子ども発達学科:チャイルド・ライフ・スペシャリストによる特別講義を実施~病院に入院中の子どもとその家族に寄り添う専門職を学ぶ~
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11月26日(水)、教育学部の「子どもの発達心理学Ⅱ」(担当:石橋尚子教授)で、佐々木美和氏〔名古屋大学医学部附属病院小児内科病棟勤務 チャイルド・ライフ・スペシャリスト(CLS)〕を迎え、特別講義を実施しました。

チャイルド・ライフ・スペシャリストとは、病院で子どもや家族に、心理社会的支援を提供する専門職です。入院中の子どもや家族が抱える精神的負担を軽減し、しっかりと医療を受けることができるようにサポートします。
講義では、具体的な支援の場面についても解説がありました。例えば、入院中の子どもに対して「今、自分に何が起こっているのか」「これからどんなことが起こるのか」を、子どもが理解しやすい言葉や遊びの要素を用いて伝え、「心の準備」を手伝うことの重要性を解説。それから、「子どもが理解できないまま不安を抱えたまま治療に臨むことが、治療そのものの重荷になる」と話しました。
また、病気の子ども自身だけでなく、そのきょうだいやご家族に対してもケアを行う視点も示されました。たとえば、きょうだいの入院によって、親が治療に集中せざるを得ず、きょうだいが家庭や学校で孤立や不安を抱えてしまうケースがあります。そんなとき「きょうだいの心にもより添うこと」が、子どもの支援の継続性や治療後の学校復帰・友だち関係の維持にとって非常に重要になるという話をしました。
講義では、具体的な支援の場面についても解説がありました。例えば、入院中の子どもに対して「今、自分に何が起こっているのか」「これからどんなことが起こるのか」を、子どもが理解しやすい言葉や遊びの要素を用いて伝え、「心の準備」を手伝うことの重要性を解説。それから、「子どもが理解できないまま不安を抱えたまま治療に臨むことが、治療そのものの重荷になる」と話しました。
また、病気の子ども自身だけでなく、そのきょうだいやご家族に対してもケアを行う視点も示されました。たとえば、きょうだいの入院によって、親が治療に集中せざるを得ず、きょうだいが家庭や学校で孤立や不安を抱えてしまうケースがあります。そんなとき「きょうだいの心にもより添うこと」が、子どもの支援の継続性や治療後の学校復帰・友だち関係の維持にとって非常に重要になるという話をしました。

そして最後に、「supportive impact (子どもに何かをしてあげる)ではなく、supportive environment (子どもに寄り添う姿勢)が大切」という、子どもにかかわるすべての者が心に留めるべきメッセージをいただきました。子どもを対象に支援を考えるとき、ただ“手を差し伸べる”のではなく、子どもの立場に立ち、そこに“共にいる”姿勢を持つことが、本質的な支援につながるというものです。
今回の講義を通じて、子ども理解を深め、保育士・教師を目指す学生が「子どもの関係性」に着目した学びを進める契機としました。これからも教育学部では、現場で活躍されている専門職を招いた特別講義を継続し、学生が多様な支援のかたちを知り、実践力を育むことを目指します。
今回の講義を通じて、子ども理解を深め、保育士・教師を目指す学生が「子どもの関係性」に着目した学びを進める契機としました。これからも教育学部では、現場で活躍されている専門職を招いた特別講義を継続し、学生が多様な支援のかたちを知り、実践力を育むことを目指します。


