生活環境デザイン学科・管理栄養学科:奥三河パワージンジャーシロップ誕生!学生と地域がつないだ「まちを温める」挑戦
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ポイント
【 学べること】
【将来の活躍例】
- 栄養×デザインの実践:味のレシピづくり〜パッケージ・売り場づくりまで
- 地域連携の進め方:行政・企業・住民と協働するプロジェクト運営
- 食と商品企画:素材選定・試作・フィードバックの検討
【将来の活躍例】
- 食品メーカーの商品企画・開発
- パッケージ/店舗販促などデザイン・ブランディング
- 地域活性・行政連携による地域プロデューサー/広報
- 飲食・小売での新商品立ち上げや販路づくり

生活科学部の2学科(生活環境デザイン学科・管理栄養学科)の学生・教員・卒業生が、愛知県東栄町の生産者や事業者と協力し、地域の素材を活かした「奥三河パワージンジャーシロップ」を商品化しました。現在、道の駅とよはしや豊川イオンモール内「豊饒屋」で販売され、注目を集めています。
2学科コラボによる商品開発
このプロジェクトは、獣害や高齢化で農産物の販路確保が難しい東栄町の課題から始まりました。生活環境デザイン学科の阿部順子准教授が道の駅の基本構想を担当したことをきっかけに、獣害に強く、幅広い料理や飲み物に使える生姜に着目。同町の特産品である唐辛子や柚子を加え、辛さと爽やかさを兼ね備えた「大人専用」シロップを開発しました。レシピは管理栄養学科栄養教育研究室(三田有紀子講師)が担当し、パッケージや売り場デザインは生活環境デザイン学科阿部研究室が手掛けるなど、学科横断のコラボレーションが実現しました。
素材はすべて国産、温活に最適
このシロップは、炭酸水や紅茶、牛乳に合わせるだけでなく、豚肉料理の調味料やノンアルコールビールに加えて楽しむこともできます。甘さ控えめで、唐辛子と生姜の風味がしっかり効いているため、少量で体が温まるのも特徴です。素材はすべて国産で、生姜・唐辛子・柚子は農薬を使わずに栽培された東栄町産、砂糖は国産きび砂糖を使用。さらに、ガラス瓶ではなくスパウトパウチを採用し、品質とコストパフォーマンスを両立しました。

地域の力と産官学連携で困難を乗り越える
開発過程では、辛さの調整や柚子の搾汁率の問題など、数々の課題に直面しましたが、地域のネットワークと産官学連携の力で乗り越えました。愛知県東三河総局の商品開発プロジェクトに採択されたことで、販路開拓や製造ラインの確保もスムーズに進みました。こうした取り組みは、学生にとって「学びを社会に生かす」実践の場となり、地域にとっては新しい産業の芽吹きにつながります。
今後の展開
今後は、東海テレビ「週間愛ちっち」での紹介や、東京事務所でのメディア発表、道の駅とよはしでのお披露目イベントなど、さらなる展開が予定されています。このジンジャーシロップが広がれば、人口約2,500人・高齢化率51%の中山間地域に新しい生姜産業が生まれる可能性も。大学の学びが地域の未来をつくる—その挑戦を、ぜひ応援してください。
販売中の店舗:道の駅とよはし、豊川イオンモール内「豊饒屋」



