現代社会学科:ブラジル人生徒との相互交流を通じて「共生」を考えるー言語・文化の違いを越えて
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6月11日(水)、現代社会学科の専門教育科目「多文化共生論」(担当:小林かおり准教授)で、言語や文化の違いを越えた相互交流を通じて「共生」を考える実践的な授業を実施しました。
愛知県は2024年6月末時点で全国で2番目に在留外国人数が多い都道府県ですが、豊田市は、愛知県の中で名古屋市に次いで在留外国人が多い自治体です。また、その3分の1がブラジル国籍の住民であることから、今回の授業では豊田市のブラジル人学校イーエーエス豊田校から校長のビアナ ファビア氏、通訳の奈良橋晴美氏、高校2年生の生徒2名(マリア・エデュアルダ・アイコ・イワヤさん、ミレナ・アユミ・ダ・シルバさん)を招き、「支援する側」の立場で語られることが多い「多文化共生」について、在留外国人の次世代を担う高校生視点で語っていただきました。
また、「言語や文化が違うから交流できない」ではなく「言語や文化が違っていてもどのように交流できるか」という視点から、実践的な方法の一つとして、「AI翻訳」を介した相互交流を積極的に試みました。
まず、マリアさんとミレナさんから来日した経緯および日常や学校での生活について日本語でのプレゼンテーションがありました。
2人とも学校はもとより家でもポルトガル語で生活しているため普段は日本語を話す機会がないとのことでしたが、流暢な日本語でプレゼンテーションを行っていました。
愛知県は2024年6月末時点で全国で2番目に在留外国人数が多い都道府県ですが、豊田市は、愛知県の中で名古屋市に次いで在留外国人が多い自治体です。また、その3分の1がブラジル国籍の住民であることから、今回の授業では豊田市のブラジル人学校イーエーエス豊田校から校長のビアナ ファビア氏、通訳の奈良橋晴美氏、高校2年生の生徒2名(マリア・エデュアルダ・アイコ・イワヤさん、ミレナ・アユミ・ダ・シルバさん)を招き、「支援する側」の立場で語られることが多い「多文化共生」について、在留外国人の次世代を担う高校生視点で語っていただきました。
また、「言語や文化が違うから交流できない」ではなく「言語や文化が違っていてもどのように交流できるか」という視点から、実践的な方法の一つとして、「AI翻訳」を介した相互交流を積極的に試みました。
まず、マリアさんとミレナさんから来日した経緯および日常や学校での生活について日本語でのプレゼンテーションがありました。
2人とも学校はもとより家でもポルトガル語で生活しているため普段は日本語を話す機会がないとのことでしたが、流暢な日本語でプレゼンテーションを行っていました。

2人が通うイーエーエスは、ブラジル人が多い東海地方を中心に全国に6校舎あり、3歳から18歳までの幼児・児童・生徒約1200名が学ぶ、日本最大規模のブラジル人学校です。
イーエーエスでは、ブラジルのカリキュラムを採用し教育が行われ、ブラジルと日本の双方で認可を受けているため、生徒は日本だけでなくブラジルでの進路やキャリアについても道が開かれています。
このように両国に進路やキャリアが開かれている中、ブラジル人生徒はどのような進路やキャリアを選択するのか、本学学生も、自身の進路やキャリアと照らし合わせながら、AI翻訳アプリを用いた交流を行いました。
この交流場面では、語学学習の方法、日本とブラジルの違い、大学の学びといった内容のほか 、交流が深まった終盤にはアルバイト、メイクや髪型といった若者らしい共通の話題まで話が盛り上がりました。
イーエーエス豊田校がある豊田市では、令和2年度に外国人住民を対象に実施した意識調査を行い、その中で外国人住民の57.9%が「日本人とのコミュニケーションにギャップを感じる」と回答しています。
また、62.7%が「言葉が通じない」といった言葉の壁が最大の困難であると述べています。
今回の交流で学生たちから「外国人と日本人との交流の場を増やし、実際に交流することでお互いの文化を理解することが重要である」「日本人も積極的に関わる今回の授業のような機会をもっと増やして、日本人側が日本語以外を話す人と一緒に楽しめる機会を作るべき」「この講義を通して、保見団地やブラジルの人と直接交流したことでもっと知りたい、交流したいと興味を持った。 まずは、国や人を知る機会を増やすことが多文化共生に繋がると思った」といった意見が聞かれました。
イーエーエスでは、ブラジルのカリキュラムを採用し教育が行われ、ブラジルと日本の双方で認可を受けているため、生徒は日本だけでなくブラジルでの進路やキャリアについても道が開かれています。
このように両国に進路やキャリアが開かれている中、ブラジル人生徒はどのような進路やキャリアを選択するのか、本学学生も、自身の進路やキャリアと照らし合わせながら、AI翻訳アプリを用いた交流を行いました。
この交流場面では、語学学習の方法、日本とブラジルの違い、大学の学びといった内容のほか 、交流が深まった終盤にはアルバイト、メイクや髪型といった若者らしい共通の話題まで話が盛り上がりました。
イーエーエス豊田校がある豊田市では、令和2年度に外国人住民を対象に実施した意識調査を行い、その中で外国人住民の57.9%が「日本人とのコミュニケーションにギャップを感じる」と回答しています。
また、62.7%が「言葉が通じない」といった言葉の壁が最大の困難であると述べています。
今回の交流で学生たちから「外国人と日本人との交流の場を増やし、実際に交流することでお互いの文化を理解することが重要である」「日本人も積極的に関わる今回の授業のような機会をもっと増やして、日本人側が日本語以外を話す人と一緒に楽しめる機会を作るべき」「この講義を通して、保見団地やブラジルの人と直接交流したことでもっと知りたい、交流したいと興味を持った。 まずは、国や人を知る機会を増やすことが多文化共生に繋がると思った」といった意見が聞かれました。


授業の最後には、豊田市役所企画政策部の粕谷忠弘氏より、イーエーエスでプレゼンターに選抜され、母語ではない日本語でのプレゼンテーションを準備し、発表した高校生に表彰状が授与されました。
粕谷氏からは「多文化共生は相手を知るだけでなく、今日の交流のように互いに共通することを探して共感することも重要。多文化共生という言葉がなくても当たり前に共生できる未来を目指していきたい」というコメントがありました。
両国の学生にとって、相互交流は、共生を考える有意義な時間になったようです。
粕谷氏からは「多文化共生は相手を知るだけでなく、今日の交流のように互いに共通することを探して共感することも重要。多文化共生という言葉がなくても当たり前に共生できる未来を目指していきたい」というコメントがありました。
両国の学生にとって、相互交流は、共生を考える有意義な時間になったようです。
