
レールのない人生をどう歩む?生涯を通して大切にしたい「自分で選択する」ということ
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人生の選択
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短所の乗り越え方
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文化情報学部
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現代マネジメント学部
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生活科学部
「大変そう」「辛そう」といったイメージが強い日本の福祉・看護・教育の現場。正義と正義がぶつかり合う苦しみや葛藤の中で、「正しさ」や「普通」とは何だろう。これらの業界が抱える課題について、年齢やライフステージの異なる4名がこれまでの経験や価値観をもとに多角的な議論を重ね、目指したい未来について言葉を交わしました。
廣瀬 あゆみ
株式会社リィ 代表取締役社長 CEO
新卒でソフトバンク株式会社に入社し営業企画に従事。結婚を機に愛知に。教育企業にて新規事業立ち上げに携わる。出産で一度専業主婦になるが、縁あって福祉ベンチャーの採用広報にて仕事復帰。その後2018年11月に株式会社リィを設立。現在は2児の母として奮闘しながら、「運動でドキドキする世界」をつくるために、運動発達サポートに特化した「Lii sports」を全国に展開している。
はな
教育学部 子ども発達学科 4年
きなこ
人間関係学部 心理学科 3年
ここ
看護学部 看護学科 2年
はな
こんにちは!教育学部4年 はなです!
きなこ
こんにちは!人間関係学部心理学科3年の、きなこです!
ここ
廣瀬 あゆみ
こんにちは!廣瀬あゆみです!あゆみさん、あゆさんと呼ばれています。よろしくお願いします。
現在は、発達に課題のあるお子さまを運動でサポートするスタジオを北海道から沖縄まで全国に展開しています。
多岐にわたる挑戦をしていく中で最も鍵になるのは、やはり「人」=「組織」です。「人」が最大限の力を発揮し「組織」が強くなっていくために、まずは前提を揃えなければなりません。
教育や保育や福祉などの領域においては、この前提を揃えられていない組織が多いのではと思っています。なぜなら、正解が1つじゃないから。
例えば、医療や看護。延命措置について賛否両論ありますが、延命措置をすることとQOLが高い状態で死ぬこと、どちらも正しいと思います。例えば保育では子ども達が自由に遊ぶ中で得られる学びと、教えることで得られる学び、どちらも正しい。
上記の例のようなさまざまな価値観や正義が1つの組織に混在しているから、前提が揃わない。年長者の「正義」で、若い人が押しつぶされてしまうこともあるかもしれません。声の大きな誰かの「価値観」になんとなく合わせなければならないこともあるかもしれません。
子どもが好き、患者さんには良くなってほしいと思うけれど、自分の考えとは違うことをやらなくてはいけない苦しみがある。でもそれは、その年長者や声の大きな人が悪いのではなく、会社や組織側の問題だと考えています。
きちんとその会社や組織の価値観や正義を明文化すること、その価値観に基づいた意思決定やサービス提供がなされるように仕組み化することが大事。各企業や組織が、理念やミッションなどで言語化、視覚化することでもっとイロを出していくように変わっていくといいなと思っています。
なので、弊社でも「私たちと異なる価値観や正義を否定はしない、けれどリィではやらない。私たちの価値観に共感してくれる人たちと一緒に納得のいく仕事がしたい」という基準で採用活動をしています。つまり、ミッションに共感してくれて同じ方向を向けるかどうか、バリューを体現しながら一緒に乗り越えられるか。能力や経験よりもまずここを見ています。
その上で、一人ひとりの性格や思考特性、強み弱み、性別や年齢、スキル、目指すところなどを総合的に判断し、どのように配置するか、どう応援することでその「人」の力を最大化して「組織」を強くしていくかというのを、社会実験的に試行錯誤しながら研究しています。
これまで生きてきたいろいろなコミュニティにおいて、ありのままの自分らしくいられるところ、少し居心地の悪いところ、少し頑張って成長できたところなど、きっとみなさんにもさまざまな経験があるのでは?と思っています。どのような組織やコミュニティ、チームにいるときの自分が好きだったか、成長を感じられたかなどを皆さんからも教えてもらえると嬉しいです。
実は昨日、仕事で沖縄に行ってきました!御菓子御殿の工場直売?の生紅いもタルトなるものがとても美味しかったです。紅いもタルトはよくお土産でいただくので知っていましたが、工場直売の「生」だとこんなに美味しいのかー!!!!と感動しました。
そして、のんびりとソーキそばを食べていたらなんと飛行機に乗り遅れました(笑)お金は余分にかかりましたが、別の便で帰れたので問題なしです!26,000円くらいの高級ソーキそばを食べたことにしておきます。これもまた、出張の良い思い出でした。改めまして、皆さんよろしくお願いします!
はな
2週目を始めていきたいと思います!
きなこ
こんにちは!アイスクリームが一層美味しく感じる季節になりました。
ここ
廣瀬 あゆみ
ムシムシと雨の日々ですね。
お天気とメンタルって関係があるそうですよ!どんなときに心と体のコンディションに変化があるのか、自分のことを知っているといいかもしれません。
さて、前回「どんな組織やコミュニティ、チームにいるときの自分が好きだったか、成長を感じられたか」という問いを投げました。世の中の価値観がめまぐるしく変わっていく中で、私は若い力を生かせない会社は残れないと思っています。今大学生であるみなさんが、「そこにいる自分が好き」「そこにいる自分が好きだから活躍できる」「そこにいると成長できる」と感じられるような会社をどう作っていくのかのヒントがほしかったんです。
もちろん、ただ社員が働きやすいだけではダメ。働きやすいというのは、ゆるいことやぬるま湯では決してなくて「自分らしく働けるからこそ高いパフォーマンスが発揮できる」ということだと思っています。つまり、社員も会社も世の中もみんな幸せな「三方よし」になるような「働きやすさ」ですね。
さて、きなこちゃんの「子どもが羨ましいな、と思う瞬間」について。
実は、いま私はあまりそう感じることはありません。親の保護監督下にある限りその範囲での人生になる気がしていて、だからこそ親の関わり方は大きいな、と。なぜそう感じるのかを考えたとき、たぶん今の私は誰の制約も受けることなく自分でやりたいことを選択し、ほぼ全てを自分の意思で決められるから「大人って楽しいな」と思っているのだと気づきました。素敵な問いをありがとうございます。
ここさんの「顔が見える現場で働きたい」について。
私の会社では「151」という取り組みをしています。朝1分、昼5分、帰る前1分、体操のお兄さんと呼ばれる151担当の社員が中心となり、全社員がオンラインで心拍数を120〜130くらいまで上げる運動をしています。社員は全国に何百人といますが、この取り組みが、離れていてもみんなで顔を合わせられる機会のひとつになっています。
仲良くやりたいとここさんも言っていましたが、それはとっても大事なこと。ただの仲良しこよしだけではダメだけど、そもそも縁あって同じ会社にいる。会社の目指す世界や価値観が共通するからこの会社にいる。私たちは敵じゃない、ということをよく言葉にしています。みんなが通ってくれるお子さまの未来を思って動いているのだから、向かっている方向は一緒。勤続年数の長いベテラン社員やトップ、ボードメンバーがそういうコミュニケーションをとっていくことは大事ですね。
最近、長男の小学校のPTAバレーボールチームに入部しました。仕事では組織のトップでさまざまな意思決定をさせてもらっていますが、自分が新人として新しい組織に入る立場になり、いろいろな気づきと学びがありました。こんなふうに声かけや気遣いをしてもらえると嬉しいんだな、こんな配慮があるともっと安心できるな、など。
慣れ親しんだ仲間とだけではなく、これからもコンフォートゾーン(居心地のよい場所)を出るような人生を生きていきたいなと思いました。
皆さんも、最近コンフォートゾーンを出た経験などがあれば教えてください。人生は有限!今が1番若い!楽しんでいきましょう。
はな
きなこさんの「子どもは羨ましいか?」について考えてみました!
きなこ
皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
ここ
私も自動車学校の免許合宿に行ってきました!初めて親元を離れた生活をして、家族のありがたみを実感しました。
廣瀬 あゆみ
子どもの夏休みが明けました、廣瀬あゆみです。
1日中子どもが家にいる生活は、予想以上に大変でした……仕事との両立なんてできたもんじゃないなと思いました(笑)
でも、こうして1日を一緒に過ごすこともこれからどんどん減っていくと思うので、この大変さすらもきっといい思い出になるんだろうなと思っています。
みなさんの投稿を見ながら、いろいろ考えることができました。貴重な機会をありがとうございました。
コンフォートゾーンを出た経験、たくさん教えていただきありがとうございます。留学などの価値観がガラッと変わる経験から行ったことのない場所への旅行や合宿などのスポット体験まで、大小に関わらず、日常の居心地のいい空間から一度出てみるということは、気づきや学びがありますね。大人になるにつれて、自分の道を自分で決める機会は圧倒的に多くなります。
そのときに臆せず、ワクワクする方や自分が成長できそうな方を選べる心が身についていると、きっと人生が豊かになると思っています。今回ご一緒させてもらった皆さんは、そんな決断を沢山されている方々だなと、尊敬の気持ちでいっぱいです。
また、福祉や保育や看護のお仕事について。
きなこさんの「仕事で辛いこともあると思いますが、それはどの職業でも同じ」が真理だと思います。日頃から充実感だけを感じられる仕事って少ないと思います。アスリートでいう、トレーニングと一緒かな。目指すところにたどり着くために、辛い筋トレもラントレも食事コントロールもする。
でも、目標を達成したときにこれまでの全てが報われたり、頑張ってきてよかったなと感じたり、いい仕事だなと思えたりする。
ここさんの「看護師さんをやりがいのある仕事No.1にするためには」という着眼点もとてもいいですね。
ゆとりがあって笑顔で働ける、大事なことだと思います。同じ予算の中で、今より「ゆとり」を作ろうと思うと
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①人数を増やす
②仕事を減らす
③生産性を上げる(あらゆる業務のDX化)
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いろいろなことを割愛して超単純化したとしても、このあたりが必要になってきます。
①をやるなら、病院が人件費の負担を増やすか、国からの税金の予算を増やすか、1人あたりの給料を減らして頭数を増やすか、ですね。
②なら、やらないと決めた仕事を誰がやるのかどうやるのか、あたりが議論になります。無駄な業務はやめればいいだけですけどね。
③は、病院側の努力や現場の医師看護師の「これまでのやり方を変える」という努力があれば叶うかもしれません。AIやいろいろなツールを入れることで生産性を向上させることはできますし、これからの時代はさらに加速します。
上記をさらに深めると、①の「病院や国が予算を増やす」となった場合には、他の予算を削らなければならなかったり、もしくは国民からもっとたくさん税金を徴収しなければならないといったところに影響しますね。
こうしたいな!こうなったらいいな!が、社会に出て行くにつれてきっと「できる方法を考える」という段階に変わっていきます。考えれば考えるほど複雑な事情が絡み合っていたり、困っていることや課題があるのはそこだけではないということに気づくでしょう。
その複雑な要素を前にして、多くの人は諦めます。
簡単にはいかないことでも、全員が諦めてしまっては未来が良くなっていかない。だからバイタリティのある人たちで、未来ある若者たちが希望を持てるような仕組み制度を作っていけるといいですね。バイタリティのある人というのは、自分の幸せだけでなく、世の中の幸せのために使命感をもって変革者になれる人だと私は定義しています。
長くなりましたが、私はどちらかと言えば「歴史は史料でよくて、意見は若い人を尊重したい」と思っています。
今回みなさんから聞いたお話や考え、価値観などを私自身や会社の未来に生かしていけるよう、参考にさせていただきます!
今回は貴重な機会をありがとうございました。
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