現代社会学科:有松で伝統のものづくりを体験

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5月18日(土)、現代社会学科1年生が、有松で伝統技術と新しい色彩の有松絞りを体験するツアーに参加しました。これは、現代社会学科と大ナゴヤツアーズとのコラボ企画「名古屋まち歩きプロジェクト」の1つで、学生たちは様々なフィールドに出向いて、その道のプロから名古屋の隠された魅力を学びます。
 
今回は、新感覚の絞りを創作している女性2人組ユニットの「まり木綿」を訪れ、オリジナルの手ぬぐいを作りました。
 
有松絞りは、尾張藩が藩の特産品として保護し、絞り開祖の竹田庄九郎を御用商人に取り立てたことからスタート。有松では、伝統産業を残すための取り組みがいくつも行われ、年々新しいコラボレーションが生まれています。
 
「まり木綿」もその一つで、ツアーでは伝統的な絞りの工程を学ぶとともに、自由な色使いや発想で、手ぬぐいを思い思いの柄に染め上げました。自分だけのオリジナルの模様や色合いを表現し、出来上がった作品を広げる瞬間は、大きな歓声が上がりました。
 
「同じものは一つとして作れない」という絞りの魅力を知り、使い続けていくことによって「伝統」が引き継がれることを学びました。伝統に触れることで、物が大量生産、大量消費される現代社会における丁寧な生活とは何かを考える機会となりました。