心理学科:元実業団選手の立場から体重管理に苦しむ選手に向けて体験談を「note」に投稿する学生が、京都新聞の取材を受けました
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心理学科3年の國立華蓮さんが、元実業団選手の立場から体重管理に苦しむ選手に向けて体験談を「note」に投稿する活動について、京都新聞の取材を受けました。國立さんは、2021年2月まで実業団の強豪パナソニックで長距離選手として活動。現在は、心理学科で心理学を学びながら、セカンドキャリアを模索しています。
陸上選手として記録を追い求めるなか中学2年で減量を始め、炭水化物と脂肪を減らすなど体重管理を徹底。最初は体が飛ぶように軽くなったと感じたものの高校で記録が伸び悩み、レース中に空腹で失速することが増え、月経も止まりました。高校2年の冬にエネルギー不足を指摘され、血液検査では貧血が判明すると、ようやく自分の体と向き合えるようになったと話します。
現在は、自分と同じように悩み、苦しむ選手たちに届けたい思いで、自身の経験をインターネット投稿サイトの「note」につづっています。陸上の長距離は「軽さ=速さ」のイメージが強く、過度な体重管理で不調に苦しむ選手が多いのが実情です。國立さんは相手を否定せず、かつての自分に語りかけるようにジュニア選手に向けて発信しています。
noteの投稿により、同じように悩む選手や保護者からの相談が相次ぎ、旧知の指導者から地元愛知のジュニア選手への講演を依頼され、経験をもとに食べることや体づくりの大切さを語るなど活動の幅を広げています。
國立さんはこうした発信をきっかけに、サポートする側で陸上に関わるという新たな可能性を見出し、日本陸連公認のコーチ資格を取るべく準備を進めるなど、大学での心理学の学びと自身の経験や強みを生かして今後も積極的な活動を続けていきます。