国際教養学科：「なぜ今、三島由紀夫なのか？」Dodd特命教授が京都で講演

10月6日（月）、Dodd Stephen特命教授が京都経済センター（京都市下京区）にて、三島由紀夫に関する講演を行いました。

海外でも人気があり、近代日本を代表する文学者 三島由紀夫の生誕100周年を記念して開催されました。主催は、京都を中心に活動する留学生支援団体CIEE京都が、日本の大学に通う外国人留学生を対象に開催。国際的な視点から三島文学を考える場となりました。

Dodd特命教授は、三島の美しい文体と複雑な思想や「生誕100年を迎えた三島が、なぜ今なお重要なのか？」ということを話しました。三島は、戦後日本文化に鋭い問いを突きつけた存在であり、俳優・作家・雑誌人としても活躍した“戦後セレブリティ”の一人です。特に小説『美しい星』におけるUFOの描写を通じて、三島が日本の文化・政治・歴史をどのように探求していたかを紹介。参加した留学生からは、彼の政治思想とファシズムとの関連を問う声や、戦後日本における精神的探求への関心が寄せられました。

留学生は、三島由紀夫という一人の作家を通じて、日本社会の価値観や歴史的背景を考えるきっかけとなり、異文化理解を深め、国境を越えた対話や思考を生む場となりました。