現代社会学科:【現場のプロが教える業界特別講座1】名古屋市職員から観光・文化政策と地域ブランディングの手法を学ぶ

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業界で活躍するさまざまな職種のプロが授業を行う、現代社会学科の「業界特別講座」。

5月29日(木)、文化情報学科(2024年から現代社会学科に改組)の専門教育科目「観光デザイン論」(担当:阿部純一郎教授)において、名古屋市観光文化交流局の吉田祐治氏をお招きし、「観光と文化とまちづくり~「観光」とそのまわりにあるもの~」と題した特別講義を行いました。
講義では、吉田氏がプロジェクトの企画・運営に関わった「名古屋おもてなし武将隊」や「やっとかめ文化祭」、「アートサイト名古屋城」を事例に、それぞれのプロジェクトが立ち上げられた経緯や広報戦略、成功要因と課題について解説。また、こうした地域文化を生かした観光政策やまちづくりの取り組みが、文化財の観光活用をすすめる国の政策や、「ユネスコ創造都市ネットワーク」プロジェクトのような世界的トレンドと強く結びついていることも教えていただきました。

 

名古屋の伝統芸能を街中で鑑賞・体験したり、名古屋城と現代アートと組み合わせるような「創造的な実践」と、非日常性を消費する「観光」のあいだには連続性があるとしたうえで、「観光という文化現象の広がりと豊かさを知り、自分たちの住む場所を好きになってもらいたい」と、観光まちづくりに携わる吉田氏の想いを話されました。

 

質疑応答では、学生がプロジェクトのターゲットやイベントの運営方法などを質問し、行政の立場からの文化政策や観光振興への関わり方について学びを深めました。