国際教養学科:【2日目】世界で活躍したバレエソリスト米山実加氏の特別講義「踊りに導かれてー日本・フランス・ドイツを通してー」を実施
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国際教養学科の専門教育科目で、バレエの本場ヨーロッパでソリストとして活躍した、米山実加氏を講師に迎え、特別講義「踊りに導かれてー日本・フランス・ドイツを通してー」を実施しました。

今回の特別講義は、11月14日(金)と11月18日(火)2回にわたり実施され、2回目の18日(火)は、国際教養学科の専門教育科目「西村ゼミ」(担当:西村和泉教授)で、フランス文化やフランス語のレクチャーをテーマに講義が行われました。

米山氏は、3歳からバレエを習い始め、15歳でフランスに単身留学。17歳の時に初舞台を踏んだ後、フランスやドイツでソリストして活躍。現在は帰国し、名古屋でフリーランスのバレエ講師として活動しています。

始めに、バレエの種類の紹介と振りつけの違いによる体の使い方の違いについて説明がありました。トップダンサーと呼ばれる人でも、毎日欠かさず基礎練習から行い、自身の体のコンディションを確認してから舞台の練習に臨むという仕事のストイックさが語られた後、作品紹介、バレエとフランス語のかかわりへと講義が続きました。

作品紹介では、米山氏が人生の転機に必ず踊ってきたバレエの代表的な作品「白鳥の湖」とフランスの著名な詩人で映画監督でもあるジャン・コクトー原案の短編映画を彷彿とさせる「若者と死」の作品のあらすじ紹介後、動画で鑑賞しました。
「白鳥の湖」は、主役が一人二役で踊り分ける際、表情や体の動かし方で人物を演じ分ける様子や振付師によってエンディングが変わることが説明されました。
「白鳥の湖」は、主役が一人二役で踊り分ける際、表情や体の動かし方で人物を演じ分ける様子や振付師によってエンディングが変わることが説明されました。

「若者と死」は、小道具を多く使うことや、通常は音楽に合わせたカウントで踊るところ、純粋に音楽に合わせて踊ることが求められる難しい演目であることが示されました。

バレエ用語はすべてフランス語であり、ジャンプの種類を表すsaut de chatは、猫のジャンプという意味で、猫がジャンプする様を想像し、脚をしっかり曲げながら跳び、静かに着地するという演技方法も網羅した用語になっており、意味を理解すると自ずと表現方法が分かるようになると説明されました。

米山氏は講義の最後に「バレエは言語と体がつながる芸術であり、バレエ用語の意味の説明に時間をかけることで、踊りが豊かになる」と語りました。

講義終了後は、バレエをテーマに卒業論文に取り組んでいる4年生 都竹万葉さんの質問にも丁寧に答えてくださいました。


バレエ経験のある学生が複数受講していたこともあり、自分の経験と照らし合わせ、より深くフランス文化を理解する講義となったようです。

