現代社会学科・人間関係学科:【現場のプロが教える業界特別講座3】日本語教師として活躍するOGを招き、キャリアや現場実践を聞く特別講義を実施
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5/17(金)、少人数授業で社会とのつながりを重視した授業科目「ケースII」(担当:金南咲季准教授、2024年4月から現代社会学科へ移籍)で、日本語教師として活躍する江崎由美子氏を迎え、「それはすべて今につながっている」と題した特別講演を行いました。
江崎氏は本学の英文学科出身。金融機関勤務を経て結婚。その後、日本語学校で日本語教師として教鞭を執った後、フリーランスに転身し、留学生をはじめ、外国にルーツのある学生、ビジネスパーソンを対象とした日本語研修や日本語教師養成講座の講師など、幅広いフィールドで活躍しています。
前半は、江崎氏の現在の仕事や日本語教師になった経緯、キャリアに関する話を聞きました。江崎氏は、学生時代から言葉やコミュニケーション、国際交流に関心を持つ中、日本語教師の仕事に出会い、一つの職場にとどまらず、日本語教師が相互に学び支えあう環境づくりや人材育成などといった自身の関心や信念を軸に、キャリアを開拓してきました。
日本語教師として多様な人と深く向き合う中で見える景色も多く、更に学びを深めるために大学院に進学。協同学習、関係の中で学ぶことを学修し、現在はそれを実践にも取り入れながら仕事を行っています。
後半は、他者との対話を取り入れながら「ことば」で表現するワークを行いました。「あなたは何を大切にしていますか?」の問いのもと、大切な〇〇とあなたの関係を「〇〇と私」というタイトルで文章を作成。その内容をグループで共有し、深堀質問を相互に行いながら、新たに得た気付きを踏まえて文章をブラッシュアップしました。
学生は、「日本語教師としてのエピソードから、生徒主体で取り組む授業づくりの大切さを学んだ」「自己を振り返ることで自身の強みを理解した経験を聞き、難しく考えすぎず、幅広いことに積極的に挑戦したいと思った」と述べました。
今回の講義で、他者との対話の中で気付きを得ることを体感するとともに、自身の将来を考える際に、興味関心から選択肢を広げることの大切さや、異なる社会文化的背景をもつ人々と「ことば」を介して互いに歩み寄りながら関係を築いていく重要性を学んだようです。