最近は絵本を指さしてアピールをする子や、好きな絵本を保育者のところまで持ってくる姿も見られます。絵本の絵を指さしたり「あーあー」や「わんわん」など喃語や片言を声に出したりと、思いを伝えようとする子ども達。子どもの発見や思いを汲み取り「わんわん、寝てるね」「気持ちよさそうだね」など言葉を添えながら、一緒に絵本のイメージを共有することを大切にしています。保育者の膝にのせて、互いの温もりを感じながら一対一の時間を楽しんでいます。
『だるまさんが』の絵本では、「だ・る・ま・さ・ん・が」と読むリズムに合わせて左右に揺れたり、絵の中のだるまの真似をして"どてっ"と体を倒したりしながら、自然と笑顔が生まれます。繰り返し読む中で、ページをめくる時に少し"間"をあけると「次は何かな~?」と期待する表情を見せる子ども達です。保育者がだるまのぶらぶら人形を動かしてみせると、人形に手を伸ばしたり、絵本の中のだるまに合わせてぶらぶら人形が揺れる動きや、手足がカラカラと鳴る音を楽しんでいます。
子どもも大人も「おもしろい」「たのしい」と感じられる絵本との出会いを大切にし、絵本の世界に興味を広げ、子ども達の豊かな感性を育んでいきたいと思います。