建設計 企画開発部門クライアントリレーショングループ アソシエイトマネージャー

1997年 椙山女学園大学生活科学部生活環境学科卒業後、株式会社日建設計に入社。

情報センター兼広報のほか複数の部署を経ながら2度の育休を経験し、子育てとキャリアの両立に奮闘。2019年 営業職に志願し、顧客への提案活動を推進中。専門性を身に付けて女性が活躍する姿を自ら体現したいと考え、一念発起で一級建築士に挑戦し、2022年に資格取得。自身の経験が、次の世代の活躍に貢献できるよう日々挑戦中。

たま

生活科学部 生活環境デザイン学科 4年

なの

文化情報学部 文化情報学科 4年

  1. たま

    こんにちは!
    生活科学部 生活環境デザイン学科 4年のたまです。

    建築専攻ですが、グラフィックやインテリア、都市や公園、広場の空間をデザインするランドスケープまでいろいろなデザインやものづくりに興味があり、幅広く勉強してきました。プロダクト→インテリア→建築の順に興味が変化し、最終的にまちづくり・ランドスケープができる企業に就職しました。公園の設計に興味があり、今から楽しみで仕方ないです!そのため、今は公園やまちについて勉強中です。ぜひ皆さんおすすめの公園や好きな公園を教えてください!

    また、私は個人経営の雑貨屋でバイトをしていて、日々オリジナルタイル雑貨を制作しています。

    ものづくりといえば......実は、中学生の頃から描き続けている自身の似顔絵をモチーフにしたオリジナルキャラクターのポストカードが星が丘のLOFTで販売中です!中学1年の文化祭で生まれたキャラクターで、まさか商品化するとは!生活環境デザイン学科の山下先生がLOFTとのコラボ商品を開発するということで、コンペに通り販売に至りました。ぜひ見てみてください。

    皆さんとお話できることがとても楽しみです!
    これからよろしくお願いします!

  2. なの

    こんにちは!
    文化情報学部 文化情報学科(※)4年のなのです。好きな食べ物は町中華です!
    (※)文化情報学部は、情報社会学部へ生まれ変わります。

    ゼミでは観光・まちづくりについて学んでいて、実際に旅行商品を企画・販売したり、小笠原諸島へ研修に行ったりとさまざまなことを経験してきました!小笠原諸島は船で片道24時間かかり、人生で一番長い旅路でした。写真を添付します。旅行するのが小さい頃から好きだったため、観光について学べる学科に進学し、今年、旅行関連の資格である国内旅行業務取扱管理者を取得しました!

    私は現在、絶賛就活中で面接に追われる日々です。何かしらの形で観光に携わりたいとは考えていますが、幅広い業界を視野に入れて就活をしています。周りは段々と就活が落ち着いてきているので少し不安や焦りもありますが、適度に息抜きしつつ頑張っています!

    そんな私の息抜き方法はサウナへ行くことです!週に一度は必ず行くようにしています!近所の銭湯やスーパー銭湯、ホテル、旅先の銭湯や温泉旅館などいろいろなところへ行ってきました。「ととのう」ということを知ってしまうと抜け出せません……
    みなさんもこれは欠かせない!という趣味などはありますか?

    この交換ノートの企画を聞いたときから、やり取りをとても楽しみにしていました♪
    これからよろしくお願いします!

  3. 杉山 真代

    おはようございます!
    日建設計の杉山真代(まさよ)です。
    よかったら下の名前で呼んでくださいね。

    私は椙山女学園大学生活環境学科の卒業生です。当時、女子大で建築の勉強ができる学科があると知り志望しました。担当の教授が環境を専門としていたこともあり、環境共生や建築と省エネルギーの融合について研究していました。市内の複数のオフィスビル居住者にアンケートを取ったり、利用者にインタビューをしながら、どのビルが省エネ効果があるのか、どれほど効率が良いのかなどを分析していました。

    1997年に、(株)日建設計という建築の設計と都市計画をしている設計事務所に事務職として入社しました。入社後は事務職ではあるものの、建築の一般知識が必要とされる設計実績の管理や広報の仕事をしていました。この部署で名古屋オフィスだけでなく、東京や大阪など他地区の関係者と協働・連携しながら働くことができたのはよい経験でした。それからも複数の部署を経験しました。勤続20年を迎えるころ、お客さんと直接お会いしてお話できる仕事がしたくなったため、営業職へ異動を希望し、今に至っています。今の部署は実質5年目で経験はまだ浅く新米ですが、日々とても充実しています。

    大学2年と高校2年の息子がいます。「ようやくここまでこられた〜」という感じです。今どきの男の子の雰囲気は何となく分かりますが、女の子がどのようなことを楽しんでいるかはほとんど知りません。たまちゃんとなのちゃん!自己紹介を読ませていただきワクワクしてきました。たくさん聞かせてくださいね。

    加えて、社内で大学キャンパスの設計についての勉強会に参加しています。学生さんがキャンパスでどのように過ごしているのか、どんな場所がお気に入りか、どんな場所があったら面白いか、なども現役学生のお二人にお聞きできたら嬉しいです。
    では、これからよろしくお願いします。

    交換日記のはじまりはじまり~

  4. たま

    こんにちは!たまです!

    趣味は散歩です!1週間のうち、2日は10000歩以上歩くようにしています。最近は星が丘での飲み会の後にどうしても歩きたくなり、星ヶ丘〜本山まで歩いて、そこから地下鉄に乗って帰りました。夜は涼しくて空気も美味しく感じるので、オススメです!

    そしてそして、まさよさん!日建設計だなんて、私にとってスゴすぎる会社なのでちょっと緊張してしまいますが……(笑) これからどうぞよろしくお願いします。

    キャンパスで好きなところ……私は、クリプトメリア館(と言って伝わりますか?汗)のベンチが好きです!半屋外で、自販機があって、植物が沢山あって、たまに猫がいて……。設計の授業でクタクタになったときは、授業を抜け出してしょっちゅうそこのベンチで休憩してました。中と外が曖昧な、自然を感じられる場所が大学に沢山あってほしいです!


    交換ノート2周目、私から何を始めたらいいのか悩みますが……まちづくりにも関連しているので、卒業研究のお話をしようと思います!
    私は今、「私の夢を叶える」をテーマに卒業設計を進めています。つい先日は、研究室の中間発表があり、建築家の方々をゲストにお迎えしてアドバイスをいただきました。私の夢は【誰かにとっての第三の居場所を私がつくる】ことです。卒業設計では大工だった曽祖父が建てた離れと作業場をリノベーションし、隣の池とちびっこ広場も整備して子どもたちの遊び場も確保、そこを拠点に私が中心となってまちづくりをしていくという計画です。(現段階では!)計画だけで終わるのではなく、ちょっとでも進められるところまで進めて、いつか実現させたいなーと思っています!

    その関係でまちづくりについていろいろと調べているのですが、『コロカル』というネットワークマガジンで連載されている『リノベのすすめ』がとても素敵で、いつか自分もこんなことがしたいなぁと思いながら読みふけっています。特に、仲間たちと一緒にリノベをしてゲストハウスに変え、まちづくりの拠点をつくっている事例が本当に楽しそうで、憧れます。

    お二人にも、このサイトでもいいですし、何か知っている事例があればぜひお気に入りのまちを教えていただきたいです!

    ▼コロカル|リノベのすすめ
    https://colocal.jp/category/topics/lifestyle/renovation

  5. なの

    こんばんは!なのです!

    【たまちゃんへ】
    卒研の中間発表お疲れ様!考えていることがとても大規模で素敵で、そんなまちがあれば、ぜひ遊びに行きたいな〜と思いました。『リノベのすすめ』の気になった事例をいくつか読んでみました!立科町には親戚のコテージがあり、幼い頃によく行っていたので親近感が湧きました!地域おこし協力隊の取り組みにも興味があり、読みふけってしまいました。私は、地元名古屋にある四間道がお気に入りです。昔ながらの建物の中に可愛くておしゃれなカフェが入っているので、散策していてとても楽しいです!

    【まさよさんへ】
    私は大学の図書館がとても好きです!もともと本が好きということもありますが、時々友達と行って珍しい本を探し合ったり、「なんだこれ!?︎」という本を見つけて笑いあったり(静かにしなくてはいけないので、いかに声を出さないかがポイント)するのがとても楽しいです!図書館は基本どこも私語厳禁なので、友達と話したり笑い合ったりしながら楽しめる図書館があればよいな〜と小さい頃から思っています。


    「まちづくり」と聞くと私の中では、目に見える“まち”ではなく、人々のコミュニケーションであったり存在の概念のような目に見えないものの構築が思い浮かびます。それこそ観光もまちづくりのための手段ですかね!?私の学部では観光や文化などを用いたまちづくりについて学ぶ機会が多く、反対にたまちゃんのような設計、建築などを学んでいる方々は何かを制作してまちづくりをするという学びが多いのかな~と思っています。(個人の想像ですが……)同じ学びでもアプローチの仕方がたくさんあるのだな〜と、とても面白みを感じてます。タイトルの「同学異攻」は「同」じ「学」びで「異」なる「攻」め方があるということを四字熟語風にしてみました。

    話は変わりますが、先日就活に終止符が打たれました!やっと終わった〜という安堵と、もう終わりかというあっけなさがありますが、ひとまず安心しています。何が正解かわからないまま始めて、結局終わるまでわからないままだったように思います。 でも就活を通して、他人の目に自分がどのように映っているのかを知れたのはとても良い機会でした。「ここが評価されたのか」「自分にはこんな特技があったんだ」と面接をするたびに感じていました!

  6. 杉山 真代

    おはようございます。
    皆さんの日記を楽しく読ませていただいています。

    【たまちゃん】
    中間発表、お疲れさまでした!「誰かにとっての第三の居場所を私がつくる」という夢、素敵ですね。ぜひ実現に向けて頑張ってくださいね!“誰かにとっての”というところは、何かイメージはありますか?よかったら仮に設定してみると第三の居場所がどんな空間であったらいいかをイメージしやすいかもしれません。投稿を拝見して、私は、息子たちが小学生だった頃に、放課後に通っていた学童のことを思い出しました。学童ってご存じですか?そこは「共働き家庭の小学生にとって第二の家庭」でした、6学年縦割りの班行動によって宿題をしたり遊んだりする場所であり、指導員が子どもの自立を尊重しながら6年間を通して見守り、子どもが心から安心して過ごすことができる素晴らしい居場所でした。この学童で、保護者もイベントや運営に関わることにより、かけがえのない家族の思い出をつくることができました。たまちゃんが作った居場所が、いつか誰かの思い出を作ることができたら嬉しいですね。

    コロカル「リノベのすすめ」はどれも素敵ですね〜。特に印象に残ったのは「vol.192柳ヶ瀬商店街を次世代へつなぐ」の記事です。2年前に岐阜柳ヶ瀬商店街を調べていた時にも同じことが書いてありました。カメラマンやデザイナー、Webクリエイターは自宅にオフィスを構えても事足りるのですが、新たな人との出会いと刺激をもとめて、あえてこの柳ヶ瀬商店街にアトリエやショップを構えるのだそうです。「あのクリエイターがいるのであれば私も」というようにクリエイターたちが集まって、連鎖的にネットワークが拡大しているようですね。引き続き注目したいと思っています。

    キャンパスのお気に入りの場所について、ありがとうございます。クリプトメリア館!覚えています。私の頃は、まだクリプトメリア館ができたばかりだったと思います。「中と外が曖昧な、自然を感じられる場所」っていい感じですね〜。せっかく緑に囲まれている場所ですから生かしてもらいたいですね。


    【なのちゃん】
    就職先が決まったのですね、おめでとうございます。 卒業論文で忙しいかと思いますが、ぜひ今しかできない学生生活を楽しんでくださいね。25年以上も前のことですが、私が今の会社に入社した時の話をしますね。当時、当社の名古屋オフィスは事務職の求人1人だったところを1人増やし、2人目として私の採用が決まったと社内のどこかから聞きました。これって捉え方次第では、「必要だった人材ではないがついでに採ってもらった」わけで、そこから私は入社できた安堵よりも「会社に私を採用してよかった」と思ってもらいたいという意欲が湧いたのを思い出します。直面する物事は何でも自分の考え方次第ですよね、ぜひお互いプラス思考でいきましょうね。

    キャンパスのお気に入りの場所を教えていただきありがとうございます。大学の図書館ですか!数年前、他大学の先生から椙山女学園大学の図書館が素晴らしいとお聞きしたことがあります。入口から奥の空間まで区切られているわけでなく、視覚的に繋がっているのに段階的に静かになっていく空間が自然に作られているところだそうです。友達と話しながら過ごせる図書館というのは、今でいうラーニングコモンズというところなのかな?小さい頃から考えていたなんて凄いですね!先日、小牧市の図書館が素晴らしいと聞いていたので行ってみました。「サイレントルーム(学習室)」が数室ありましたが、その他の閲覧席はおしゃべりしながら楽しめそうな雰囲気でしたよ。

    人々のコミュニケーションという意味での「まちづくり」について、たまちゃんが調べられている「まちづくり」にも関連するかもしれませんが、最近「NPO法人 おんぶにだっこ」さんの活動が面白い発想だと思いました。若者が高齢者を支えるだけでなく、高齢者が若者を支える活動を通して住みやすいまちをつくるのだそうです。


    たまちゃん、なのちゃんにお聞きしたいです。
    私が学生だった時代は、結婚してもまずは仕事を続けてみるのだろう程度しか考えておらず、出産後も仕事をすることがどれほどのことか想像もしていませんでした。

    たまちゃん、なのちゃん、子育てをしながら仕事を続けることについて、どんなイメージがありますか?何か計画はありますか?

  7. たま

    3週目、はじめます!

    最近は暑すぎて散歩ができず、運動不足気味です……。体力も無いので、夏が越せるかとっても心配です。

    私もなのちゃんと同じく、まちづくりといってもいろんなアプローチの仕方があって、そこで生活する人がいて、何重にもいろんな要素が合わさってできているんだなぁ、面白いなぁと思ってしまいました!私は半田市の亀崎のプロジェクトも進めていてたびたび行くのですが、まちの人が皆亀崎を愛していて、ワークショップなどのイベントも盛んに行われていてとっても好きです。そんな温かいまちが日本にもっと増えてほしいです。

    まさよさんからのご質問、「子育てをしながら仕事をすることについてどう考えているか?」について。
    以前、ゼミ合宿の夜中の飲み会で同じ話題が出ました。その時は、そもそも結婚したい派が7人、結婚したいと思っていない派が私を含めて3人。2つの派閥の1番の違いは「最重要視していること」でした。結婚したい派は「結婚や家庭を持つこと」、当時の私を含めた、結婚したくない派は「好きなことや自分のキャリア」を大切に考えていました。つまり、そもそも思い描くゴールが全く違ったのです。また、この時初めて、私の中でキャリアをとても大きなものとして考えていたことに気づきました。

    私は大学で建築を学び、空間デザインの仕事ができる商材メーカーに就職します。ずっと建築設計が主軸にあり、インターンやバイトもしていました。しかし、就職活動をする中で建築設計の道だけではないと気づき「建築」という専門性の中でも特に自分がやりたい事を見つけることができました。椙山では専門性のある分野の中でも幅広く学ぶことができるため、いろいろなことに出会えるのが特徴だと思います。自分がやりたいことを見つけ、進路に繋げることができてよかったです。

    実際、自分の好きなことをし続けながら結婚したり、子育てしたりしている人は沢山いますが、どうしても自分に自信がなくて、私に出来るとは思えません。「ちゃんと家族を大切にできるか」「やりたい仕事が続けられるのか」「もし家族に何かあったら私は守れるのか?」など、不安な気持ちのほうが大きいです。今の私は正直、結婚したいわけでもしたくないわけでもなく、子育てしたいわけでもしたくないわけでもありません。なので、もし「自分のキャリアをしっかり持って働き続けながら、子育てにも真剣に向き合える環境」があるのであれば、そしてその時の私にちゃんと覚悟があるのならば、両立させたいなと思います。

    ただ、これは「今」の私の意見であって、いつか変わる可能性はいくらでもあると思っています。実際、去年の私だったら結婚したくないと断言していたと思います。しかし今は、いろんな人の話を聞いて、結婚自体を否定する必要はないのかなと思うようになりました。
    なので、ぜひなのちゃんとまさよさん、お二人の意見も聞きたいです!

  8. なの

    おはようございます!なのです!

    まさよさんからの質問について、色々と考えてみました。
    「子育てをしながら仕事を続けることについて」、私はいつか子どもができてからも仕事は続けたいと思っています。私の就職先は早番・遅番ありの現場仕事です。しかし、総合職採用なので、ライフワークに合わせてデスク仕事の部署への異動の希望を出すことができ、実際にママさんたちもそのようにして働いていると聞きました。就職活動を進めるにあたって、「多くのことを経験できる」「長く働ける」ということを大切にしてきました。結婚、出産、育児……様々なライフイベントに沿って働き方を変えられる柔軟な企業にとても魅力を感じています!

    では、交換ノートのメインテーマ「大学で専門性を身に付けることの楽しさ、強みについて」。
    私は進学先を決める高校生の時、「せっかく大学に行くなら楽しみながら学びたい」と考えていました。私は旅行関連の仕事をしている両親の影響もあり、とても“旅行”が大好きです。いろいろ調べてみると、旅行や観光をメインに学ぶことができる大学・学部がたくさんあることを知りました。その中でも特に“フィールドワーク”ができる大学を中心に考え、「旅行商品の企画」「小笠原研修」のある椙山女学園大学へ進学することを決めました。そして実際に2つのことを体験して、自分は新しいことに挑戦したり、チーム一丸となって物事に取り組むことが好きなんだなと自覚しました。昔から読書をすることが好きだったり、一人でどこかへ行くことが好きだったため、どちらかと言えば単独行動派だと思っていました。しかし、大学での学びを通して新しい自分が見つけられました。

    私がここまで観光の学びを続けてこれたのは、ただ単純に「好き」という気持ちが強かったからです。大学は中学や高校よりも年数が長く、さらに授業時間も長いため、どれだけ続けられるかということが重要なのではないかと思っています。実際に試験勉強をしていても、大変ではあるけれど内容は面白く興味があるため、自然とインプットすることができました。私はこの「好き」という気持ちを形にしたいと思い、旅行関連の資格も取得しました。就活の中でも、あまりメジャーな資格ではないため、面接官の方々が興味を持ってくださることも多かったです。就職先の初期配属先ではまだこの資格は生かせませんが、いずれ異動してこの資格を生かせることをしたいと考えています!

    今回、改めて、今までの大学生活を振り返ってみました。大学に入学してから「新しいことを始める」ことがたくさんありました。授業、サークル、アルバイト、習い事……初めは興味本位で始めたものも、気づけば楽しんでいたり自分のスキルが上がったりと、無駄なものは一つもありませんでした!コロナとともに入学し、前半はほぼオンラインでしたが、後半はとても濃密な時間を過ごせたと思います。

    この交換ノートを通して、今まで交流がなかった人と話す良い機会になりました。普段は同じ学科、ゼミの子との交流が中心のため、違う学部の学生がどんなことを学んでいるかや、様々なライフイベントを経験しながら最前線で働いている方々の考え方や生活など、多くの新たな発見がありました。今後もこの企画が続き、椙山を代表するコンテンツになればなと思っています!(いつかメンターとして参加できたらな~)

    最後に、みなさんに質問です!
    将来の夢は何ですか?

    小さい頃はこの質問に対してなりたい職業を答えていましたが、すでに働いている方や働き先が決まっている方はどのように答えるのかが気になりました。
    実際、私もこの質問をされて困りました……
    ちなみに、今の私の将来の夢は「アメリカ・ディズニーカリフォルニアアドベンチャーへ行って、キャプテンアメリカからサインをもらうこと」です!そのためにも英語力とコミュニケーション力を磨いて、お話もしたいです。コメントお待ちしています!

  9. 杉山 真代

    たまちゃん、なのちゃん
    私の質問「子育てをしながら仕事をすること」について考えてくださってありがとうございます。いろいろな生き方があるので、これからも考えられると思いますが、ぜひ多くの方に聞いてみてくださいね。私が学生だった頃は「結婚しても仕事は続けると思うけれど、さすがに出産したら(両立は難しいだろうから)やめるだろう」という考えだったと思います。ですが、実際ここまでやってこられたきっかけは、職場に育児との両立で奮闘してみえる先輩や、お子さんがみえない女性先輩からも「頑張っているね!」「早く帰ってあげて、仕事の代わりは誰でもいる、子どもにとってお母さんはあなたしかいないよ」など声をかけてサポートしてもらえたからです。次は私がサポートする立場として応援したいと思っています。会社の制度は時代とともに本当に充実してきていると思いますが、人と人とのふれあいから得られる安心感も重要ですよね。

    今回この質問をさせていただいたのは、自分のキャリアのために結婚や出産が障壁と捉えられがちになっていないだろうか、と思うようになったためです。私は振り返ると、大変だったことは確かにありましたが、つらかった訳ではありません、むしろ楽しく充実していました。子育てを通して、思うようにいかないことに対して強くなる力(適度にあきらめる、考えを切り替える力)、子どもの姿をみて、好きなことに対する集中力、探求心の偉大さ、主人との価値観の違い、子育ての向き合い方の違いに対するお互いの調整力、仕事の悩み相談など、家族から得てきたものは家事育児の大変さをはるかに超える自身への糧、キャリアになっています。実際、入社して20年近く内勤で事務的な仕事をしてきた私が、会社に営業職への異動を希望したのも、子どもたちの好きなことに対する探求心と行動力に負けてはいられないと思ったのも理由の1つです。ですので、わが子は私のライバル?ロールモデル?でもあります。とはいっても、私もそれなりに悩みました。わんぱくな息子2人の育て方が分かりませんでしたし、反抗期も標準並みにありました(現在進行形です)。それでも仕事でつらいことがあると、頑張っているお母さんを見てもらいたいという気持ちが湧き、踏ん張れる力になるのです。不思議ですよね。

    例えば、最近の出来事①としては、息子たちが大学受験と高校受験のW受験を控える年に、2人より先に「一級建築士」の受験に挑戦したことです(この歳で)。「努力すれば結果はちゃんとついてくる!」ところを見せたかったのですが、1年目は不合格。息子たちの進学後(昨年度)に2回目の受験をし、合格することができました。仕事上の知識として必要なだけでなく、受験生の葛藤や辛さを息子たちと共有し自分の姿を見てもらうことが目的でした。主人に随分と家事をやってもらえたことにも感謝しています、家族でとった資格でもあります。このように、家族をもつことと子育てと両立することは、自分の好きなことを阻害したりキャリアを足踏みさせたりすることではなく、むしろ自分次第で膨らませたり、充実させられることの1つだと思いますよ。ご参考までに。

    「大学で専門性を身に付けること」についてですが、お二人の活動的で積極的なお話をお聞きすると、私の学生時代については反省するばかりです。もっと見聞きして考えて発信し、さらに考えてネットワークを広げるということをすればよかったなと思いました。お二人は素晴らしいです!ますます、いろんな場面で活躍されることを願っています。専門性という点で1つ。設計事務所に入って思うことは、学生時代に身に付けた専門性はあらゆるところで生かすことができるということです。もちろん、生活環境デザイン学科の場合であれば建築設計をする仕事が王道かもしれませんが、広報、確認申請、防災計画、建物保全、プレゼンテーション、デジタル推進、設計事務の部門においてもそれぞれのプロがいます。大学で学ぶ専門性は、社会で生かせる場が数多くあると思います。専門的な知識をプログラムされた中で習得する機会は会社に入ると得にくくなり、仕事との両立は難しくなると思います。ぜひ大学卒業までの時間を大事に、充実したものにしてくださいね。

    最近の出来事②としては、椙山女学園大学の現代マネジメント研究科で今年4月から開講された社会人向けのビジネスセミナー「働く女性のためのキャリアアップコース」に通い始めていることです。素晴らしい先生方から新しく学び、自身の仕事に置き換えながら聞く授業は大変興味深いです。クラスメイトにも恵まれ、楽しく通っています。実は皆さんと同じ椙大生なのです。先ほど、会社に入ると学ぶ機会が減ると言いましたが、それは何かを言い訳にして避けてきただけだったのかもしれません。子育てが落ち着いたのも1つだとは思いますが、始めることに遅いことはないですよね。大学で専門的なことを身に付けたきっかけから、様々なことを経て、こうしてメンターとして皆さんとお会いできたことを心からありがたく思っています。

    最後に将来の夢は、「家族が幸せだと思って生きていってくれること」です。当たり前かもしれませんが、それをこれからも続けていけることが「私の夢」であり、「私の幸せ」ですね。そのためには自分自身が幸せで充実していることが必要です。

    お二人から、この交換ノートを通してたくさんの刺激をいただきました。ありがとうございました。
    まだまだ私も頑張らないと!さて、次は何に挑戦しようかな~

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