現代社会学科・表現文化学科:島嶼(とうしょ)地域のフィールドで持続可能な社会を学ぶ!石垣・西表島研修

ニュース

7/26(金)~7/28(日)にかけて、小林かおり准教授(2024年4月から新設の情報社会学部現代社会学科へ移籍)のゼミが、石垣島・西表島・竹富島において、島嶼地域の持続可能社会を考える研修を行いました。この「持続可能」といったテーマの中でも、参加学生たちは、「海洋環境」、「海洋プラごみ」、「エコツーリズム」、「島嶼地域のコミュニティ(古集落)と文化」といったテーマを事前学習にて取り上げ、調査・活動に臨みました。

研修にて調査・活動した中でも、学生たちが一番印象に残っている島が、八重山諸島の中でも九つの有人島と七つの無人島で構成される竹富町に属する西表島で、西表島では、竹富町のごみや汚水の処理やリサイクルのしくみを現場の職員から学んだり、古集落において伝統行事である豊年祭の準備を見学・インタビューさせてもらったり、海岸でプラごみの状況を調査したりと座学だけでは学ぶことが困難な知識や経験についてフィールドワークを通じて学ぶことができました。
 
学生にとって、一番印象的で学びが多かった世界自然遺産である西表島

学生の声1(表現文化学科3年)

西表島や竹富島を訪れる前は、ごみ処理の問題やSDGsについてあまり深く考えていませんでしたが、島の人たちが積極的にごみの分別に協力していたり、イリオモテヤマネコを守るためのルールやポスターを作成し、観光客に分かりやすいように工夫されたりしていました。また、豊年祭では、島の方々がとても優しく接してくださり、取材に応じていただけたので、島の人たちの温かさも感じることができました。

学生の声2(表現文化学科3年)

この研修を通して、フィールドワークの大切さが身に染みました。現場の生の声を聞き、観察する事が出来たので、よりリアルな状況を学ぶ事が出来ました。また、現場で沢山の人と交流し、新しい視点も得る事が出来ました。様々な体験をする事が出来て、何より楽しかったです。

学生の声3(表現文化学科4年)

3日間の活動を通して、それぞれの島の文化やゴミ問題を実際に現地に足を運び目で見ることで、普段、座学で学んでいるSDGsなどをより深く理解することに繋がりました。特にリサイクル施設において職員の方から直接説明を聞き、八重山のゴミがどこに、またどのように集まり、運送にはどれだけの費用がかかるのかなど、詳しく聞くことができ、本土と八重山諸島ではゴミ処理の事情が異なることを学びました。
豊年祭の準備をしていた村の女性たちから、月桃の葉に包まれた伝統的なお餅(ムーチー)や地元の人々の家の軒先になっていた熟した天然マンゴーなどをごちそうになり、また、貴重なお話も伺うことができました
豊年祭の舞台の飾りつけをしていた公民館長さん直々に、学生のインタビューに答えてくださいました
リサイクルセンターや汚水処理施設では、本土と八重山諸島のごみ処理の違いや離島ゆえの課題を学びました
きれいな海がある一方で、海洋プラごみが深刻な状況も学生自ら調査しました
石垣島のブランド紅芋「沖夢紫」をふんだんに使用したかき氷、地元でとれた食材を使用した八重山料理を沖縄民謡と共に楽しみました。事前学習において、地産地消について調べ、フィールドでは、地元の食材がどのように八重山の観光の魅力と結びついているかについても学びました
現代社会学科では、多様な研究フィールドを持っている教員陣がおり、学生の興味・関心に合わせて、学生が主体となれるフィールドワークを体験できる環境が整っています。