現代社会学科・文化情報学科:【現場のプロが教える業界特別講座6】企業における女性の働き方について考える特別講義を実施

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業界で活躍するさまざまな職種のプロが授業を行う、現代社会学科の「業界特別講座」。
 
7月16日(火)、「コミュニティデザイン論」(担当:今村洋一教授、2024年4月から現代社会学科)において、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社より人事コンサルタントの新井みち子氏を講師に招き、「企業における女性の働き方」と題した特別講義を開催しました。
 
新井氏はこれまで約20年間、クライアントである民間企業に対して、人事制度改革や人事制度導入後の運用支援、女性活躍推進、働き方改革などのコンサルティング業務をおこなってきた人事のプロフェッショナル。特別講義では、女性就労の現状や企業における女性活躍推進の現状と課題について、さまざまな調査結果に基づき、詳しくお話をしていただき、学生たちは理解を深めました。
 
新井氏は、共働き世帯の増加を受け、「男性は仕事」「女性は家庭」の「昭和モデル」から、すべての人が希望に応じて、家庭でも仕事でも活躍できる社会「令和モデル」へ切り替える時が来ていると指摘。また、ジェンダー・ギャップ指数や男女間賃金格差において、日本は先進諸外国に大きく後れを取っているが、その背景として、企業内でのキャリア形成プロセスに男女格差が生じる構造があるとも指摘。さらに、女性活躍推進にネガティブな影響を与えるアンコンシャス・バイアスの具体例を紹介。アンコンシャス・バイアスをいかに抑制するかが重要であることを学びました。
 
最後に、就職活動へのアドバイスとして、ダイバーシティ経営企業(多様な人材を生かし各々の能力を最大限発揮する環境のある企業)の見分け方を教えていただき、就職活動を控える学生にとって、非常に有意義な講義となりました。