生活環境デザイン学科:さまざまな視点でよりよい保育環境を考える—こども園で設計士・保育士とのディスカッションを実施
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6月5日(木)、生活環境デザイン学科の専門教育科目「福祉環境デザイン演習」(担当:井澤幸准教授)において、学生が椙山こども園を訪れました。
この科目は「だれもが住みやすく使いやすい住環境をつくるために、住宅のインテリアデザインおよび福祉の考え方を理解し知識を身につける」ことを目的としています。
今回は2019年に竣工した椙山こども園の現地で、子どもが利用する施設ならではのデザインを学びました。
当日は設計を担当した株式会社日建設計より矢吹和也氏・杉山真代氏、こども園より小栗真紀副園長・風岡芳子主幹保育教諭にお越しいただき、学生の進行でディスカッションを実施。
学生はこの日に向け、関係者への事前ヒアリングを実施し、意見交換のテーマを絞ったうえで、当日のプログラムを作成して準備をしました。ディスカッションでは、設計時の意図と、実際に使用する中での実情を聞き、新しい使用方法や改善点がないかを検討しました。
設計を担当した矢吹氏からは、設計において実際に子どもたちと関わる保育士へのヒアリングを複数回行った結果、子どもたちはお昼寝などで天井を見る機会が多いため、光が直接目に入らないよう保育室は光源が隠れるようにしたことなど、設計の工夫について説明がありました。
こども園の小栗副園長・風岡主幹保育教諭からは、実際にこども園で過ごす中での気づきを紹介。
例えば、建物の特徴である天井の高さについて、開放的である反面、広い空間に不安を感じる低年齢の子どもがいるかもしれないという課題が挙げられました。その半面、コロナ禍においては広い空間ゆえに感染が蔓延せずに済んだという設計時には想定されていなかった効果もあり、現在は天井の高さを生かしながら子どもたちが安心感を得られるよう、風通しの良い素材で天蓋をつけることを検討していると説明がありました。
学生からは「保育士の働きやすい環境づくりについてどのような配慮がなされているか」質問が挙がり、小栗副園長・風岡主幹保育教諭よりトイレについて話がありました。
椙山こども園では各保育室に子ども用だけでなく大人用のトイレも設置しており、保育士は子どもから離れる時間を最小限にしてトイレに行くことができます。一般的に保育士は業務中にトイレに行く時間が取りづらいという問題があり、このような設備は大変助かるということでした。
ディスカッションで得られた設計における様々な視点を意識した上で、学生たちは保育室や園庭で実際に子どもたちが過ごす様子を見学しました。今後、こども園でどのような点が改善できるか、それぞれの意見を発表する予定をしています。
この科目は「だれもが住みやすく使いやすい住環境をつくるために、住宅のインテリアデザインおよび福祉の考え方を理解し知識を身につける」ことを目的としています。
今回は2019年に竣工した椙山こども園の現地で、子どもが利用する施設ならではのデザインを学びました。
当日は設計を担当した株式会社日建設計より矢吹和也氏・杉山真代氏、こども園より小栗真紀副園長・風岡芳子主幹保育教諭にお越しいただき、学生の進行でディスカッションを実施。
学生はこの日に向け、関係者への事前ヒアリングを実施し、意見交換のテーマを絞ったうえで、当日のプログラムを作成して準備をしました。ディスカッションでは、設計時の意図と、実際に使用する中での実情を聞き、新しい使用方法や改善点がないかを検討しました。
設計を担当した矢吹氏からは、設計において実際に子どもたちと関わる保育士へのヒアリングを複数回行った結果、子どもたちはお昼寝などで天井を見る機会が多いため、光が直接目に入らないよう保育室は光源が隠れるようにしたことなど、設計の工夫について説明がありました。
こども園の小栗副園長・風岡主幹保育教諭からは、実際にこども園で過ごす中での気づきを紹介。
例えば、建物の特徴である天井の高さについて、開放的である反面、広い空間に不安を感じる低年齢の子どもがいるかもしれないという課題が挙げられました。その半面、コロナ禍においては広い空間ゆえに感染が蔓延せずに済んだという設計時には想定されていなかった効果もあり、現在は天井の高さを生かしながら子どもたちが安心感を得られるよう、風通しの良い素材で天蓋をつけることを検討していると説明がありました。
学生からは「保育士の働きやすい環境づくりについてどのような配慮がなされているか」質問が挙がり、小栗副園長・風岡主幹保育教諭よりトイレについて話がありました。
椙山こども園では各保育室に子ども用だけでなく大人用のトイレも設置しており、保育士は子どもから離れる時間を最小限にしてトイレに行くことができます。一般的に保育士は業務中にトイレに行く時間が取りづらいという問題があり、このような設備は大変助かるということでした。
ディスカッションで得られた設計における様々な視点を意識した上で、学生たちは保育室や園庭で実際に子どもたちが過ごす様子を見学しました。今後、こども園でどのような点が改善できるか、それぞれの意見を発表する予定をしています。



