「就活って楽しいかも」若者の意識を変える新発想イベント、国際コミュニケーション学部の学生が開催
ニュース

椙山女学園大学国際コミュニケーション学部3年の伊東里紗さんは、現在休学中です。若者と地元企業の新たな関係を築くイベント「産学恋愛2025」の企画・運営に取り組んでいます。
留学で芽生えた問題意識
伊東さんがこの活動を始めたきっかけは、大学2年生のときに経験したオーストラリアへの交換留学でした。現地では、学生たちが大学入学時から将来について考え、行動している姿に衝撃を受けました。帰国後、日本の「大学3年生から一斉に始まる就活」文化に違和感を覚え、自分の将来について楽しみながら考える場の必要性を強く感じたそうです。その想いが「産学恋愛2025」の原点です。
新発想のキャリトレイベント
6月21日に開催される「産学恋愛2025」は、学生が企業の魅力をプレゼンする“逆ピッチ型”キャリトレイベントです。「キャリトレ」とは「学生が楽しみながら、実社会の構造を理解し、主体性を持ってリアルな社会経験を積む」意味の造語で、このイベントでは一般的な企業説明会とは異なり、参加学生が3分間で自分の言葉で企業を紹介するスタイルを採用。登壇者は印象管理士による研修を受け、質の高い発表を行います。事前知識がなくても分かりやすく、楽しみながら企業の個性に触れられる、学生視点を活かした工夫に満ちたイベントです。
企業との接点を支援
このイベントは、学生にとって企業との距離を縮める場であると同時に、企業にとっても採用活動に役立つ仕組みになっています。学生が制作したオリジナルPR動画の提供や、関心度の高い学生との少人数交流会、イベント記録映像の活用など、出会いが単発で終わらず、継続的な関係構築へつながるのが特長です。地元の魅力を若者に再発見してもらう機会としても、企業に大きな価値をもたらします。
愛知から広がる未来
伊東さんは、まずは地元である愛知県から変革を起こしたいと話します。「将来を考えることは、不安ではなく楽しくて希望に満ちたものだ」と感じてもらうために、イベントを通じてチャレンジのきっかけを届けたいと考えています。今後はこの取り組みをモデルケースとして全国展開を目指し、若者のキャリア形成や地域活性化の新たな一歩にしていくことが目標です。
