障がい者の“やってみたい”をカタチに!学生がアプリ体験会を実施

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7月31日(木)、本学の障がい者支援サークル「YELLTECH」が開発した障害者向けアプリの完成体験会を実施しました。

障害支援サークル「YELLTECH」は、サークル会員10人で活動しており、ICT(情報通信技術)を学びながらアプリを開発し、障害者を応援しています。
今回のアプリ完成体験会では、「視線入力どうぶつクイズゲーム」と「Bocci-AI」の2つのアプリを障害者・健常者関係なく、参加者全員が同じ体験を共有し、多様な視点から貴重な意見が交わされました。
 
「視線入力どうぶつクイズゲーム」は、東山動植物園の一部エリアにアクセスできない車いす利用の子どもたちでも楽しめるよう、視線入力と地図・クイズを組み合わせて開発されたものです。開発のきっかけは、障がいを持つ双子の女の子との出会いでした。彼女たちの「行きたくても行けない」という想いが、プロジェクトの原点となっています。 
一方の「Bocci-AI」は、パラスポーツ・ボッチャをより多くの人に楽しんでもらうために生まれたAI実況アプリです。ボッチャは、ジャックボール(目標球)に向けて、ボールを投げたり転がして、どれだけ近づけるかを競います。競技者の支援にとどまらず、初心者や観戦者でも試合の状況が分かりやすくなるよう、AIが試合の内容をリアルタイムで解説します。ボッチャが交流や企業研修にも活用されている点に着目し、誰もが楽しめるスポーツ観戦の実現を目指しています。

今回の体験会は、何度も試作アプリの修正を重ね当日を迎えることができました。
アプリ完成体験会に参加した、社会福祉法人の見学者からは、「障がいのある子どもたちとの新たなコミュニケーション手段として期待できる」との声も寄せられました。
さらに、初めてボッチャを体験した双子の母親からは「家でも工夫して取り入れてみたい」との前向きな感想もあり、テクノロジーが新たな挑戦を後押しする力を持つことを、改めて実感できる機会となりました。

また、アプリ完成体験会の模様は中日新聞でも取り上げられました。
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