現代社会学科:【現場のプロが教える業界特別講座3】NPOボランタリーネイバーズ理事から“社会の役にたちたい”その思いを形にする“NPOのリアル”を知る

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6月24日(火)、現代社会学科「市民活動論」(担当:谷口功教授)の授業において、NPO法人ボランタリーネイバーズ理事・事務局長の遠山涼子氏を迎え、NPOの意義や組織運営、そして遠山氏のキャリアの軌跡についての講義を行いました。
遠山氏は「NPOは行政の管理下になく、利益追求を目的とせず、ひとりでは実現できない課題に取り組むための仕組み」であると説明。個人単位のボランティア活動とは異なり、継続的に目標を達成するために組織化された形がNPOであると強調しました。法人格を持つことで契約主体となれる利点や、19の活動分野や愛知県内だけで約2,000件のNPO法人があることにも触れ、制度のはざまにいる人々の課題を掘り起こして取り組むNPOの存在の重要性を語りました。
また、NPOの運営における課題として「人材・資金の確保」「組織の“ミッション”と“らしさ”を大切にした活動設計」の必要性にも言及。遠山氏自身のNPOのキャリアのきっかけが、海外でのワーキングホリデーにあることにも触れ、自身の経験や関心が社会課題とつながることへの可能性を伝えました。

最後に、NPOの活動を立ち上げる際に、「やりたいこと・求められていること・できること」の整理ができるワークシートの紹介があり、学生が今後行う実践プロジェクト演習等でも必要なことであり、学生にとって社会と自分の学びを結びつける視点を養う貴重な機会となりました。