文化情報学科:世界遺産・小笠原諸島での観光研修プログラムが終了!

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 9月8日(金)から13日(水)、小笠原諸島(東京都小笠原村)で文化情報学部独自の実地研修プログラム(通称:小笠原研修)が実施され、9名の学生が参加しました。本研修の目的は、世界自然遺産に登録された小笠原諸島の魅力を様々なアクティビティを通して体感するとともに、自然保護と観光振興を両立させた「エコ・ツーリズム」の取り組みを現場で直接観察し学ぶことにあります。
 
研修1日目は、小笠原固有の野鳥で絶滅危惧種でもある「オガサワラカワラヒワ」の保全に取り組む一般社団法人Islands care代表の川口大朗氏から、保全活動の実態や活動を進める上での課題についてお聞きしました。また夜には、地元のネイチャーガイドとともに、夜間にのみ観察できる島固有の生物を探すナイトツアーにも参加しました。
 
研修2日目は、小笠原の植物や昆虫等について学ぶトレッキングツアーに参加。その後、アオウミガメの卵を保護し、人工ふ化・放流活動を行っている小笠原海洋センター(NPO法人エバーラスティング・ネイチャー運営)を訪問し、ウミガメの生態や減少理由について教えていただきました。またレクチャー後は、ウミガメと触れ合う甲羅磨きや給餌体験のほか、保護された卵を砂場に埋め直したり、生育したカメを海に放流する体験も行いました。さらに当日は、島の伝統舞踊である「南洋踊り」について南洋踊り保存会の皆様から教えていただく機会にも恵まれ、自然だけでなく文化の独自性についても理解を深めました。
 
研修3日目は、小笠原の海洋生物を観察するドルフィンスイム、ホエールウォッチングのツアーに参加。途中、無人島である南島にも上陸し、島に生息する貴重な動植物とともに、保全のための上陸ルールについても学びました。
このプログラムを通して、学生らは、小笠原諸島の自然・文化の魅力とそれらを守るための地元の方々の努力について深く知ることができました。