椙山女学園大学 × NAGOYA CONNÉCT「大学と連携した女性リーダーシップの推進」

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8月26日(土)に起業家やベンチャーの育成拠点である「なごのキャンパス」で、「大学と連携した女性リーダーシップの推進」をテーマにトークイベントが開催され、社会で活躍している本学の卒業生と、本学園理事長が登壇してトークセッションを行いました。このイベントは名古屋市主催の交流イベント「NAGOYA CONNÉCT」の一環として、約100名が参加しました。

登壇者として、朝日インテック株式会社取締役CFOの伊藤瑞穂氏、株式会社ゴイス専務取締役の山口智子氏、株式会社ヴィスの福岡理恵氏の3名の本学卒業生が登壇し、そのモデレーターを椙山泰生理事長が務めました。
はじめに、椙山理事長から2024年の学部改組をはじめとした椙山女学園大学のリブランディング、これに基づく新しい提供価値を生み出すための取り組みを説明しました。その後、登壇者3名より自身の経験をふまえ、女性の社会参画促進のために必要なこと、大学に期待したいことを中心にお話しいただきました。

伊藤氏は、当時は女性が働くというイメージが少なかった時代に転職を経て、現在管理職として働く立場から、女性の社会参画のために女性が働きやすい企業風土や仕組み作り、女性が活躍するためには昇進も含めて当たり前という意識改革が必要だと説明しました。社会人になってから横の繋がりが持てる場所は実際少ないため、コミュニティの場所が大学にあればとても有益なはず、と大学への期待を寄せました。

山口氏は、仕事、家庭、育児の負担から退職しましたが、社会と関わり続けたいという思いから再就職した経験を語りました。また、日本で長年続くアニメ作品に登壇するキャラクターを例に挙げ、父親が働き、母親は専業主婦として家事、育児をするという家庭環境のモデルが私たちには根付いているため、新しい時代に合わせて意識を変えること、そして一度社会から離れたら正社員として働くことは難しいという思い込みを無くすことが必要だと説明しました。

福岡氏は、中間管理職となり産後3か月で復職した経験から、社会で活躍し続ける上では、明確な目標をしっかり立てること、周り(家族・会社・友人)の協力・理解を得ることが大事だと説明しました。大学への期待として、学生へのキャリア支援の充実、社会人とのつながりを通して学生が幅広い情報収集ができる機会や、女性のキャリア支援としてキャリアコンサルタント、起業支援の場の提供などを訴えました。

最後に椙山理事長は、本学では、「自立した女性の生き方」について、自ら問い、自ら考え抜き、自ら選択し、自ら答えを出すことができる女性を育成することを目標に、学生のみならず社会人を対象としたリカレント教育にも注力していくと説明し、今後も大学としてできることを考え、女性の新しい社会参画力を育むために貢献していくと結びました。