現代社会学科・文化情報学科:【現場のプロが教える業界特別講座12】ツウなかた、いらっしゃい!愛知県のクセになる観光戦略を教えます

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ポイント

【学べること】
 ・観光産業の仕組みや地域活性化の戦略を学び、DX活用の最新動向も理解

【将来の活躍例】
 ・自治体・旅行会社・地域PRなど幅広い分野で観光に携わることができる

12月10日(水)、現代社会学科・文化情報学科の専門教育科目『観光産業論』(担当:阿部純一郎教授)で、愛知県観光コンベンション局観光振興課 課長補佐 渡邉亨介氏を講師に迎え、愛知県の観光資源と地域活性化をテーマにした特別講義を行いました。
渡邉氏は、名古屋の出版・webメディア・広告系企業でライターを務めた後、小笠原村観光協会に営業として転職し、小笠原村観光局に移籍。2012年に愛知県庁に入庁し、現在まで観光担当課に在籍されています。業界や業種は違いますが、一貫して長年観光業に携わり、さまざまな視点を持たれています。
日本を訪れる外国人の旅行消費額は年間約8.1兆円に達し、これは自動車産業に次ぐ第2位の輸出金額です。外国人旅行消費額は全国平均を上回っていますが、観光地としての魅力発信が十分でない現状があります。それは、愛知県民自身が魅力に気がついていない部分も影響していると渡邉氏は言います。
愛知県は、歴史、ものづくり、食文化など、それぞれの観光資源の愛好者(通な人)から見れば「本物」があふれる魅力的な地域であり、県では地域のリピーターやファンを増やすために、「あいち『ツウ』リズム」という取り組みを進めています。また、「本物」があることで高単価商品の開発も可能であるため、この特性を生かして、旅行者数よりも客単価を重視したサスティナブルな観光を目指したいとも語りました。
これからの観光業はDXを活用し、スマートフォンを利用した宿泊施設のチェックイン・チェックアウト、デジタルチケットの整備やオープンイノベーションが問題解決のカギとなり、人と人・人と企業などをつなげ、交通網が途絶えた地域にも観光客を誘致することが可能になることなども語られました。
渡邉氏は観光業について、「観光業は、いろいろな業種が協力して盛り上げるものであり、視野を広げれば観光業界に携われるチャンスは多くある。また、人の思い出に大きな影響を与えることができ、誰かの『感動プロデューサー』になることができる」と語りました。

これから就職活動を控える学生たちに、希望の就職先を見つけるヒントにもなった特別講義となりました。