現代社会学科:「妖怪まち歩きツアー」で〈異界〉に触れる

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このニュースのポイント

  • 現代社会学科1年生が、名古屋に残る「河童伝説」を辿る妖怪まち歩きツアーに参加しました。
  • 一見、何の変哲もない日常の風景に潜む「歴史」や「物語」を再発見し、地域の多面的な魅力を学習。
  • 目に見えない文化や伝承を、観光資源や街のアイデンティティへと昇華させる手法をプロから学びます。
現代社会学科1年生が履修する実践型授業「名古屋まち歩きプロジェクト」。観光まちづくりのプロ「大ナゴヤツアーズ」とのコラボにより、地域の資源をビジネスや観光にどう活かすかを現地で学ぶ取り組みです。

今回は、中川運河周辺から名駅南エリアを舞台にした「なごや妖怪まち歩きツアー」のフィールドワーク(5月24日(日)開催)をレポートします。

街の隙間に潜む「異界」を探す旅

世界には、人と土地、重ねた時間や価値観など、目には見えない様々な「境界(あわい)」が存在します。古くから、そうした水と陸の端境などに現れると言われてきたのが「妖怪」です。

学生たちの案内役を務めたのは、「あいち妖怪保存会」共同代表の島田尚幸さん。中学校の教諭であり、怪異学の学会にも所属する妖怪文化の専門家です。島田さんの解説のもと、名鉄山王駅からスタートした一行は、松重閘門や中川運河沿い、昭和から続く古い街並みを散策。「河童は痔の神様?」といった驚きの伝承や、街の境界線にひっそりと息づく河童スポットを、独自の“妖怪目線”で巡りました。

体験から学ぶ「物語」の価値

ツアーのハイライトは、鹽竈神社(しおがまじんじゃ)での珍しい参拝体験です。 伝承に基づき、境内にあるカッパ像の頭へ柄杓でお皿に水を注ぐという「珍体験」を通じ、学生たちは「無形の文化」がユニークな観光コンテンツとして形になる瞬間を体感しました。

さらに牧野神明社や「かっぱ商店街」へと歩みを進め、「なぜこの場所にこの伝説があるのか?」を深く考察。地域の地質、歴史、そして人々の暮らしのつながりを多角的に捉える視点を養いました。

価値を伝える「ストーリー」の重要性

普段何気なく通り過ぎている街の景色も、「妖怪」というフィルターを通すだけで、全く別の顔を持った魅力的な観光資源へと生まれ変わります。

ただの迷信として片付けるのではなく、地域の人々が紡いできた物語を現代にどう伝えるか。現代社会学科が大切にする、社会を多角的に捉え、地域の新たな価値を引き出し発信する力を深めた一日となりました。

この学科の学び