現代社会学科・文化情報学科:【現場のプロが教える業界特別講座6】企業における女性の働き方について考える特別講義を実施

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業界で活躍するさまざまな職種のプロが授業を行う、現代社会学科の「業界特別講座」。 
7月22日(火)、「コミュニティデザイン論」(担当:今村洋一教授)の授業において、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社から人事コンサルタントの新井みち子氏を講師に迎え、「企業における女性の働き方」と題した特別講義を開催しました。

新井氏はこれまで約20年間、クライアントである民間企業に対して、人事制度改革や人事制度導入後の運用支援、女性活躍推進、働き方改革などのコンサルティング業務をおこなってきた人事のプロフェッショナルです。

特別講義では、女性就労の現状や企業における女性活躍推進の現状と課題について、さまざまな調査結果に基づいた詳しい話が語られ、学生たちは理解を深めました。

新井氏は、共働き世帯の増加や長寿命化などを受け、「男性は仕事」「女性は家庭」の「昭和モデル」から、すべての人が希望に応じて、家庭でも仕事でも活躍できる社会「令和モデル」へ切り替える時が来ていると指摘。また、ジェンダー・ギャップ指数や男女間賃金格差において、日本は先進諸外国に大きく後れをとっており、その背景には、企業内でのキャリア形成、具体的には役員や管理職への登用プロセスに男女格差が生じる構造があると説明しました。 一方で、国も企業も女性活躍推進に向けた取り組みを進めつつあり、働きやすく・働きがいのある会社を選ぶためには、女性活躍に関する情報が整理されたデータベースを活用するとよいとアドバイスもいただきました。
                            
最後に、今回の特別講義で得られた気づきをグループに分かれて話し合い共有し、女性活躍をめぐる日本社会の現状や将来の働き方について、これから就職活動を控える学生たちは、自分がどのように働きたいか、生きていきたいかを改めて考える機会となり、非常に有意義なものとなりました。