現代社会学科:町のストーリーをどう伝える?学生が有松地区でフィールドワークを行い、観光プログラムを提案しました

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このニュースのポイント

  • 現代社会学科の学生が、有松地区のフィールドワークを行い、地域の魅力を生かした観光プログラムを地域・行政の方に提案しました。
  • 地域を調査し、人を呼び込む企画を考える経験から、観光業界や自治体、地域活性化に関わる仕事で活躍できる情報収集力・企画力を身に付けます。
現代社会学科「観光まちづくり論」(担当:阿部純一郎教授)を受講する学生が、名古屋市緑区の有松地区でフィールドワークを実施しました。今回の取り組みは、名古屋市からの要請を受けて実施された実践的な課題解決型プロジェクトです。学生たちは、歴史ある町並みを実際に歩き、地域の方から話を聞きながら観光の課題や魅力を調査。その成果をもとに、歴史や文化を体験しながら楽しめる観光プログラムを企画し、行政や地域の方々へ提案を行いました。

有松地区でのフィールドワーク

6月20日(土)、学生たちは名古屋市緑区有松でフィールドワークを実施しました。
有松地区は国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されており、東海道の歴史ある町並みや、400年以上の歴史を持つ伝統産業「鳴海・有松絞」、からくり人形を載せた山車などの観光資源があります。

フィールドワークは、名古屋市指定文化財の「岡家住宅」の見学からスタート。名古屋市歴史まちづくり推進課の吉田祐治さん、「有松あないびとの会」などのみなさんから、有松の観光の現状や歴史的建築物の活用についてお話を伺いました。

「まち歩き」を通して地域の魅力を調査

次に、学生はテーマごとにチームに分かれ、「有松あないびとの会」のみなさんの案内のもと、旧東海道を歩きながら地域の特徴を調査しました。

「建築」をテーマにしたチームでは、有松の商家は東海道を行き交う旅人に向けて店頭で商品を販売するため、間口の広い主屋を東海道に面して建てていたことなど、実際に建物を見ながら当時の暮らしや建築のポイントを学びました。
「東海道」をテーマにしたチームでは、東海道五十三次に描かれた風景と現在の町並みが重なる場所を探し、地域の歴史や文化について理解を深めました。

さらに、まち歩きの後には、各チームが事前の情報収集をもとに飲食店や土産物などの調査も実施し、観光客の視点から地域の魅力を探しました。

学生による観光プログラムの提案

7月10日(金)、名古屋市歴史まちづくり推進課と「有松あないびとの会」のみなさんをゲストに迎え、フィールドワークの成果をもとに作成した「観光プログラム」の提案を行いました。

それぞれのチームが共通して着目したのは、「歴史や文化を知ると有松の魅力がより伝わる一方で、町並みを見るだけではその背景を理解するのが難しい」という課題。
そこで、授業で学んだ別府温泉の地域活性化イベント「オンパク」を参考に、地域住民と参加者たちが交流する仕掛けを取り入れた体験プログラムが多く提案されました。
歴史的建造物の写真を撮影しながら魅力を発見する「フォトクエスト」や、版画や衣装などの体験企画、家族で参加できるクイズラリーなどが提案されたほか、「有松あないびとの会」の活動をより多くの人に知って欲しいという思いから、「まち歩き」をメインに据えたプログラムも。
発表後にはゲストからの講評も行われ、地域住民の暮らしへの配慮や、地域の担い手となる若者・子どもたちの育成に着目した提案について評価の声が上がりました。
行政からの要請に応える形で進められた今回の取り組みは、学生たちにとって地域の魅力発信の手法を学ぶだけでなく、社会のリアルな課題に向き合う非常に実践的な学びの機会となりました。 

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