現代社会学科:変わり続ける名古屋駅から都市開発の歴史と技術を学ぶ
ニュース
5月26日(日)、現代社会学科1年生が、名古屋駅(周辺)の開発の歴史を学ぶツアーに参加しました。これは、現代社会学科と大ナゴヤツアーズとのコラボ企画「名古屋まち歩きプロジェクト」の1つで、学生たちは様々なフィールドに出向いて、その道のプロから名古屋の隠された魅力を学びます。
社会環境デザインの専門家をガイドに、時代を超えて今に残る名古屋駅の開発の形跡をたどりました。
笹島交差点の南東にある名古屋で最初の陸橋「めいちはし(明治橋)」の石碑の前からまち歩きを開始。鉄道の敷設によって、道路や建物が作り替えられた話を聞きながら、それに伴う人流の変化を学びました。学生は、実際に高架をくぐって横断歩道を渡り、地下に潜るなど先人の工夫が現在のまちづくりにつながっていることを体感しました。
JR、名鉄、近鉄、地下鉄が乗り入れる名古屋駅周辺は、建物の柱の位置、天井の高さ、灯り窓、階段の位置など、さまざまな制約条件のもとで設計されています。「なぜこんなところにレンガの壁が?」といった疑問も建物の歴史をひも解くことで、その理由が見えてきます。
名古屋駅の西側は、リニア開通に向けて工事の真っ只中で、日々、歩道の位置が変更されています。これまでとは異なる角度から名古屋駅を眺めると、近い将来、駅だけでなく名古屋駅の西側のビル群の表情も変化していくことが想像されます。
乗り換えやショッピングで普段何気なく訪れる名古屋駅周辺の「物語」を経験し、まちづくりへの理解を深める一日になりました。