現代社会学科・国際コミュニケーション学部:「言葉・文化の壁を超えて進路・キャリアを共に考える」本学学生が作成したデジタル教材を用いた実践型多文化共生交流授業を実施
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多文化共生と次世代育成をテーマに、ブラジル人学校との交流授業を実施。AIやデジタル教材を用いることによって言葉や文化の壁を越え、学びの意欲と進学への関心を育む取り組みが行われました。

多文化共生を実践する交流の場
7月17日(木)、情報社会学部 現代社会学科 小林かおり准教授が代表を務めるトヨタ財団助成プロジェクト「豊田市発!産官学連携による在留外国人定住化に向けた多文化共生次世代育成」の一環として、伯人学校イーエーエス豊田の生徒15名と本学学生(情報社会学部現代社会学科・国際コミュニケーション学部)12名による交流授業が行われました。
愛知県は、全国の中でも外国人児童生徒の日本語指導が最も必要とされている都道府県で、特に豊田市は進学やキャリア形成支援を積極的に取り組んでいる市町村の1つです。本交流は、異文化間の理解を深め、共生社会の担い手となる次世代の育成を目的としています。

AI通訳でつなぐキャンパス体験と対話
現代社会学科の学生は、AI翻訳アプリを用いながらキャンパスツアーや学食案内を実施し、ブラジル人生徒と積極的に交流。言葉・文化の壁を超えて大学生活を疑似体験することで、生徒たちの進学意欲を刺激しました。さらに、三井物産株式会社による奨学金制度を含めた支援の紹介や同社が実施したキャリアセミナーの評価結果(小林准教授監修)を共有することで、ブラジル人生徒が将来を見据える機会はもとより、進学やキャリアの現状を客観的に知る機会にもなりました。小林准教授は「情報を提供すると同時に、それを当事者だけでなく関係者も活用できることが必要」と強調しました。
デジタルゲームで学ぶ進路とキャリア
交流の締めくくりには、国際コミュニケーション学部の学生が作成したゲーム型オンライン教材を活用したグループワークとチーム対抗戦を実施。AI通訳を交えながら、進路やキャリアに関するクイズに挑戦する中で、協働しながら学ぶ姿が見られました。生徒からは「大学の雰囲気が体験でき、進学の意欲が高まった」との声が寄せられ、参加学生からは「言葉が通じなくても伝えようとすることが共生の第一歩」といった感想があがりました。