人間共生学科:「マンガ・推し活・ジェンダー—サブカルがひらくわたしたちの可能性」をテーマに、2026年度第3回Sugiyamaジェンダーカフェを開催
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このニュースのポイント
- 2026年度第3回ジェンダーカフェを開催
- BLマンガや「推し活」など身近なカルチャーを題材に、ジェンダーや社会の仕組みについて考えました
- 自分が好きな作品や活動をきっかけに、社会課題に向き合うことは、よりよい社会づくりへの第一歩につながります

身近なサブカルチャーからジェンダーを考える
8月4日(火)、星が丘キャンパスにて、人間共生学科主催の「Sugiyamaジェンダーカフェ」を開催しました。当日は対面・オンラインを合わせて80名が参加し、「サブカルがひらくわたしたちの可能性」をテーマに学びを深めました。
イベントでは、BLマンガや「推し活」といった身近なサブカルチャーを題材に、ジェンダーやセクシュアリティに関する社会的な課題について考えました。私たちが普段楽しんでいるコンテンツの中には、多様な生き方を後押しする側面がある一方で、無意識のうちに固定観念を強める側面もあります。参加者はこうした視点から、身近な文化と社会との関係について理解を深めました。
BLマンガが描く多様な人間関係
人間共生学科の大木龍之介准教授によるオープニングとテーマ紹介の後、話題提供では、跡見学園女子大学の西原麻里氏が「BLマンガが描くもの—男性カップルと恋愛」をテーマに講演しました。講演では、BLマンガが従来の恋愛作品では描ききれなかった多様な関係性を表現していることを紹介。また、「誰だから好きになるのか」という個人同士の結び付きに焦点を当てる作品が多いことや、ジェンダーやセクシュアリティをめぐる社会課題を考えるきっかけにもなっていることが語られました。一方で、作品の中には無意識の偏見につながる表現が含まれる場合もあり、サブカルチャーを楽しむ際には、その意義と課題の両方を見つめる視点が重要であることが共有されました。

「推し活」から見える現代社会
続いて、慶應義塾大学大学院ほかで教鞭を執る中村香住氏が、「推し活×ジェンダーとは?」をテーマに講演しました。中村氏は、「推し活」が多くの人に親しまれる文化となる一方で、その背景にはさまざまな社会的な仕組みや価値観が関わっていることを紹介しました。特に、アイドル文化やファン活動には、年齢や恋愛に対する考え方など、私たちが普段あまり意識しない社会的なルールが存在することが示されました。また、メイドカフェなどの事例を取り上げながら、人と人との関わり方や働き方についても考察。参加者は、「好き」という気持ちを入り口に、社会の見方を広げる機会となりました。
「好き」を社会とつなげる学び
参加者からは、「身近な話題の中にあるジェンダーの問題について知ることができた」「自分の趣味と社会問題がつながっていることに気付いた」「今後は作品を見る視点が変わりそう」といった感想が寄せられました。
今回のイベントを通して見えてきたのは、サブカルチャーが単なる娯楽ではなく、社会について考えるための入り口にもなり得るということです。自分が好きな作品や活動をきっかけに、多様な価値観や社会課題について考えることは、よりよい社会づくりにつながる第一歩となります。Sugiyamaジェンダーカフェでは今後も、さまざまなテーマを通してジェンダーや多様性について学び、対話できる機会を提供していきます。