現代社会学科:伝統工芸の技に触れ、モノを再生するサステナブルな価値観を学ぶ

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このニュースのポイント

  •  現代社会学科1年生が、名古屋の伝統的工芸品「名古屋仏壇」の漆工房を訪れ、職人技の見学や漆塗り体験に挑戦しました。
  •  江戸時代から続く分業制の熟練の技や、名古屋城本丸御殿の再建にも関わるプロの仕事から、地域の歴史と伝統産業の重みを実感。
  •  古いモノを蘇らせる「漆」の可能性を通して、持続可能な地域ビジネスや伝統のアップデート手法を学びます。
現代社会学科1年生が履修する実践型授業「名古屋まち歩きプロジェクト」。観光まちづくりのプロ「大ナゴヤツアーズ」とのコラボにより、地域の資源をビジネスや観光にどう活かすかを現地で学ぶ取り組みです。

今回は、尾張地方の伝統工芸の息吹を体感する「名古屋仏壇・漆職人ツアー」のフィールドワーク(5月24日開催)をレポートします。

歴史を繋ぐ職人技と、若き感性の出会い

江戸時代中期頃に始まり、豪華な金箔仕上げと高い伝統技法が特徴の「名古屋仏壇」。木地、漆塗り、彫刻など、各工程に特化した熟練の職人による「分業制」で製作されています。

学生たちが訪れたのは、名古屋城本丸御殿の再建や地域の寺院の修復にも携わる「森仏壇漆工房」。講師を務めるのは、5代目であり伝統的工芸品産業功労者表彰も受賞されている伝統工芸士の森和夫さんです。学生たちは、長年磨き上げられてきた森さんの漆塗りの実演を間近で見学。さらに、世界でも極めて珍しい色彩豊かな「漆の絵画(アート)」を鑑賞し、伝統を守りながらも新たな価値を生み出す職人の挑戦に深い感銘を受けていました。

漆で蘇るモノたち:持ち込み体験から学ぶ再生の価値

ツアーの目玉は、学生たちが自宅から持ち寄った愛着のある品々に、森さんのサポートのもとで漆を塗る「漆塗り体験」です。

  • 自然素材からプラスチックまで: 木や竹だけでなく、現代のプラスチック製品にも漆を施し、素材が美しく生まれ変わるプロセスを体感。
  • 伝統の知恵を現代に活かす: 剥がれた箇所を直す修復の工夫に触れ、モノを大切に長く使う日本古来のサステナブルな精神を学びました。

手袋を着用しながらも、職人の指導のもとで緊張感を持って漆と向き合った学生たち。自分の手でモノを「再生」させる喜びを知る特別な時間となりました。

伝統工芸を未来へつなぐコンテンツ設計

一見、現代の若者には遠く感じられる伝統工芸の世界。しかし、それを「自分のモノを蘇らせる体験」や「アート鑑賞」としてパッケージ化することで、若い世代を惹きつける魅力的な観光・文化コンテンツへとアップデートできます。

単なる古い技術の継承としてではなく、現代社会に求められる価値観とどう結びつけて発信していくか。地域の文化資源を持続可能なビジネスへと昇華させるためのヒントを、工房の熱気から学んだ充実の一日となりました。

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