学部をこえて挑む新しい学び—「チェンジメーカー育成基礎」で価値を生み出す思考力を養成

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学部をこえて社会課題に向き合う特別プログラムに参加した学生が、「アート思考(自分の感じた疑問や気づきから新しい発想を生み出す考え方)」と「デザイン思考(相手の立場に立って課題を見つけ、解決の方法を考える考え方)」を学びながら、自分ならではの視点で社会の課題や価値を見つける力を身につけました。これらの力は、企画や新しいサービスづくり、地域課題の解決などに生かすことが期待されます。
「学部横断型社会実践特別プログラム」の一環として、価値創造のための思考法を学ぶ「チェンジメーカー育成基礎」(担当教員:藤岡阿由未教授/矢島彩子准教授)を、4月から5月にかけて集中講義形式(計4日間・全8時限)で実施しました。

学部をこえて学ぶ価値創造のためのプログラム

椙山女学園大学では、2025年度から7学部11学科の学びを生かしながら社会課題に取り組む「学部横断型社会実践特別プログラム」をスタートしました。変化の激しい現代社会では、ひとつの専門分野だけでは解決が難しい課題が増えており、多様な視点で考える力が求められています。本プログラムは3つのステップで構成されており、基礎知識の修得後、第2ステップとして本授業「チェンジメーカー育成基礎」を履修し、その後、実践的なプロジェクトへと発展していきます。学生は学部をこえて集まり、異なる専門分野の知識や考え方を共有しながら、自らの視野を広げています。


アート思考とデザイン思考を組み合わせた学び

現代社会においては、知識を身に付けるだけでなく、自ら問いを立て新しい価値を生み出す力を育てることが求められており、その背景には、個人やチーム、地域や組織といったさまざまな“場”にある可能性や関心を引き出しながら、自ら考え判断し行動できる人材、いわゆる「チェンジメーカー」の重要性が高まっていることがあります。そのため、「チェンジメーカー育成基礎」では、あらかじめ設定された課題に対して解決策を考えるだけでなく、「何が課題なのか」「なぜ取り組む必要があるのか」といった問いを立てる力を養うため、新しい価値を生み出す思考法としてアート思考とデザイン思考を学びました。アート思考は、自分の中にある疑問や違和感を出発点に、新しい発想を生み出す考え方、デザイン思考は、相手の立場やニーズに目を向けながら、課題を整理し解決につなげる考え方です。

授業は演習形式で行われ、学生はグループワークやディスカッションを通して考えを深めました。また、ゲストスピーカーによる講義も行われ、豊田市美術館の鈴木俊晴氏が絵画鑑賞を通じた思考法について、企業の新規事業開発や人材育成を支援する株式会社GOBの山口高弘氏が自身の経験をもとに講義を行いました。学生は、実際の現場に基づいた視点に触れることで、多角的に価値創造について理解を深めました。

“自分らしさ”から価値を見出す学び

最終発表のテーマは「宝を探す」。学生は、アート思考を通じて自分自身の中にある気づきや価値を掘り起こし、それを社会との関係の中で意味づけました。さらに、デザイン思考の考え方を活かし、身近なテーマを新たな視点で捉え直すことで、それぞれが独自の価値を形にしていきました。
学部や学科の枠をこえて集まった学生たちは、互いの考えに触れながら視野を広げ、自分らしい価値創造に取り組みました。本授業で得た経験は、社会課題に向き合い、新たな価値へとつなげる力として、今後さまざまな分野で生かされていきます。