現代社会学科:台湾で開催された大人気セミナーに本学・小林かおり准教授が登壇
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台湾・新北市海洋資源復育園区にて、台湾新北市と国立台湾海洋大学海洋環境興生態研究所(代表:識名信也 所長)が主催するサンゴ生育・枝付けに関する全国セミナーが、2025年7月の各週末に開催されました。本学からは、小林かおり准教授が7月26日(土)・27日(日)の両日に登壇し、黒潮上の海洋ごみをはじめとする海洋環境について講演を行いました。
このセミナーは「珊瑚小学堂」の名で親しまれ、定員500名が予約開始わずか1分で満席になるほどの人気イベントです。今年で7年目を迎え、サンゴの生物学的知識をわかりやすく学べる講義に加え、枝付け体験など参加型プログラムも充実しており、親子で楽しみながら学べる内容が好評を博しています。
今年度は、サンゴの成長に不可欠な“太陽光が届くきれいな海”を守る取り組みの一環として、小林准教授が「サンゴを守るため、黒潮上の海洋環境保全を考える—セブ島と西表島の海洋ごみの「放出」と「漂着」-(英語・中国語繁体字併記)」と題した講演を実施しました。セブ島・西表島・台湾での調査記録や写真、親しみやすいイラストを盛り込んだ二言語パワーポイントを用い、台湾以外の黒潮域の現状をわかりやすく紹介しました。

小林准教授の研究室では、現在、国立台湾海洋大学・識名教授の研究室と連携し、環境問題を含むSDGs関連教材の繁体字版も制作中です。日本語版は、本学の学生(卒業生を含む)が中心となって作成してきました。こうした国境を越えた教育活動は、学生の視野を広げ、学びへの意欲を高めるとともに、近年では卒業論文のテーマとして教材開発を選ぶ学生も出ています。
現代社会学科では、研究成果を教育へ還元する活動を今後も積極的に推進していきます。