生活環境デザイン学科:内藤章江准教授が日本繊維製品消費科学会2025年学会賞(年度論文賞)を受賞
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生活環境デザイン学科の内藤章江准教授が執筆した論文「学校制服により育まれる中学生・高校生の意識と教員・保護者の期待」が、日本繊維製品消費科学会2025年学会賞(年度論文賞)を受賞しました。この論文では、学校制服によって育まれる中学生・高校生の意識と教員・保護者の期待、学校制服における服育(衣服を通じて心を育む)効果について報告されました。
内藤准教授は、「学校制服はただの通学着ではなく、着用者自身とその周囲の方々(先生方、保護者の方々、地域の方々)とのつながりを作り、強め、発展させる役割を果たすものです。これからも学校制服の効果や影響力、教育ツールとしての可能性を追究し、教育現場で活用可能な知見を蓄積・発信できるよう研究活動に取り組みたいと思います」と語っています。
【論文内容】
中学生・高校生は学校制服を「誰かに見てもらうための服」ではなく「所属や立場を自覚させ、学校生活を充実させるための服」と捉えていること、教員は学校制服に「教育的効果」を期待し、保護者は「子どもたちが安全・安心して充実した学校生活を送るための効果」を期待していること、「着用したい」と思う学校制服を導入すると服育効果は増幅されて学校生活を良好にすること、の3点を明らかにしました。また、学校制服の服育効果は ①スクールアイデンティティーとスクールプライドの醸成・自覚、②中学生らしさ,高校生らしさの表現・自覚、③学校生活の充実化、④学校生活における充実感の表現・表出、の4点であることを明示しました。
